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静岡県鈴木康友知事とJR東海社長の初面会

2024-06-03 22:00:00 | リニア中央新幹線
2024年06月03日 18時29分 鈴木康友新知事とJR東海社長が5日初めて面会へ(NHK静岡 NEWS)

 鈴木康友新知事とJR東海の丹羽俊介社長が、5日、初めて面会することになりました。
 県が着工を認めていないリニア中央新幹線を巡り、鈴木知事がリニア推進の立場を掲げる中で、これまで異を唱え続けてきた川勝前知事と姿勢が違うのか、どのような意見が交わされるのか注目されます。

 リニア中央新幹線を巡っては、7年前の2017年に、川勝前知事が異を唱え始め、これまで県内での着工を認めず今も議論が続いていますが、新たに鈴木知事が就任したあと、JR東海の丹羽社長は、「新知事が誕生し、また一段と密接に意思疎通をしていきたい。1日も早く静岡工区を着工したい」などと述べていました。
 こうした中、県は、丹羽社長が、5日、県庁を訪れ、鈴木知事と初めて面会すると発表しました。

 鈴木知事は、選挙戦でリニアの工事推進を訴えた上、5月29日の就任会見でも、川勝前知事がJR東海に中止を求めていた山梨と静岡の県境付近のボーリング調査について、「調査なくして前には進めない」と述べ、調査を容認する考えを示しています。

 面会は非公開で行われますが、鈴木知事がリニア推進の立場を掲げる中で、これまで異を唱え続けてきた川勝前知事と姿勢が違うのか、どのような意見が交わされるのか注目されます。

 また、この面会を前に、鈴木知事は、4日、斉藤国土交通大臣とも都内で面会する予定で、これまで対立してきた国との関係も再構築したい考えです。
 
NHK記事の一部を太字にしたのは失礼かと思いますか、記事の最後に書かれた 『これまで異を唱え続けてきた川勝前知事と姿勢が違うのか、どのような意見が交わされるのか注目されます。』 に注目しました。

私は 川勝平太氏がリニア中央新幹線に反対する立場で意見を述べておられたのでは無い、南アルプス山系と大井川を維持してリニアを通す、その為には何を、いかにすべきか、考え続けておられたと思っています。
偶然ですが、2024年5月9日の日本経済新聞 に気が付きました・・・
静岡・川勝知事が退任、「リニアは黄信号」議論継続訴え

 静岡県の川勝平太知事が9日で辞職した。不適切発言もあり4期目の任期を1年以上残して退く。同日の知事として最後の記者会見では15年の県政を「危機管理最優先で取り組んできた」と振り返った。着工を阻む姿勢を貫いたリニア中央新幹線の静岡工区については「黄色信号」と表現し、検討を重ねるべきだとの持論にこだわった。
   
 午後2時、県庁内で開いた記者会見の冒頭で「慣れない(知事の)仕事で心配もかけたが協力・支援してもらえた」と県民への感謝を述べた。15年の県政で「県民の命と財産の保全が一番の仕事だった」と語り、2009年の駿河湾地震や21年の熱海土石流災害に触れつつ犠牲者に弔意を示した。  
   
 4期目に向けた21年の知事選では南アルプスの水資源がリニアの地下トンネル工事で失われるとし、「命の水を守る」と訴えて当選。リニアを巡ってはその後、環境保全や残土処分など論点を広げ、着工を認めなかった。  
   
 JR東海は3月下旬、静岡工区の着工ができないことを理由にリニアの東京・品川―名古屋間の27年開業を事実上断念した。静岡工区の工事を監督する国のモニタリング会議の設置などを含め、川勝氏は「公約を達成できた」と辞職を判断した理由に挙げた。  
   
 リニア工事については「(23年12月に)国の有識者会議が出した報告書でマイナスの影響も明らかになった」と強調。「黄色信号がともった」との認識を示し、「安全に立ち止まるか強引に突っ込むか、岐路に立っている」と引き続き慎重に検討すべきだとの考えを強調した。  
   
 今後は「仙人になる」と話し、政治活動はしないとする。「本がたくさんある。山にこもって本を読んだり、修行する」と語り、小林一茶に関する童謡も口ずさむなど、政治経験のない学者出身の知事として最後まで「川勝節」を見せた。  
   
 川勝氏は2009年7月に初当選した。就任直後に静岡空港に就航していた日本航空の福岡便を巡り、搭乗率が低い場合に県が負担していた支援金を見直すと発言。全国学力テストで国語の成績が悪かった県内の下位100小学校の校長名を公表する意向を示すなど、対立もいとわない「劇場型政治」が特徴だった。  
   
 13年に富士山が世界遺産になり、14年にも南アルプスがユネスコのエコパークに登録されるなど県の発信力を高めたと評価する声もある。15年間の思い出を問われ、「いつも富士山と共にあった」と述懐する場面もあった。  
   
 産業政策では大都市間の交通アクセスの良さを生かして県内陸部を開発する「内陸フロンティア構想」など独自色も打ち出した。やり残した懸案としては英語で授業する教育機関の県内創出、中部各県と連携した観光プロモーションの推進をあげた。  
   
 4期目には自慢の弁舌がしばしば不適切発言につながった。「あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない」と特定地域を差別するような発言で、21年には県議会で県政初の辞職勧告決議案が可決。4月2日の突然の辞意表明も、前日の入庁式での職業差別とも取られかねない発言に県内外から批判が集まったことが引き金となった。


【長文なので最後の記事だけ】

 午後5時ごろ、県庁の正面玄関で職員らに見送られながら県庁を去った。車に乗り込む前、県民への一言を聞かれると笑顔で「ありがとうございました」とだけ答えた。

リニア水位低下問題 岐阜県審査会

2024-05-31 15:00:00 | リニア中央新幹線
2024年5月30日 08:25 リニア水位低下問題、JR東海「湧水1日2000トン川に放流」 専門家「相関が明確」岐阜県審査会(岐阜新聞)

 リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が進む岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町で井戸などの水位が低下した問題で、県は29日、県環境影響評価(アセスメント)審査会の地盤委員会を開いた。JR東海は同町の日吉トンネル掘削現場で続く湧水の状況について、3月下旬以降、1日当たり2千トン前後の水を河川へ放流していることを明らかにした。専門家は「水位低下と相関が明確」と指摘。JRは「湧水を全力で止めることに注力している。その先の水位低下への効果を期待し、しっかりとやっていく」とした。

 JRからは中央新幹線推進本部の梅村哲男名古屋建設部担当部長や加藤覚岐阜西工事事務所長らが出席。湧水に関し、1回目は「(昨年)12月7日以降」に発生したと説明した。最大で毎秒40リットルが出て、排水先の南垣外非常口ヤード(同市日吉町)で河川に放流された量は同月11日ごろに1日当たり2千数百トンとなったが、約2週間で収束したという。

 2回目の湧水は「概(おおむ)ね(今年)2月15日以降」に発生。現在も延長約50メートルの区間で1分当たり1・2トンほどが出続けている。4月中旬には放流量が1日当たり2500トンを超えた日もあった。観測用井戸の水位低下が確認されたのは2月20日で時期が重なり、委員長の神谷浩二岐阜大工学部教授は「湧水と水位低下との因果関係が明確になっているという印象を持つ。さらに湧水対策の検討を」と提言。JRは今月20日からトンネル内壁の透水性を弱める薬液の注入を始めており、担当者は「湧水を止めることで(減水した)地下水が回復することを期待している」とした。

