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不妊治療(勉強②)

2012-08-18 10:25:58 | 子宮筋腫治療~不妊治療
◆ 初期胚移植 vs 胚盤胞移植

 妊娠率(着床率)  初期胚移植 < 胚盤胞移植 
 子宮外妊娠のリスク 初期胚移植 > 胚盤胞移植
 費用        初期胚移植 < 胚盤胞移植


*上記だけみれば、胚盤胞移植がとても良いようにみえますが、胚盤胞まで育つ確率(30~40%程)を考えておかなければならない。仮に排卵を誘発して5個採卵したとしても、胚盤胞にたどり着くのは1~2個。


《初期胚のデメリット》
① 高い着床率ではない
  移植する数を増やして妊娠率を上げてきたが、多胎妊娠の可能性が上昇
  多胎妊娠は母体、胎児両者にとって、非常にハイリスクの状態
② 自然妊娠の場合、初期胚(2~8細胞)はまだ卵管内にあり、この時期子宮内に胚移植を行うことは、本来であれば生理的なことではない。



《胚盤胞移植のデメリット》
① 胚盤胞まで育つ確率は30~40%程
  胚盤胞にならなかった場合、治療(移植や凍結)がキャンセルとなる
② 長期培養のためコストの追加が発生する事もある。
③ 一絨毛膜性双胎の増加。自然妊娠の発生率の約4倍になります。

《胚盤胞移植のメリット》
① 着床率が初期胚と比較すると高い
 (単一胚移植となり多胎妊娠を予防することが可能)
② 子宮内膜との同期が取れた時期での移植となる
  (より自然妊娠と近い形となる)
③ 卵管への着床を軽減でき子宮外妊娠のリスクが少なくなる。



途中で育たなくなるかもしれないけど着床率が高い胚盤胞を目指すか…
着床率は低くなるけど、移植のチャンスは胚盤胞より増える初期胚にするか…
初期胚は胚盤胞に比べて着床率が低いけど、妊娠の可能性は十分あります。


こうやって調べてみると、主治医が提案してくれた治療内容がとても理にかなっていることが分かり、信頼度が増しました。