甲府駅北口県有地への移築を望みたいです。以下、平成21年2月16日のYBSニュースより
『庁舎の建て替えで解体される県庁第一南別館をめぐり、日本建築家協会が建物の保存を求める要望書を県に提出した。県庁の第一南別館は今から80年前の昭和5年に根津嘉一郎氏の寄付により最初の県立図書館として建てられた。建築様式は前衛芸術であるアール・デコを取り入れたデザインが評価されているが、5年後に完成する県の新しい庁舎「防災新館」の建設に伴って解体される予定。きょうは社団法人日本建築家協会関東甲信越支部のメンバーが県庁を訪れ、第一南別館の保存を求める要望書を提出した。要望に対し県の管財課は「移築なども検討したが苦渋の決断として記録保存した上で解体する」と答えた。県は防災新館の5年後の完成に向け、今年7月に第一南別館の解体工事契約を結ぶ予定。一方、日本建築家協会は共存策を検討し県側に計画の再考を求めたいとしている。』
2月17日の産経新聞山梨版にも記事がありました、『第一南別館は、明治~昭和初期に「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎が寄付し、昭和5年に建築された2階建ての建物。長く県立図書館として使われ、現在は観光部などが入っている。県は新庁舎の基本計画案で「現在地での保存はできず、移築や曳家にも約2・5億円かかる」として、図面や写真で記録した上で解体撤去する方針を示している。』
朝日新聞山梨版は、『助けて!★アールデコ様式のデザイン……』とタイトルした記事。「たったの2億5千万円か」とたまには言ってみたい(^o^) 定額給付金から5千円ずつ5万人。500円ずつ50万人。
「やまなし・まちかど図鑑」で2006年09月05日の記事に県都のデザイン-(3)県庁南別館(旧県立図書館)があります、この記事の前後は県庁の建物がいくつも紹介されています。私は県庁の敷地を通り抜けて舞鶴通りと平和通りを行き来した事がある程度でまだ建物内部に入ったことがありません。壊される前に写真を撮りに出かけようかと思ってはいます。
北口県有地が緑豊かな公園となり、木立の間に新旧の図書館がある、その傍には藤村記念館もある。旧図書館の方は甲府空襲の生き残りとして山梨県の近代史を語る史料展示とともに永く語り継がれる、それこそがまさに生涯学習・・・なんて期待は無理かも知れませんが・・・この記事のカテゴリーは「街づくり」ではなく「アート・文化」で保存します。