 沢田和秀岐阜大工学部教授は「止水できたところで(回復)効果がどう表れるか分からない」と主張。吉田英一名古屋大教授は「湧水を止めたら井戸水が回復するのかが一番のポイント。抜けてしまった水がどういった水なのか、など地下構造と密接に絡む」と述べ、地中での水の流れ「水(みず)みち」の調査が必要とした。

 また、神谷教授は「5月に入ってようやく減水対策。2月に水位低下の兆候を見て、なぜすぐ(対策に)入れなかったのか。環境をいかに修復するかという視点が(JR)に欠けていたのでは」と指摘した。

 JRの梅村担当部長は会合後、環境保全措置への配慮が欠けていたとの指摘に「課題として今後、検討していきたい」と答えた。
 
2024年5月31日 19:42 静岡県、水位低下巡りJR東海に説明要請 岐阜リニア工事(日本経済新聞)

 静岡県は31日、岐阜県内でのリニア中央新幹線のトンネル工事現場近くで井戸水などの水位低下が確認された問題を巡り、JR東海に対応状況などの説明を求めた。同社から岐阜県へ報告が遅れた点を挙げ、「地域の不安を解消する必要がある」とする。

 県でリニア対策の本部長を務める森貴志副知事から、JR東海の宇野護副社長宛てに文書を出した。岐阜県瑞浪市で起きた水位低下はリニア工事が一因と見られ、JR東海は工事を一時中断して調査を進めている。静岡県の鈴木康友知事はJR東海から岐阜県への報告の遅れを問題視していた。

 岐阜県と状況が異なるものの、リニア静岡工区は大井川流域の水資源への影響を大きな理由として県が着工を認めてこなかった経緯があり、流域市町で不安視する声も出ている。このためJR東海に事態の詳細や今後の対応について説明を求める。

 地質などを把握するため山梨県から静岡県に向かって進む掘削(ボーリング)調査についても、JR東海から県へのデータ報告の頻度や追加の措置について改めて検討を求めた。前知事の川勝平太氏は掘削調査も容認していなかったが、5月13日の県専門部会ではリスク管理などが示されたとして事実上認めていた。


 静岡県知事が岐阜県の水位問題に関連して意見を述べられた事に敬服しました。
 岐阜県瑞浪市(みずなみし)での井戸問題を知ったのは 5月15日新聞記事(下記) でした。リニア工事は静岡県だけ遅れている、報道も少なくなったと思っていたのですが、井戸問題が報じられ、多数の記事に驚きました。

リニア工事差し止め提訴は南アルプス市住民側の敗訴

2024-05-29 14:00:00 | リニア中央新幹線
2024年05月28日 15時42分 リニア中央新幹線 工事差し止め訴訟 訴え退ける 甲府地裁(NHK山梨)
 リニア中央新幹線のルートに予定されている南アルプス市の住民がJR東海に対し、一部区間の工事の差し止めなどを求めた裁判で、甲府地方裁判所は「請求には、いずれも理由がない」と判断し訴えを退ける判決を言い渡しました。

 訴状などによりますと、JR東海が開業を目指すリニア中央新幹線のルートに予定されている南アルプス市の住民は、開業すれば生活環境が悪化するとして5年前、JR東海に対して市内のおよそ5キロの区間の工事の差し止めと損害賠償を求める訴えを甲府地方裁判所に起こしました。
 この裁判では、去年9月に試験走行のための実験線の沿線で裁判官など関係者による現地視察が2度にわたって行われました。
 28日の判決で甲府地方裁判所の新田和憲裁判長は、「リニア中央新幹線の事業や工事には高度な公共性、公益性が存在すると認められる」と判断しました。 その上で新田裁判長は、「原告らが受けると主張する騒音や振動などの被害はいずれも工事自体を差し止めるほどの違法性は認められず、用地の取得などでも違法な権利侵害があったとは認められない。原告らの請求には、いずれも理由がない」として原告側の訴えを退けました。

 原告団の志村一郎代表は、「沿線住民が心配していることに対してまったくはっきりした答えが出ていない中で、沿線住民を無視したこの判決は誠に残念です。弁護士と原告団で相談をしてしかるべき対応をしたいと思います」と話していました。

 JR東海は今回の判決を受けて、「裁判所において適切にご判断いただいたものと理解している。引き続き、工事の安全、環境の保全、地域との連携を重視し、早期の開業を目指して、全力で取り組んでいく」とコメントしています。

 リニア中央新幹線をめぐっては、沿線の住民などが原告の裁判が各地で起きています。
 8年前には山梨や東京など1都6県の沿線の住民など700人余りが「安全性などの問題や環境に悪影響を与えるおそれがある」などと主張して国が行った計画の認可を取り消すよう東京地方裁判所に提訴しました。 4年前に原告のうち249人のみが裁判を争う資格があるとする判断を示され、おととしにはこの裁判でも裁判官による山梨県の実験線の沿線での現地視察が行われるなど審理が進められました。
 去年7月の判決で、東京地裁は「国の判断が社会一般の常識に照らして著しく妥当性を欠くとまでは言えず、違法ではない」と指摘して訴えを退けました。 原告側はこの判決を不服として控訴していて、2審での審理が続いています。 また、4年前には川の水量が減り生活や仕事を奪われるおそれがあるとして静岡県内の農家や住民がJR東海に工事の差し止めを求める訴えを静岡地方裁判所に起こしました。
 JR東海は、トンネル工事で湧き出た水は水路を作って川に戻すなどの対策を講じるため、川の水量は減らないなどと主張していていまも審理が続けられています。
 
2024年5月28日(火) 20:34リニア中央新幹線 工事中止などを求めた住民の訴え棄却 甲府地裁(UTY)
 リニア中央新幹線のルート予定地に住む南アルプス市の住民が、JR東海に工事の中止などを求めた裁判で甲府地裁は原告側の訴えを棄却する判決を言い渡しました。

 この裁判はリニアのルート予定地に住む南アルプス市の住民らが騒音などで健康や生活に悪影響が生じるなどとしてJR東海を相手取り、工事の中止や慰謝料の支払いなどを求めたものです。

 28日の裁判で甲府地裁の新田和憲裁判長は、リニア走行時の騒音について会社による相応の対策が予定されていることから工事を差し止める必要があると判断される程度の違法性は認められないなどとして、原告側の請求をいずれも棄却しました。

 原告側は、控訴する方針です。
 
2024年5月28日 18:07リニア工事差し止め訴訟 「違法性なし」沿線住民の請求棄却 甲府地裁(YBS)
 リニア中央新幹線のルート沿線に住む住民がJR東海を相手取り工事の差し止めを求めた裁判で甲府地裁は28日、「工事に違法性はない」として請求を棄却しました。

 この裁判は南アルプス市のリニア建設予定地の沿線住民がJR東海に対し、騒音や振動による被害や日当たりが悪くなるなど生活環境が悪化するとしてJR東海に対して工事の差し止めを求めたものです。

 28日の判決で甲府地裁は、住民側が訴えた騒音や振動よる被害などついていずれも「工事を差し止める必要があるほどの違法性はない」と指摘。

 また、着工によって地価が下落したとする住民側の主張については「別に補償される可能性があり、工事の公共性や公益性から考えると住民が我慢すべき範囲内」とし、原告側の訴えを退けました。

