楽天が携帯の1ギガ以内無料帯を止め有料化に踏み切ると発表したことで解約が続出していると新聞に報じられている。これを受けて19日の株価は17日の年初来安値を割り込み本日安値761円まで売り込まれている。引退生活者だと家のWi-Fiに繋げれば滅多にギガを食わないので、有り難いことだと思う半面、無料電話も使えるのにタダでは申し訳ないなと心苦しかったので、目を瞑ろうかと思っていた。しかし、世の中にはシビアというか、ドライな人がいるもので、想定外に解約が進むようだと経営判断の誤りということになる。
判断を誤りそうなのが今場所の大相撲優勝予想である。役力士8人のうち最低優勝ラインの4敗(7勝)までに止まっているのは、横綱照ノ富士と小結大栄翔の2人だけというのは異様である。きょうのNHK中継では優勝争い展望をテーマに境川親方が両国国技館で解説する。おそらく穏当に9勝2敗で単独首位の隆の勝とそれを1差で追う照ノ富士が軸となり、8勝の霧馬山にもチャンスがある、と予想するのであろう。
しかし、楽天の経営判断のように市場や土俵では裏目に出ることもある。
相撲協会やファンの視点からは、人気力士の宇良(8勝3敗)が変幻自在の忍者相撲で驚異の逆転優勝するシナリオが一番盛り上がり、好ましいのだろう。
しかし、侘び寂び茶の心得のある私としては、それだけでは美意識に合わない。35歳とベテランの域に入ったものの、疲れが出ないし元気いっぱいだと終盤戦に自ら自信を示す佐田の海をダークホースに挙げたい。突いても押しても叩いても崩れない超難敵の志摩の海との本日の一番を乗り越えることができれば、おそらく明日の隆の勝戦にも、一気の押しを凌ぎ四つに組み止めて寄り切り、10勝3敗で先頭に並ぶだろう。こうなると同県出身の正代のたくまざる援護も得て、親子2代にわたる悲願である初優勝を飾る気がする。しかし、下剋上というか上落下の今場所の推移は混沌としており、楽天の継続か解約かの判断同様、悩ましい限りである。ただ、誤送金された大金をギャンブルですったのか、どこかに隠しているのかを推理するよりは、楽しい。
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