AKB48の旅

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努力と成長

2012年04月15日 | AKB
これまで書き殴ってきたことの一部を撤回することになるけど、「成長を見せる」というのもレトリックなんだと思う。「努力は必ず報われる」と同じ。

小嶋さんみたいに、美貌もスタイルも頭脳も、それこそ人の羨む才能を最初から何でもかんでも持ってる人がいる。努力するとかしないとか、それ以前の話。才能のない人にはそれこそ手も足も出ない。才能のある人が努力を怠らなければ、才能のない人に勝ち目はない。それ以前に、ほとんどの人は成長すらおぼつかない。成長にも才能が必要なんだ。

当たり前のこと書いてるだけなんだけど、A1stのDVD見ててぼんやり考えてしまった。素に見て一番目立ってる、光ってるのは、やっぱり大島麻衣さんかな、そしてこの時点でも小嶋さんの美貌は明らかなんだけど、なのにあっさんとたかみなから伝わってくるこの感じは何なんだろう。先の二人に圧倒的に負けているようでいて、どこか土俵が違う存在感。

私だけの妄想ではないと思うのは、以前どこかで見たリアルタイムの地下スレッドでも、あっさんたかみなは当初から注目されていたように記憶してる。あれを書き込んでいた住人の感じてたものも、これなんじゃないか。そして当然ながら秋元康が見ていたものも。いろいろ試行錯誤して探し求めてみたけど、正解はシンプルに原点にあったのか。

敢えて言うなら場違い感かな。その場に似合ってない、釣り合っていない感じ。まったく合ってないんじゃなくて、微妙にずれてる。そして「スカひら」という曲がその感触を強調してる。古くさい懐かしい曲調とあざといフリが「違う」感を際立たせてる。狙って作ったとしか思えなくなってきた。

その後の6年間、容姿とか技術は変わったけど、あっさんたかみなが当初からの持ってたものは今も変わってないと思う。変わったのはむしろ周りの方だろう。AKBという組織を自らの周りに作り込んだ。こういうのを才能が花開いたと表現するんだろうか。あるいは自己実現と言うんだろうか。

二人が放つまっすぐ感、通り抜ける感じ、それがそれ故に不協和となる・・・。うまく言葉に出来ないんだけど、たぶんあっさんの「不器用」とか、たかみなの「すべり」とかと連続してるようにも思う。秋元康の言う「予定調和を崩す」もたぶん繋がってる。

成長にはいろんな型があるんだろうと思う。逆説的だけどその一つに「変わらない」というのがあるんじゃないか。自身は変わらず世界が変わる、世界を変える。そんな才能。