 原告側は判決を不服として、近く控訴する方針です。
 
2024年5月28日 18時51分更新 リニア中央新幹線、工事の差し止め請求を棄却 甲府地裁判決(朝日新聞)
 東京・品川―名古屋間で工事が進むリニア中央新幹線をめぐり、山梨県南アルプス市の地権者ら6人がJR東海に工事の差し止めなどを求めた訴訟の判決が28日、甲府地裁であった。新田和憲裁判長は「工事自体を差し止めるほどの違法性があるとは認められない」として、請求を棄却した。

 判決は、走行時に何らかの騒音被害は予想されるが、防音壁設置など相応の対策が予定されていると指摘。リニア車両は在来型新幹線より地盤振動が小さい特徴があり、振動被害の程度は大きくないとした。また、工事には高度な公共性、公益性が認められ、財産上の価値下落という原告らの不利益は「受忍限度の範囲にとどまる」とした。

 原告側は、地価が下落し、開業後には農地が分断されたり、騒音や振動で健康被害を受けたりすると主張。所有する宅地や農地などに関わる市内約5キロの工事差し止めや、慰謝料などとして原告1人あたり100万円の支払いを求めていた。

 原告側は判決後、控訴する方針を示した。(棟形祐水、池田拓哉)
 
 樫田 秀樹さんのフェイスブック
 リニア工事差し止めを求めていた、山梨県南アルプス市の住民6人が2019年に提訴した裁判。昨日、5月28日に判決が出た。住民側の敗訴だ。新田裁判長は原告の求めに応じて、昨年、山梨リニア実験線と原告の居住地域の2カ所を視察して、実験線で現実に生じている騒音と日照障害の現実を把握していた。

 判決文はこれからじっくり読むので、詳細は後日の報告となるが、ざっと読んだところ、騒音も振動も日照障害も「起こり得る」とは認めているが、だが、JR東海がちゃんとたいしょするから、補償するから…との理由で、工事差し止めをするだけの違法性はないと結んでいる。

 新田裁判長は何のために現地検証をしたのか、何のために何人もの原告側の証人尋問をしたのか。その作業が不要と思えた判決だった。
 
2024年5月28日 14時42分 (共同通信)リニア工事の差し止め請求棄却 山梨の住民訴訟、甲府地裁(東京新聞)
 リニア中央新幹線が通過する山梨県南アルプス市の沿線住民らが、騒音や日照の問題を巡る説明や補償が不十分だとして、JR東海に一部区間の工事差し止めや慰謝料などを求めた訴訟の判決で、甲府地裁(新田和憲裁判長)は28日、請求を棄却した。
 原告は高架橋の建設予定地に家や農地が近いとする住民ら6人。訴状によると、計画が具体化した段階で資産価値が低下し、高架橋の工事中や終了後にリニアの営業が始まれば生活環境が悪化して精神的苦痛も生じるとして、工事差し止めや1人当たり慰謝料100万円などを求めた。
 訴訟では、JR東海は争う姿勢を示し、請求棄却を求めた。

2024年05月28日 14時42分 共同通信 リニア工事の差し止め請求棄却 山梨の住民訴訟、甲府地裁

共同通信には前記事がありました・・・
2024年05月28日 13時18分 【速報】リニア工事差し止め訴訟、地裁が請求棄却
 リニア中央新幹線が通過する山梨県の沿線住民らが騒音や日照問題を巡る補償が不十分だとして、JR東海に一部区間の工事差し止めなどを求めた訴訟の判決で、甲府地裁は28日、請求を棄却した。

【この一行速報で全国の企業者は東京新聞さん同様に二度目の記事を確認したでしょう。】
2024/5/28 16:35 リニア工事差し止めなど求めた住民の訴え棄却「違法性認められない」 甲府地裁(産経新聞)
 リニア中央新幹線が通過する山梨県南アルプス市の沿線住民ら6人がJR東海に一部区間の工事差し止めや1人当たり慰謝料100万円などを求めた訴訟の判決で、甲府地裁は28日、「違法性が存在するとは認められない」として請求を棄却した。

 原告は、リニアが通過する高架橋の建設予定地の近くに住宅や農地などを所有し、騒音や日照の問題を巡る補償が不十分だと主張していた。

 新田和憲裁判長は判決理由で、JR東海が防音壁を設置して家屋にも防音工事の措置を講じるほか、日照の問題は相応の補償がなされるとし、工事差し止めを認めなかった。

 さらに損害賠償請求などに関しては「リニア事業は国家レベルの大きな社会経済上の意義が認められ、原告らの所有地の価値下落は社会通念上、受忍できる範囲にとどまる」と判断した。

【この最後の文章に驚きましたので太字掲載で記録しました】
これまでの記録を少々・・・
2024-02-05 リニア騒音対策など山梨県に住民団体が要請書

2023-09-30 大井川流域のトップが山梨のリニア橋梁工事現場を視察 2023年9月

2023-09-29 山梨県内リニア本線の7割を超える用地を取得(報道記録)

2023-09-22 甲府地裁の裁判官がリニア実験線視察(2023.09.15 と 19日)

2023-03-25 南アルプス市民のリニア訴訟

東京都~愛知県の各地でリニア中央新幹線工事に関する地域問題が出ていると思います。報道より関係者の方々の記事で気が付く事もあります。それを拝読するだけで終っていて、時には記録だけ書いています。

リニア中央新幹線沿線自治体が意見交換会【岐阜県】 

2024-05-25 20:00:00 | リニア中央新幹線
岐阜県政ホットニュース 2024年5月24日更新
リニア中央新幹線沿線自治体が意見交換会

 リニア中央新幹線の工事が行われている瑞浪市内で地下水位が低下した問題で、5月22日、県と瑞浪市(みずなみし)や御嵩町(みたけちょう)など沿線7市町の長らが出席して、意見交換を行いました。
 会議の冒頭、古田知事は、「この問題は今後リニアの工事が進むにつれて、他の沿線市町でも起こりうる話。お互いに情報を共有して、連携を強化していきたい」と話しました。
 引き続き、県の担当部局からこれまでの経緯が説明された後、瑞浪市と御嵩町から対応状況が報告され、出席者が意見を交換しました。この日の会議では、今後、こうした緊急事案が発生した際に、JR東海からの報告について県及び市町が速やかに情報共有を図る体制を確認しました。

岐阜県広報 この記事が設定されています・ YouTube
岐阜県のトンネル工事について記録した2件がありました
2024-05-17 岐阜県でのリニア・トンネル工事の状況

2024-05-13 岐阜 リニアトンネル工事の現場周辺で井戸の水位低下
岐阜県のリニア工事について不勉強なので今回の県庁ニュースに驚きました。今後は県内の報道機関や民間組織の情報も学ぼうと思います。

リニア 静岡県は山梨県境付近の調査を容認

2024-05-19 11:00:00 | リニア中央新幹線
2024年05月14日 16時10分 リニア 静岡県の専門部会 県境付近のボーリング調査を容認(NHK山梨)

