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新山梨環状道路北部区間、公聴会意見

2011-11-18 07:33:17 | 山梨環状道路

3.11の直後、平成23年3月15日(火)甲府市北部市民センター と 平成23年3月16日(水)甲斐市竜王図書館2階視聴覚室とで開催された新山梨環状道路北部区間公聴会において主権者県民からどのような意見が述べられたかを整理してみました。
新山梨環状道路北部区間、公聴会意見、公述人の方々のご意見は既に県庁ホームページでPDFファイル公開されていますので、それを分類したものです。

公述人の皆さんには失礼になる編集かも知れませんが、私個人としての問題の捉え方によるものです。この編集では自分の意見は曲解されている、困るということがございましたら、コメントでお知らせください。「A公述人16」 というように名乗っていただければ結構です。ご意見を反映して掲載位置を修正します。

PDFファイルは山梨県庁が公開している 過去に行われた公聴会において公述のあった意見の要旨と見解 で、「甲府及び韮崎都市計画道路(甲府外郭環状道路北区間)の変更」 にある2本のファイルです。ここで山梨県側からの「見解」は未だ公開されていませんが、公述人さん達のご意見をどのように区分して、それぞれについてどのような見解が出されるかに私は注目しています。
新山梨環状道路北部区間に関して容易に閲覧できるWebページやPDFファイルは確認しましたが、それらのリンク集は後日まとめる予定です。

リニア中央新幹線の山梨駅について最終決定は2年後の2013年度になるそうですが、横内知事から甲府市大津町近辺に設置するよう求める要望書が2011年11月16日にJR東海に提出されました。この事は山梨県都市計画の変更に関係すると思います。民間企業の事業計画で地域の都市計画が変っていくことになり、それを変更する時期をいつにするかは難しい問題になります。そしてそれで地域の長期計画を進めていてリニア計画が挫折してしまったら地域はどうなるのでしょう。行政が始めた事は止められない悪弊の根本的な理由のひとつがしっかりと見えているように私には思えます。

山梨県内では国土交通省によって「渋滞見える化プラン」 で広報しながら道路交通状況改善対策が進行しています。既に完了して効果がでている場所もあるようです。
これについては、平成17(2005)年に実施されたアンケートなどから、山梨県内の交通渋滞や事故発生が顕著な39箇所を選定して、交差点・道路構造の改良などが進められている状況が詳しく説明されている資料があります。それぞれ個所での局所的対策が図面などで説明され、新山梨環状道路、特に北部区間はその「広域的対策」である説明されています。PDFファイルは上記の公聴会意見のページにアップロードしておきました。
渋滞見える化プラン

新山梨環状道路(更新日:2010年3月17日) このページが基本的な広報となっていて、「新山梨環状道路のQ&A 」 の「Q」と同様な内容が3月公聴会でも県民側からの意見として述べれています。このページでは以下のような質問に答える形で事業者側の見解が表明されています。
 Q これからも車は増えるのでしょうか?
 Q 自然などの環境破壊につながるのでは?
 Q 排気ガスにより大気汚染が進むのでは?
 Q 環状道路以外に方法はないの?付近の道路を広げることによって交通混雑の緩和はできないのか?
 Q 環状道路以外に方法はないの?バスや電車などの公共交通への転換やロードプライシングなどの道路の利用制限などのソフト施策によって交通混雑の緩和はできないのか?
 Q 生活道路として有効に利用できるのか?
今回の公聴会意見に対して、県庁の見解が公表される時も、おそらく同じ答えになると思えますので、参考までにリンクを追加しました。
但し、上記ページはおそらく国土交通省による調査報告(技術レポートなど)を根拠にした県庁の「A」が多く含まれているように思います。どれが県庁の持つデータをベースにした見解なのかは判然としません。そのことを上掲の「渋滞見える化」事業の姿から感じました。地域の自立が無くて国土交通省に頼り切っているのではないか?
山梨地方主権の立場で地域の実状をどのように判断し将来予測しているのかという重要なポイントを示しながら、「山梨県庁の見解」として公表されることで、最終版となるでしょう。
この2年ほど見てきて何よりも感じるのは、この北部区間の問題は八ッ場ダムと同じ構造の国政マターだということです。しかし長野県や埼玉県の人々がこの高規格自動車専用道路計画を知っておられたとしても、これは山梨県内の道路問題としてしか見られていないでしょう。山梨県内においてもこれは甲府市・甲斐市の北部地域の問題だとしか見ておられないでしょう、ですから関心が薄いと思えます。国政、国道行政にある税金の使い方の問題だという捉え方は必要なはずです。