天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

半鐘

2020-02-26 13:55:08 | 日記

 新型コロナウイルス感染拡大の猛威に押され、日本の国力の収縮が異常なレベルに達しそうな予感がしてきた。匠の力を誇張して産業の研究開発力の無さを弥縫し、金融の超緩和と放漫財政による綱渡りで市場と成長をコントロールし、首相夫人付き秘書官のイタリア大使館島流しや人事院給与局長の強制言い間違い答弁などで政治・行政の公正さを歪めるなど、国の政治経済運営の中身がスカスカ状態になっていたところに、新型肺炎の無防備な呼び込みという猛烈な負荷が懸かって、超新星爆発のような自爆を起こしてしまう悪夢を見させられそうである。COVID-19が霞が関や新丸ビルなど中枢を直撃し、まるで2・26事件の様相である。
 単なる思い過ごしになれば結構なことであるけれど、今や代表的な国民スポーツのサッカーJリーグが新型肺炎感染拡大を懸念して当分の間、公式戦の凍結を決めた。海外からも日本での国際試合に選手派遣を止めようという声が上がってる。大相撲も3月の大阪場所の開催が危ぶまれている。プロ野球とかにも広がるであろう。各種イベント・行事も、東京・目黒川桜祭りの今年の開催の中止が検討されるなど、軒並み赤信号が点滅している。何と言っても、電通が1人の感染者が出たことで、本社社員5000人の在宅勤務に踏み切ったことは衝撃だった。北海道教育委員会が道内全ての公立小中学校を臨時休校するよう、市町村教委に要請するという。政府が基本方針を示しても、結局は自己責任で決断し、実行していかなければ身を守れない状況である。
 個人的にも、伊豆の温泉・河津桜旅行をキャンセルしたし、チケットを購入してしまったけれど、大相撲春場所は観に行かないつもりである。75日前割引きを予定していた台湾旅行計画も取りやめた。劇場などの娯楽どころか、図書館に行くのも気が引ける。医療機関には頼れそうにないので、食べて体力を保つため、仕方なくスーパーに食料を買い出しに行く以外は、なるべく出掛けるのを控えるつもりである。こんなミミッチイ話でも総和になると、かなりのインパクトとなって、景気を委縮させるであろう。
 景気の「気」分の問題だけでなく、そのバックグラウンドの「景」色の方も、販売低迷で企業業績が落ちる一方、株式市場の大幅下落で購買力が殺がれている。感染症対策専門家会議がここ1-2週間がアウトブレークするか否かの瀬戸際だと奮起を促すように、ここで感染拡大が食い止められなければ、日本国力の異常収縮が発動する点火薬となる恐れがある。米CDC(疾病対策センター)が「世界的なパンデミックに近づいている」と警戒を強め、渡航情報の危険レベルを中国と韓国の3に対し、日本はそれより1段階低い2に抑えているのはまだ救いで、それより悪化しないよう政府衛生・防疫当局と防疫医療専門家が掛け声だけでなく、積極的に防圧対策に乗り出すことが求められている。

ぼやのうち
抑へ込めねば
猛り出す
火の粉舞ひ飛ぶ
半鐘せはし



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