ICT工夫

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甲府駅北口に情報発信拠点構想

2007-12-07 00:42:00 | 街づくり

2007年12月6日夜のUTYニュースが甲府駅北口の県有地に情報発信拠点構想が持ち上がっていると報じてちょっと驚いています。この場所は県立図書館を移転させようという事で、先日もどうやらそれが決まりそうだと、このブログでも記事にしたところでした。UTYの記事に私のコメントを挟んで紹介しておきます。


この北口県有地に図書館に加えて、IT企業が入居した新たな情報発信拠点を整備しようというもので、既に誘致を打診しているということです。
新しい県立図書館の建設場所を巡っては、先週開かれた県議会の全員協議会で、横内知事が「情報発信施設としての図書館」の北口県有地への建設に前向きな考えを示しました。
(この事が11月28日夜のニュースになったので、私のブログにも書いたことです)

県立図書館は山本前知事の時代、同じ北口県有地にホールなどを備えた新たな学習拠点として整備が計画されましたが、横内知事の当選で計画は白紙となっただけに、図書館の整備検討委員会の結論が出ない段階での知事の突然の前向き発言に県議らからも「真意をはかりかねる」との声が上がっていました。
こうしたなか、県議会の自由民主党はきょうの議員協議会で県側の考えを確認しようと、新藤康二企画部長の出席を求めました。
その際、新藤部長は北口県有地に県立図書館に加え、県内の情報通信産業の活性化に繋がるような新たな拠点を整備する考えを知事が持っている事を明らかにしました。
県によりますとこの情報発信拠点は、いまだ構想段階ながらも様々な情報を発信したり、通信やソフト産業を集積したりするといったもので、すでにIT企業に誘致を打診しているという事です。
(横内知事や山梨県庁がIT企業にどんなイメージを抱いているのかをはっきり知りたいです。「全国に情報を発信する情報メディアセンターのようなもの」と先のブログに書いた時、私はそれが通信やソフト産業とイコールというイメージは持っていませんでした。東京渋谷のビットバレーのようなものを甲府市北口に育てようという構想でしょうか、同じ北口にあるデジタルアライアンスの回線契約先を集積したい?)

突如表面化した県の構想に、与党県議からも「県有地の問題で図書館以外の話が出るのはおかしい」との意見もあり、北口県有地への図書館の建設、それに、情報発信拠点構想について、来週予定される12月県議会の質問戦で知事がどういった考えを示し、県民の理解を得ていくのか注目されます。


文中に書いたビットバレーの現在を私は知りません。2001.1.6の記事ですが、「渋谷・ビットバレーのいま」とか、Web現代が残している2000.02.09の記事、 『起業家たちの梁山泊「ビットバレーが燃えた夜」』などに関連したニュースを記憶しています。ビットバレーという単語もその当時に私の脳細胞に入ったものですが、まあ言ってみればこういう長期的にも腐らない情報保存・発信拠点が必要なのだというスタンスが山梨県にも求められているということで・・・

しかし、上の記事からアドレスが書かれている先を検索してみるとかなり様子が変わっています。「ネットバブル崩壊以降,東京・渋谷のネット企業集積地帯を示すビットバレーという言葉を聞く機会はめっきり減った。」と始まる2001年6月28日の「ビットバレーは死なず?」も残っていました。


4 コメント

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 こんにちは。私はこの事を今朝のサンニチ新聞の... (tosi)
2007-12-07 11:27:17
 こんにちは。私はこの事を今朝のサンニチ新聞の記事で見ました。それによると。東京のIT企業打診をしてる。図書館とは別棟とする。IT企業が入る建物の建設費は企業が負担する。と言う内容でした。
 また、県議会から北口県有地に図書館だけでは広すぎると言う意見を踏まえ今回の内容になったようです。

 私は新図書館には山梨県の文化、歴史、教育、観光、商工業などの情報発信基地となって欲しいと思っています。もしそれらと関連してIT企業を誘致するならなぜ東京の・・・なのか疑問です。県内の同種企業やベンチャー企業ではいけないのでしょうか?全く今回の内容には疑問が残りますね。
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tosiさん、コメントありがとうございます。 (アイシティkofu)
2007-12-07 12:53:48
tosiさん、コメントありがとうございます。
山梨日日新聞のWebページ読みました。
> 県企画部によると、有識者らでつくる情報政策アドバイザー会議から先月、「県経済活性化に向け、より多くの人知が集約された製品、サービスを生み出す情報通信産業集積が必要」との提言を受けたことなどから、北口県有地の利活用策としてIT企業誘致の可能性を探ってきた。現在、都内に本社を置くIT企業と事務担当者レベルで交渉している。

甕さんの会議からの提言を箱物=企業誘致と解釈してしまうところがおかしいと思います。これについては別記事に掲載する予定です。
人材が育ち集まる所に企業が来る訳で、企業が先にあるわけでは無いはずなのです。提言を理解すればそういうことです。

> 施設の一部に県の機関が入居する構想もあり、県と県内市町村の情報発信の連携基地として位置付けることも検討している。

山梨県にはCIO(Chief Information Officer 情報管理の中枢となる人・機関)が無いでしょう?各部署がばらばらに動いていてそれが自主的発信だと思い込んでいるような気がしています。そういうシステムを改革する意味も私は想定して前の記事を書いていました。

> 図書館だけでは広すぎると言う意見
が議会から出ているなら愚かとしか言いようがない。甲府市は緑に囲まれてはいても市内中心部に緑豊富な広い公園も少ない殺伐とした街だと感じるのは私だけでしょうか。
広い緑の公園と図書館が駅前にあり、その先には大学など・・・学術文化都市甲府という北口イメージを私は想像しています。

横内知事が本当に何をお考えなのか、はっきりしたお話を12月の議会の中で伺えると良いと思っています。
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いっそのこと、 (まる3)
2007-12-27 10:00:04
いっそのこと、
「新県立図書館検討委員会」のみなさんと「情報政策アドバイザー会議」のみなさんとで、ミーティングを持ったらどうかと思うのです。どちらも有識者会議なので、行政担当官とは違った意見がでてくるかもしれません。
そんな会議で、
[図書館として単独で実施すること]
[情報政策として単独で実施すること]
[図書館と情報政策で共同で実施できること]
[どちらにも属さないこと]
いってみれば、集合のベン図を描くような作業をしてみるとよいのではないか..と、思っています。
(...ま、行政のことですから、縦割りからはずれるようなことは、できないとおもいますけどね...)
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まる3さん、コメントありがとうございます。 (アイシティkofu)
2007-12-27 12:55:12
まる3さん、コメントありがとうございます。
同じ企画部でもアドバイザー会議は情報政策課、図書館は企画課です。
合同会議については同じ部内ということで実施し易いように感じますが、いっそのこと甕さんと木田さんもパネリストになったオープンなフォーラムなんかあると良いですね(^o^) 基本がブレるとプロジェクトは危ういです。
このブログで8月27日記事、「新県立図書館フォーラム」では26日アピオでのフォーラムについて書いていたのですが、個別の要望はともかく、新しい図書館というものを考える基本的なスタンスみたいなものを、私はまる3さんのブログからも勉強させていただいています(^o^)
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