 リニア中央新幹線の工事の静岡県内への影響を議論する、静岡県の専門部会が、川勝前知事の退任後初めて開かれ、これまで静岡県内の地下水が山梨県に流出する可能性を主張して県が認めず、JR東海に中止を求めていた県境付近でのボーリング調査を容認しました。

 リニア中央新幹線の工事の静岡県内への影響を議論する静岡県の専門部会は、川勝前知事が今月(5月)9日いっぱいで退任したあと初めて、13日開かれました。

 この中で、まず、JR東海の担当者が、機械のメンテナンスのため中断している山梨県内でのボーリング調査について、今月20日から再開すると説明しました。
 さらに、静岡県内の地下水が山梨県に流出する可能性を主張してこれまで川勝前知事が認めず、JR東海に中止を求めていた、県境から山梨県側におよそ300メートル以内の掘削についても実施する計画案を示しました。

 これについて、出席した部会の委員からは、「一般の県民にもわかりやすい説明をしてほしい」などの指摘は出たものの、特に反対意見は出ず、部会として容認しました。

 これを受けて、静岡県は、大井川の流域の自治体でつくる利水協議会などの意見も確認したうえで、JR東海のボーリング調査を容認するかどうか判断することにしています。

 静岡県の森副知事は、終了後、取材に応じ、「利水協議会などの意向は速やかに確認していく。結論は次の知事が出すことになると思う」と話していました。
 
静岡県の専門部会と事業について

静岡県中央新幹線環境保全連絡会議(更新日 2024年3月27日)(くらし・環境部環境局生活環境課)

リニア中央新幹線整備工事に伴う環境への影響に関する対応(くらし環境部環境局)
 静岡県は、リニア中央新幹線整備事業については賛同しています。
 一方で、リニア中央新幹線は、静岡県の北部にある南アルプスと大井川上流部の地下をトンネルで通過する計画であり、トンネル工事による環境への影響が危惧されています。

 この記事に気付いた時、山梨~静岡~長野を通る南アルプスのトンネルが静岡県内の多数地域に与える影響への対策が重要なのだと理解しました。でも南アルプスがトンネルを通すかどうか私にはワカリマセンが、JR東海さんは他の山と同じく南アルプスも穴を開けられると確認されているのでしょうね。
 
NHKの記事を読んで静岡県内のサイトを確認して環境保全連絡会議がメインだと判断しました。その時に知った組織や記事を以下にメモしました。私は静岡県内の状況を知りませんので、学習はこれからです。

リニア中央新幹線事業にかかる本県の組織体制

リニア中央新幹線の概要

リニア中央新幹線静岡工区

リニア中央新幹線整備

 リニア中央新幹線整備工事に伴う環境への影響に関する対応

リニア中央新幹線静岡工区/県民だより2024年2月号

リニア中央新幹線静岡工区/県民だより2023年5月号

県議会開会日の提案説明

県民からの要望等(更新日 2024年4月3日)
 
静岡県知事
ようこそ知事室へ

ようこそ知事室へ > 記者会見

 令和5年度知事記者会見(令和5年4月13日(木曜日)~ 令和6年3月26日(火曜日))
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大井川とリニア(静岡新聞の特集サイト)

岐阜県でのリニア・トンネル工事の状況

2024-05-17 20:00:00 | リニア中央新幹線
2024年05月17日 18時54分 リニアトンネル工事水位低下 斉藤国交相原因究明と説明求める(NHK岐阜)

 岐阜県内にあるリニア中央新幹線のトンネル工事の現場周辺で、井戸などの水位が低下している問題で、斉藤国土交通大臣は、JR東海に対し、速やかな原因究明と住民などへの丁寧な説明を求めました。

 岐阜県瑞浪市(みずなみし)にあるリニア中央新幹線のトンネル工事の現場では、2つの区間で地下水が湧き出し、周辺にある井戸やため池などの水位の低下が確認され、JR東海は、トンネル掘削のルートがこの先、水田が広がる盆地の地下を通るため、その手前でいったん工事を中断して地質調査を行う方針を示しています。

 この問題について、斉藤国土交通大臣は、17日の閣議のあとの記者会見で「井戸水やため池の水位低下について、JR東海からリニア中央新幹線のトンネル工事の影響である可能性が高いとの報告を受けている。会社に対し、速やかに原因究明を行うとともに、地元住民の方々などへの丁寧な説明を求める」と述べました。
 その上で「国土交通省としても会社が現場を調査した上で適切な処置をとっているかどうか、引き続き指導や助言を行っていく」と述べました。
2024年5月17日 14:10 【異変】リニア中央新幹線トンネル掘削工事で水源の水位低下 米農家も「大打撃」工事中断も開業はどうなる?(番組 めざまし8・FNNプライムオンライン)
 【このサイトは16枚の画像が記事に合わせて掲載されています。文書は同じですので Yahoo! 掲載の文書から引用します。】

2024年5月17日 14:13 【異変】リニア中央新幹線トンネル掘削工事で水源の水位低下 米農家も「大打撃」工事中断も開業はどうなる?(Yahoo!ニュース・FNNプライムオンライン)

 5月16日、JR東海の丹羽俊介社長はカメラの前で謝罪しました。

 JR東海 丹羽俊介社長:
 地域にお住まいの皆さまには大変なご心配とご迷惑をおかけしているところでございます。

 そこで 明らかになったのは、リニア中央新幹線トンネル掘削工事の一時中断でした。

 JR東海 丹羽俊介社長:
 トンネル掘削工事をいったん止めて、トンネルの切羽から前方に数100m水平ボーリングの調査を実施して前方の地質をより詳細に把握する予定です。

 なぜ中断するのか、その訳は掘削工事中に地上で起きていた「ある異変」にありました。

 掘削工事の影響で地上に異変が・・・
 めざまし8取材スタッフ:
 こちらにあるため池は、大きくひび割れていますね。

 目の前に広がっていたのは、地面のひび割れが目立つ、ため池。

 場所は、岐阜県瑞浪市の大湫町。異変が起きたのは、2024年の2月下旬ごろからでした。

 異変を受け、JR東海は掘削工事が行われている場所の周辺32カ所を調査。
 その結果、水源となっている「ため池」や「個人宅の井戸」など14カ所で水位の低下が確認されたといいます。

 水位が下がったことにより、米農家にも影響が出ています。
 大湫町で 6年、農業を営んでいるという小栗さんは、田植えを5月16日から始めたそうですが、田んぼに入れた水の減りが例年より早いといいます。

 農家・小栗さん:
 水の確保が難しい地域ですので、もしこの田んぼに入れた水がすっと引いていってしまうようなことがあれば、これだけの面積をやっていくだけの水が確保できないので、それイコール稲作ができなくなってしまう心配がありますね。

 農家・小栗さん:
 ここで米が作れなくなってしまうってことになると、うちも組合でやっているものですから、大打撃ですよね。

 JR東海が、調査で把握している、水位が下がった場所は14カ所ですが、「めざまし8」が取材すると他の場所にも影響がありました。
 井戸水の水位が下がったと話すのは、岐阜県瑞浪市の大湫町にあるゴルフ場です。

 取材スタッフ:
 場所によって出方が違う?

