8月も下旬になりました。毎日暑い日が続いていますね。
先日、知人が「夏は火鍋とかの辛いものを食べると身体にいいんだって!だから毎日辛いものを食べているの」と言っていました。
確かにこの時期、辛いものを食べると身体がシャキッとしたり、元気になりますね。
皮膚の下にたまった熱を出してくれるようなイメージが有りますね。
しかしながら、ここにも盲点があります。人の身体は千差万別です。
いつもここでお話するのは、とても一般的なことになってしまいますが、薬膳は本来、人それぞれの症状に合わせた膳を用意することを指しますので、漢方食材を使う=薬膳ではないことを、常に頭においていただきたいと思います。
風邪の場合でも、症状によって処方が変わってきますが、食生活でも同じことが言えます。
夏は、暑さによるいらいらや、汗をかくことによって「気」をたくさん消耗する季節です。
気の働きには、「推動」「固摂」「気化」など、身体にとって重要な物が多いため、気が足りなくなりますと、身体をうまく回していくことができなくなります。
汗が止まらないくらい出たり、免疫力の低下しがちだったり、朝起きても疲れが取れない...などの症状が出てきます。
そんな方が、「発散」する辛い食べ物をたくさん摂ると、どうなるでしょうか?
発散する「気」が足りないのに、さらに...となると、気をほとんど消耗してしまうことになりかねません。
体力があって、夏を乗り切りたい場合は、汗をかいて新陳代謝アップ!でいいのですが、気虚の方は、ぜひ程々に!スパイスとして摂り入れるのはもちろんオススメですが、あくまでも毎日辛いものばかりにならないようにお気をつけくださいね。
この時期に美味しいかぼちゃや穀類は、気を補ってくれます。
ご自分の体調に合わせて、食材を選んでいくことが、薬膳をうまく摂り入れる方法でもありますね。
ぜひお試しください。
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