AKB48の旅

AKB48の旅

非選抜アイドル

2012年04月08日 | AKB
素晴らしすぐる。読み始めたら止まらなかったよ。

まず日本語が上手い。分かり易い表現で淡々と語る。感情的に流されることもなく、かと言って理屈っぽさもない。記述が良く整理されていて無駄なレトリックもなく、流れるように読み進められる。編集の力もあるんだろうけど、これって相当の文才がないとムリだろう。秋元康の腰巻き推薦文のダブルミーニングの一つは、文才ね。

次に、書かれた内容が凄い。AKBムーブメントの本質を見事にえぐってる。ここまで明快に記述されたのは初めてだと思う。少なくとも私はこれまで目にしたことはない。ないからこうして自分なりに書いてみたというのが、当ブログの趣旨だったんだけど、こういう本が、しかもAKBのメンバーから、中から発信された意義は計り知れないな。経験を通して、体験を通して語られる言葉は、その重みが違う。

20歳そこそこで、ここまで見通せる。自らを、そしてAKBを俯瞰して語る。あっさんたかみなのインタビューでも感じたことだけど、秋元康学校のすばらしさ、そしてそこに選ばれ、生き残っているということの凄さを感じさせるなあ。AKBとは何なのか、その答えはみんなこの本の中に書いてある。ダブルミーニングのもう一つは、その透徹していて、かつ豊かな感性だな。