 中仙道ゴルフ倶楽部 生田靖夫営業部長:
 そうですね。
 4つ井戸がありますから(メインの)ここへポンプで入れて給水したものを貯水槽の方へ上げることで何とか運営できている。このままたまりが悪くなっていくと、ゴルフ場の営業自体が存続できるかという状況です。

 風呂やトイレなど施設内の水は、井戸水に頼っているため、不安だといいますが、このゴルフ場は、JR東海が確認した水位の異変箇所には、入っていません。

 自然と共に暮らしてきた町の人にとっては、何にも代えがたい存在だという井戸水。

 大湫町の住民:
 江戸時代からある。なんでかっていうと宿をつくった時に、非常に高い所で水がないものだから8カ所ぐらいの井戸を掘ったんだよね。

 大湫町の住民:
 そういうもののひとつ。で、これはこの辺の人の大事なものであったというものだったね。これで生活用水、お風呂なんかもくんでいた。

 明かされた現在の状況 市も対応求める
 5月16日、JR東海が会見で明かしたのは現在のトンネルの掘削現場の状況でした。

 JR東海 丹羽俊介社長:
 湧水が発生しておりまして、現在も毎秒20L程度の水が出ている状況でございます。
 応急措置といたしまして、上水道をご利用いただくための工事を順次実施しているところでございます。また、代替となる水源と致しまして、新しい井戸を、これを数日以内に掘り始める予定でございます。

 こうした状況に瑞浪市は、JR東海に対し、事態への対応を求めています。

 瑞浪市長のコメント
 JRにおかれては、まずは、地元住民の生活の保障を最優先とし、至急、今回の事態の原因を分析して、恒久的対策を考えていただきたい。

 地質や地下水の状況を確認するボーリング調査を行うため、中断をすることになった、リニア新幹線のトンネル掘削工事。はたして開業はいつになるのでしょうか?

『めざまし8』2024年5月17日放送より
2024年5月17日 17:45 リニア工事 水位低下を受け中断 隣町の住民「水はやっぱり一番大事」(【メ~テレ】名古屋テレビ放送株式会社)
 岐阜県御嵩町で計画されている、リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う残土の処分地について、町はJR東海との協議を一時中断すると明らかにしました。
 JR東海は残土の処分地を、御嵩町内に2カ所設置する計画で調整を進めていましたが、候補地に国の重要湿地が含まれるなどの懸念もあり、御嵩町は汚染のない「健全土」の受け入れについて、JR東海と今月14日から協議を始めていました。

 しかし、トンネル工事が行われている瑞浪市で、複数の井戸やため池の水位が低下している問題を受け、御嵩町は協議を一時中断するとJR東海に通知したということです。

 今後、御嵩町でもトンネル工事が行われる予定のため、井戸水を利用する町民の不安を払拭する必要があるとしています。
2024年5月17日 06:30 リニア工事の残土受け入れ 岐阜県御嵩町がJR東海との協議を一時中断へ 隣の瑞浪市での水位低下を受け(【メ~テレ】名古屋テレビ放送株式会社)
 岐阜県御嵩町で計画されている、リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う残土の処分地について、町はJR東海との協議を一時中断すると明らかにしました。

 JR東海は残土の処分地を、御嵩町内に2カ所設置する計画で調整を進めていましたが、候補地に国の重要湿地が含まれるなどの懸念もあり、御嵩町は汚染のない「健全土」の受け入れについて、JR東海と今月14日から協議を始めていました。

 しかし、トンネル工事が行われている瑞浪市で、複数の井戸やため池の水位が低下している問題を受け、御嵩町は協議を一時中断するとJR東海に通知したということです。

 今後、御嵩町でもトンネル工事が行われる予定のため、井戸水を利用する町民の不安を払拭する必要があるとしています。
2024年05月16日 19時04分 “工事中断し地質調査を行う”方針 JR東海 丹羽社長 (NHK岐阜)
 岐阜県内にあるリニア中央新幹線のトンネル工事の現場周辺で井戸などの水位が低下している問題について、JR東海の丹羽俊介社長はトンネル掘削のルートがこれから水田が広がる盆地の地下を通るため、その手前でいったん工事を中断して地質調査を行う方針を示しました。
【以下引用省略】

リニア2027年開業断念(毎日新聞)

2024-05-16 13:00:00 | リニア中央新幹線
2024年5月11日 リニア2027年開業断念 「静岡工区」だけじゃない山積する課題(毎日新聞 有料記事 2746文字)

 リニア中央新幹線(品川―名古屋)を巡り、事業主体のJR東海は今年3月、2027年の開業を断念した。まだ着工許可が出ていない静岡工区は完成まで10年以上かかるとされ、開業は早くて34年以降にずれ込む公算が大きい。これまで静岡県の対応が注目されてきたが、リニアが抱えるリスクは他にもある。

 地元との調整、技術的ハードルも

 「静岡以外にも、完成まで10年以上かかりそうな地域がある」。リニアに詳しいジャーナリストの樫田秀樹さんはそう指摘する。JR東海は24年3月末現在、品川―名古屋間の用地の75%を取得済みだが、神奈川県や山梨県の一部地域では地権者の反対が強く「取得の見通しは立っていない」(樫田さん)という。

 沿線では少なくとも5件の住民訴訟が起こされた。そのうち東京都内の住民らが国にリニア事業の工事認可取り消しを求めた訴訟は、23年に東京地裁で請求を退けられたが、山梨県南アルプス市の住民らが工事差し止めなどを求めた訴訟は近く判決を迎える。JR東海は「地域との連携重視」を掲げており、住民の意向は無視できない。訴訟が年単位で長引けば、計画の進捗(しんちょく)に響く。

 技術的ハードルも高い。東京・北品川のトンネル工事は、21年10月から半年で約300メートル掘るはずが、掘削機の故障で中断を繰り返し、2年半たった今なお半分も進んでいない。岐阜県中津川市のトンネル工事では21年10月、爆破による掘削作業中に岩盤が崩落し、作業員2人が死傷した。今後は地下1000メートル超の大深度を掘り進める予定で、難易度はさらに上がる。

 こうした中でJR東海は4月4日、「山梨県駅」(甲府市、中央市)と長野県飯田市の高架橋の完成が、いずれも31年中になるとの見通しを明らかにした。軟弱地盤への対応や地元との調整に手間取っていることが主因だという。静岡工区以外でも当初予定された27年に間に合わない実態を公式に認めた形だが、同社は「いずれも静岡工区の遅れの範囲内だ」とし、さらなる遅れには直結しないと説明する。これに対し樫田さんは「遅れの原因を『静岡のせい』と強調することで、自分たちに批判の矛先が向かないようにしている」と批判する。

 開業遅れ むしろ「財務の負荷軽減」

 リニアの建設資金は、JR東海が既存事業で得た手元資金を中心に、不足分は借入金で補うことになっている。同社の「健全経営」が前提だが、開業の遅れは影響しないのか。
【有料記事なので此処まで】
2024年5月15日 樫田秀樹 様 Facebookで 毎日新聞のこの記事をご紹介されました
 毎日新聞の記事に私のコメントが掲載された。
 先月だったか、東京新聞でもやはり「静岡だけではない」リニア工事の遅れ、もっと正確に言えば、「静岡以上に遅れている」他都県でのリニア工事の遅れについて、私のコメントが掲載された。
 ただし、両紙の記者には、どの工事が何年遅れているかを具体的に話したのだが、新聞としては、ある個人の試算をそのまま載せるわけにもいかず、「ジャーナリストの樫田秀樹氏によれば、10年遅れの工事もある」との大まかな表現にせざるを得ない。
 時間があれば、是非、新聞社が独自で各工区の遅れを試算してほしい。必要なのは、小学校で習った足し算と引き算だけ。工事の進捗率が10%台であることに必要なのは、加えて掛け算と割り算だけ。
 ともあれ、こうやって熱意のある記者が少しずつ現れているのはいい傾向なので、良好なネットワークを作っていきたい。
【文章は複数行にさせていただきました】

【追録】岐阜 リニアトンネル工事の現場周辺で井戸の水位低下
 これは2024年5月15日に掲載した記事で、多数の報道記事を記録しましたが、久し振りの記事に驚きながら拝読しました。

岐阜 リニアトンネル工事の現場周辺で井戸の水位低下

2024-05-13 18:00:00 | リニア中央新幹線
2024年5月15日 19時42分 岐阜 リニアトンネル工事現場周辺で井戸水位低下 JR東海が対策(NHK)

 岐阜県瑞浪市(みずなみ し)にあるリニア中央新幹線のトンネル工事の現場周辺で井戸の水位が低下するなどしていることがわかり、JR東海は工事の影響とみて対策を進めています。

 JR東海によりますと、去年12月中旬とことし2月中旬に瑞浪市の日吉トンネルの掘削工事現場の2つの区間で地下水が湧き出ました。

 その後、瑞浪市大湫町にあるJR東海が設置した観測用の井戸で水位の低下が確認され、今月上旬には最大でおよそ40メートル低下しました。

 周辺でも
  ▽個人の井戸9か所と
  ▽およそ40戸に水を供給している共同水源3か所
 それに
  ▽ため池の2か所で水位の低下を確認し 水が枯渇したところもあったということです。

 JR東海はトンネル工事の影響とみて住民に説明するとともに応急的な対策として、水の量が減るなどした家庭に対して上水道の水を井戸に引き込む工事を行っています。

 トンネル工事の現場では今も地下水が湧き出ていますが、工事は継続しているということです。

 JR東海は「早急に上水道の工事を進めるとともに引き続きトンネル掘削との関係を調査して真摯に対応します」とコメントしています。

住民 “水を元どおり使えるようにしてほしい”
 井戸の水位が低下するなどした瑞浪市大湫町の住民からは、水を元どおり使えるようにしてほしいといった声が聞かれました。

 このうち70代の男性の家では自宅にある井戸の水を料理や洗濯に使っていましたが、先月から水位が下がり水が出なくなったということです。

 その後は、JR東海による対策工事で上水道の水が使えていますが、男性は「私が小学生の頃に父親が掘って作った井戸で、水が出なくなることはなかったので信じられない。冬は温かく、夏は冷たい地下水をまた使えるようにしてほしい」と話していました。

 そして町内のため池では1か月ほど前から水が減り一時期、干上がったということです。

 その後の雨で今はわずかに水がたまっていますが、ひび割れた底の様子が見えていました。

 近くに住む30代の男性は「本来はオタマジャクシが泳ぐ時期だが水がなくなって干からびた死体にハエがたかっていた。例年だとウシガエルも鳴いていたが、ことしは聞こえてこない。火事になった時に消火の水を確保できるのか心配だ」と話していました。

 また地域の住民でつくる団体、大湫コミュニティ推進協議会の加藤博一会長によりますと、町内の30戸以上に水を供給している共同水源も枯渇したため、別の水源から水をひいて対応しているということです。

 加藤会長は「バックアップの水が枯れると多くの家が一斉に飲み水に困ることになる。リニアの工事をやらざるをえないことは理解していますが、JR東海が誠心誠意対応することを望んでいます」と話していました。
 
中日新聞
2024年5月15日 20時30分 「静岡がわがまま、と言われていたけど…」 リニア工事影響で水枯れ、瑞浪の住民に広がる不安(中日新聞)(この記事は会員限定です。)
  リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が原因とみられる共同水源や井戸、ため池の水位低下が確認された岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町。中山道宿場町の面影を感じさせる伝統的な家々や田畑を山が取り囲む自然豊かな地域に持ち上がった「水源の危機」に、住民たちは「まさか、こんなことになるとは」「被害が広がらなければいいが」と声を落とす。

2024年5月15日 19時10分 リニア工事影響の水枯れ、岐阜県への報告は3カ月経ってから 担当者は「うーん、という思い」(中日新聞)(この記事は会員限定です。)
 岐阜県瑞浪市大湫町でリニア中央新幹線のトンネル掘削工事が原因とみられる井戸やため池の水位低下が2月から相次いでいる問題で、JR東海から県に情報提供があったのは5月上旬だったことが、県への取材で分かった

2024年5月14日 22時06分 【独自】リニア工事原因か、水位低下が瑞浪で相次ぐ JR東海が対策検討、工事は続行(中日新聞)(この記事は会員限定です。)
  岐阜県瑞浪市北部にある大湫(おおくて)町で、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が原因とみられる井戸やため池の水位低下が2月から相次いでいることが分かった。JR東海は13、14日、それぞれ地元住民と瑞浪市幹部に状況を説明。代替水源を確保するなど対策案を説明した。水位の状況を見ながら、今後も工事は続けるという。
日本経済新聞
2024年5月15日 1:30 リニア工事で井戸水位低下か 岐阜・瑞浪で14カ所 リニア新幹線(日本経済新聞)
 JR東海は14日、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を進めている岐阜県瑞浪市で、井戸などの水位低下を確認したと明らかにした。工事が原因とみられるという。同社は13日に地元住民らに状況を説明し、補償案などを示した。工事は休止せず、慎重に掘削を進める方針だ。
 場所は市北部の大湫(おおくて)町にある個人宅の井戸やため池など計14カ所。JR東海によると、2023年12月と24年2月中旬に同町内の工事中のトンネルから湧水が発生したという。同社が大湫町内に設けている観測点で2月下旬以降、水位の低下を確認した。一部では使えなくなっている水源もある。
 JR東海は応急措置として、影響を受けた家庭には上水道を使えるよう仮設の水道管をつなぐ。工事費用や水道代の増加分は同社が負担する。
 使えなくなった水源については、代替する井戸の新設や給水槽の増設で対応する方向で検討する。土地の所有者と協議し、現地確認などを進める。JR東海は住民に対し、農業への影響が出ないよう追加で水位の観測点を設ける方針も示した。
 
朝日新聞
2024年5月15日 6時00分 リニア工事原因か、岐阜・瑞浪で水位低下 JR東海、14カ所で確認(朝日新聞)有料記事
 リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が近くで進む、岐阜県瑞浪市の大湫(おおくて)地区の井戸やため池などで水位の低下が相次いでいることがわかった。JR東海は14カ所で水位低下を確認し、トンネル工事による湧水(ゆうすい)が原因とみて、13日に住民説明会を開いた。代替の水源確保や補償などの対応を進める一方で、状況を見ながら、リニアの工事は進める予定だ。
  
毎日新聞
2024年5月15日 18:33 JR東海、井戸の水位低下を確認 リニア工事が影響か 岐阜(毎日新聞)有料記事
 JR東海は、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を行っている岐阜県瑞浪市で、井戸など14カ所で水位の低下を確認したと明らかにした。他に地下水に影響を与えるような工事は行われていないため、同社はトンネル掘削が影響した可能性があるとしている。掘削工事は今後も慎重に続けるという。

2024年5月15日 09:44 岐阜で井戸水位低下 リニアのトンネル工事影響か「慎重に続ける」(毎日新聞)
 JR東海は14日、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を行っている岐阜県瑞浪市で、井戸など14カ所で水位の低下を確認したと明らかにした。他に地下水に影響を与えるような工事は行われていないため、同社はトンネル掘削が影響した可能性があるとしている。掘削工事は今後も慎重に続けるという。

 同社によると、計32カ所の水源やため池、個人の井戸を調査したところ、うち14カ所で水位が低下し、一部は使用できない状況であることが分かった JR東海は14日、リニア中央新幹線のトンネル掘削工事を行っている岐阜県瑞浪市で、井戸など14カ所で水位の低下を確認したと明らかにした。他に地下水に影響を与えるような工事は行われていないため、同社はトンネル掘削が影響した可能性があるとしている。掘削工事は今後も慎重に続けるという。
 
読売新聞
2024年5月11日 05:00 御嵩町が条件付きでリニア残土受け入れ容認(読売新聞)
 リニア中央新幹線のトンネル工事で出る残土について、御嵩町は10日、受け入れを条件付きで認め、JR東海との協議に入ると発表した。

 処分場建設の是非を検討した「町リニア発生土置き場計画審議会」から、〈1〉「条件付きで認める」〈2〉「拒否」の両論で答申を受けていた。一方、重金属などを含む「要対策土」については、「他市と同じように、専門処理施設等による処理を求めることが適当」とした審議会の答申通り、受け入れは認めないとした。

 記者会見した渡辺幸伸町長は、受け入れを条件付きで認めたことについて「町はリニア推進の立場にあり、事業を前に進めるために〈1〉の方向性を選択する。候補地での健全土の受け入れを一切認めず、協議に応じないということはしない」と説明。要対策土については「受け入れは認められない。JR東海には対策を求め、協議する」とした。近くJR東海との協議を始める予定で、渡辺町長は「大きな責任を持ってJRと協議し、町民には丁寧な説明をしていきたい」と述べた
 
産経新聞
2024年5月10日 19:56 リニア残土受け入れ協議へ JR東海と岐阜・御嵩 要対策土は受け入れず(産経新聞 岐阜)
 リニア中央新幹線工事に伴う残土処分候補地になった岐阜県御嵩(みたけ)町の渡辺幸伸町長は10日、基準値を超える有害物質などが含まれていない残土の受け入れに向け、JR東海と協議する考えを明らかにした。

 候補地は環境省選定の重要湿地があり、サシバやミゾゴイなどの希少な鳥類が生息している。渡辺氏は同日の記者会見で「生物多様性を保全する上で重要で、特に配慮が必要な場所であることを(町とJRの)双方が認識した上で協議を進めたい」と話した。
 基準値を超える自然由来のカドミウムやヒ素などが含まれる「要対策土」については、町民の理解が得られていないことを理由に受け入れられないとした。

 残土処分を巡っては、令和3年、前町長が受け入れに向けて協議入りする考えを示したが、住民団体などが撤回を求めていた。
 
岐阜県に関する記事はほとんど書いていませんので、岐阜県庁や瑞浪市やJR東海からの情報など確認して理解しようと思います。
色々と時間が掛かりそうです。

 

住民を苦しめるリニア残土・工事の進捗状況 (山梨平和ミュージアム)

2024-05-12 10:00:00 | リニア中央新幹線
リニア新幹線を考える(山梨平和ミュージアム)

 JR東海がリニア新幹線の27年開業を断念しました。川勝静岡県知事の対応を 理由にしていますが、27年開業は諸般の事情でもともと無理でした。推進側は
 知事の辞職に期待を寄せていますが、どうでしょうか。
 5月講座では、残土問題や工事進捗状況を中心に、井澤宏明さん、川村晃生さんがリニアの現状を冷静に分析、報告します。どうぞ、ご参加ください。

 日 時 5月19日(日) 午後2時~
 会 場 甲府市朝気 山梨平和ミュージアム

 講 演 井澤宏明さん(ジャーナリスト)
      沿線住民を苦しめるリニア残土ー岐阜県御嵩町を中心にー

 講 演 川村晃生さん(慶応大学名誉教授)
      リニア工事の進捗状況

 質疑・意見交換 
山梨平和ミュージアム Yamanashi Peace Museum(YPM)
 サイトに掲載された地図のご案内です。

「山梨平和ミュージアム・YPM」の入口は南側でその西側に狭い共有駐車場があります。
YPMの入口前(2台は可能)や隣接の共有駐車場が満車の時は「ぴゅあ総合」の駐車場に置く事もできます。少し南にある県庁施設の駐車場は未確認です。

広い道路(熊野通り)の西側は 山梨県男女共同参画推進センター
愛称「ぴゅあ」、県内には「ぴゅあ総合」「ぴゅあ峡南」「ぴゅあ富士」があります。
「ぴゅあ総合」をご存じの方は多いと思いますが道路の向こう側のYPMは気付かれないかも知れません。
「ぴゅあ総合」の西に「善誘館小学校」があります。
 

山梨県とJR東海がリニア活用の打合せ(5月7日)

2024-05-05 11:00:00 | リニア中央新幹線
2024年5月7日 山梨県とJR東海、リニア活用の地域振興 協業で合意(日本経済新聞)

 山梨県の長崎幸太郎知事とJR東海の丹羽俊介社長は7日、山梨県庁で会談し、リニア中央新幹線に関して意見交換した。
 このなかで県が目指すリニアを活用した地域振興ビジョンの実現に向けて両者が協業することで合意した。今後実務者レベルの勉強会を設けて、具体的な協業内容を検討していくという。

 また、丹羽社長は未着工の静岡工区につながる南アルプストンネルについて、2023年10月から機材メンテナンスを理由に休止している山梨県側のボーリング調査を「5月20日に再開する」と報告した。同調査は静岡県の川勝平太知事が県境300メートルの手前で止めるように要請していた。

 長崎知事は「山梨県内の工事については静岡県と協議する必要はなく、一刻も早く進めるべきだ」と強調し、「リニアの早期開業に向けて協力し、果たすべき役割を果たしていきたい」と述べた。

 両者が協業を検討する山梨県の「リニアやまなしビジョン」には、最先端技術を持つ企業などが実証実験の場として集積していくことなどを盛り込んでいる。甲府市内に設置する山梨県駅(仮称)についても県のビジョンに沿った設計・デザインを検討することで合意した。
【記事は以上です。】

日本経済新聞は長崎知事とJR東海丹羽社長との会見内容を記事になさいまして、『会談後に記者団の取材に応じる長崎幸太郎知事とJR東海の丹羽俊介社長 』として写真も掲載されています。
【リニアやまなしビジョン】については確認しておくつもりです。
2024年5月7日 「静岡県と何ら協議をしていただく必要ないのではないか」リニア・ボーリング調査に山梨県知事が述べる JR東海と山梨県がトップ会談(UTYテレビ山梨)

 リニアを巡り山梨県とJRのトップ会談です。
 JR東海の丹羽社長が県庁を訪れ休止していた南アルプストンネルのボーリング調査を5月20日から再開することを報告しました。
 JR東海 丹羽俊介社長: 「未だに静岡工区のトンネル工事に着手の見込みが立ちませんために、現時点で新たな開業時間を見出すことが出来ない状況」
 今年3月に2027年のリニア中央新幹線の開業を正式に断念してから初めて山梨県庁を訪れたJR東海の丹羽社長。
 去年10月から機材のメンテナンスで静岡との県境までおよそ500mの地点で休止していた南アルプストンネルの掘削に伴うボーリング調査を、5月20日に再開すると明らかにしました。
 JR東海 丹羽俊介社長: 「ようやくこれで(調査を)再開できる」
 山梨県 長崎幸太郎知事:「ここでしっかり調査していただいて、先進坑、本坑の工事を1日も早く安全に進めていただきたい」

 このボーリング調査は静岡県側が県境手前300mで調査を止めるよう要請しています。
 JR東海 丹羽俊介社長:「慎重に静岡県を含めた色んな関係者と丁寧に対応しながら進めて参りたい」
 一方、長崎知事は…
 長崎知事:「(調査は)山梨県内でありますので、山梨県が『ボーリング調査は必要』と求めているわけですので、我々の立場からすると静岡県と何ら協議をしていただく必要ないのではないか」

 またきょうのトップ会談で山梨県とJR東海は、2031年に開業する見込みの山梨県駅についても連携していくことを確認し、5月26日に新たな知事が誕生する静岡県に対しても、リニア推進に理解を求めていくとしています。
 なおリニアの東京ー名古屋間の開業は2034年以降とされています。
 
2024年5月7日 JR東海と県がトップ会談 ボーリング調査は5月20日再開 リニア駅の勉強会設置で合意 山梨県(YBS NEWS NNN)

 リニア中央新幹線の建設工事をめぐり、JR東海の丹羽俊介社長が7日県庁で長崎知事と会談し、去年から休止している南アルプストンネルのボーリング調査を5月20日に再開する考えを示しました。
 会談は冒頭を除き、非公開で行われました。

 この中でJR東海の丹羽社長はリニア中央新幹線の県内区間での工事の進捗状況について「南アルプストンネルは約6割の掘削が進み、富士川町や中央市で高架橋の一部が完成した」と報告しました。

 会談後、取材に応じた丹羽社長は去年10月から休止している南アルプストンネル工事のボーリング調査を5月20日に再開すると明言しました。

 JR東海 丹羽俊介 社長 「山梨県内の先進抗・本抗を掘っていく上で調査をして湧水や地質の状態を見極めていく大変重要なプロセスなので、早期に再開したいと思っていましたし、ようやくこれで再開できることになる」

 一方、静岡県が県境から山梨県側への300m以内ではボーリング調査をしないよう求めていることについて、丹羽社長は関係者と丁寧に対話を重ねる考えを示しましたが、長崎知事は「山梨県内の工事」だとし、ボーリング調査の継続を強く求めました。
 長崎知事 「われわれの立場からすると静岡県と協議していただく必要はないのではないか。一刻も早く少なくとも県境まではしっかりとやっていただきたい」

 会談ではこのほか、山梨県駅などをめぐって丹羽社長が担当者レベルの勉強会の設置を提案し、長崎知事が了承したということです。
 
2024年5月7日 リニア建設「20日にボーリング調査を再開」 JR東海社長、山梨県の長崎幸太郎知事に説明(産経新聞)

 JR東海の丹羽俊介社長が7日、山梨県庁を訪れ、長崎幸太郎知事にリニア中央新幹線計画の現状について説明した。
この中で昨年10月からメンテナンスのため中断している山梨県内の南アルプストンネルでの「高速長尺先進ボーリング」調査を、「今月20日に再開する」と明らかにした。
これに対し長崎氏は「しっかり調査をして先進坑、本坑の工事を1日も早く安全に進めてもらいたい」と再開を歓迎した。

 トンネル予定地点の地質や地下水の状況を調べるボーリング調査について長崎氏は、先月24日の会見で「中断を長引かせれば(リニア事業の)本気度を疑われかねない」と苦言を呈し、早期の再開を求めていた。

 さらに長崎氏はリニアを活用した地域活性化のビジョンを策定しているとして、JR東海が山梨県駅に「5分に1本、停車させたいと思えるように(地域の)魅力を引き上げたい」と語り、現時点では1時間に1本の停車となっている計画に対し、将来の停車頻度の引き上げを求めた。
丹羽社長はビジョンの具体化に向け「実務者勉強会などの(県とJR東海の)協業を申し入れた」と話した。

 会談後の報道陣の取材に対し、リニア静岡工区の着工を認めなかった静岡県の川勝平太知事の辞職に伴う知事選については、両者ともコメントを避けた。(甲府支局 平尾孝)
2024年5月8日 静岡県懸念のリニア山梨工区ボーリング調査、5月20日再開へ(朝日新聞)

 リニア中央新幹線をめぐり、JR東海の丹羽俊介社長は7日、山梨県の長崎幸太郎知事と県庁で会談し、南アルプストンネルの山梨工区で昨年秋から中断していたボーリング調査を今月20日から再開することを伝えた。会談後、丹羽社長が報道陣の取材に明らかにした。

 ボーリング調査はトンネル工事に先立つものだが、川勝平太・静岡県知事が、地下水への影響などを理由に、JR東海に対し、県境から300メートル以内で掘削を行わないよう求めていた。調査は昨年10月から機械のメンテナンスを理由に、静岡県境の459メートル手前で中断していた。

 丹羽社長はこの日、静岡県側への対応について「対話を進めていく」と話した。
長崎知事も報道陣の取材に対応し、調査再開を歓迎しつつも「境から300メートルでも山梨県内。静岡県側と協議をしていただく必要はない」と述べた。

 会談では、山梨県駅のあり方も含めた勉強会を同社と山梨県の間で設けることなどが、同社から提案されたという。

 一方、9日に告示される静岡県知事選については、丹羽社長は「コメントは控えたい」と明言を避けた。(米沢信義、三宅範和)
2024年05月07日 リニア地質調査20日再開へ JR東海、山梨知事は歓迎(共同通信)

 JR東海の丹羽俊介社長は7日、山梨県庁に長崎幸太郎知事を訪ね、県内で中断していたリニア中央新幹線のボーリング調査を20日に再開すると伝えた。長崎氏は「歓迎する。しっかり調査し、工事を一日も早く安全に進めてほしい」と語った。会談後、両氏が記者団に明らかにした。

 ボーリング調査は地質や地下水の状況確認のため、山梨県側から静岡県へ向かって実施中だった。JR東海は機械のメンテナンスを理由に昨年10月から中断。長崎氏は今年4月「事業者として本気度を疑いかねない」と苦言を呈していた。

2024年5月8日 地質調査、20日に再開 リニア JR東海、県に報告 /山梨(毎日新聞)
 長崎幸太郎山梨県知事と、JR東海の丹羽俊介社長は7日、山梨県庁で会談した。リニア中央新幹線の工事について、丹羽社長は、中断しているボーリング調査を20日に再開予定と報告した。
長崎知事は「少なくとも(静岡との)県境まではしっかり調査してほしい」と求め、再開を歓迎した。両者は会談後、報道陣の取材に応じた。
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2024年5月8日 リニア調査再開今月中 JR東海知事に報告(読売新聞)
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