ハイチの北県に出張に来ています。
今回で5回目か6回目。
前回も予約をしなくて、すさんだホテルに泊まらざるを得なくて泣きを見たくせに、
結局今回も、5日前くらいにアシスタントくんに頼んだけれど、予約はされなかった。
これからは自分でやるべきだ。
ホテル7件回って全部空きがなく、結局街中の国連指定外のカラオケボックスみたいなホテルに泊まる。
自分の大きな乳房を触っている金髪女性のポスターがいきなり張ってある。
どんなホテルや。
シャワーは相変わらずお湯は出ないし、ヘッドがなくてホースみたいな出方するけれど、
この際あまり考えないで寝よう。
今回の出張、任務はいろいろあるんだけれど、一番の目的は、今度建てるかもしれない学校の下見。
それがとても遠いらしく。
山の上らしく。
そのくらいの情報。地図もちゃんとしたのがなくて。
「だいじょぶ、だいじょぶ。行こう」と何も考えずに言う私。
怪訝そうな同僚と学校指導官。
この後の展開をまったく予期せず、よくわからないうちにスタートしました。
写真満載でお送りします。
まず道中で朝ご飯の腹ごしらえ。
これ何?
マニョック。
ジャガ芋に近い。
あまり味はないけれど、すごい弾力で歯ごたえが良い。
ボコボコ道をドライブすること2時間。ここからは車が入れない。
いきなり川越え。
余裕の笑顔。気持ちいい~
転ばないようにそろ~っとわたる。
慣れている地元民たちはさすが。
日々の生活の一部。
緑の蜘蛛を発見。
川を越えながら山道を1時間半くらい歩いて、
一つ目の学校に到着。
土曜日だから学校はお休み。
それにしても何もない。
生徒数は500人。
新大統領の教育無償化政策で新しく作られたけれど、
昨年10月から先生たちはまだお給料が支払われていない。
それでも今まで教育の機会を与えられなかった子どもたちは、
毎日嬉々として山川を越えて来る。
先生たちは無給で、椅子も黒板も教科書もノートもない教室で、教鞭をとる。
アセスメントを終えたところで、次の学校に行くかどうかの会議。
次の学校はここから2時間程度、さらに山を奥深くてっぺんまでのぼる。
時間的にも厳しい。
「今日がだめなら明日か明後日また来る」と私。
でも次の学校に行くということは、今来た道をまたもう一度来るということ。
どうやら私が本気なことにようやく気がついたらしい同僚と学校指導官。
ものすごく行きたくなさそうな顔をしながら、本日決行を決意。
あまり状況をわかっていなかった私は、帽子と日焼け止めを忘れただけでなく、靴もフラットシューズという準備のなさ。
さらに水も少ししか持って来ていなくて、学校指導官に沢山飲まれちゃってもうない。
喉が渇いた・・・。
これから2時間さらに山登りするというのに・・・。
しかし周りに飲める水はありませぬ。
さて、ここで「うるるん」的問題です。
こんなとき、村の人たちは何をくれたでしょうか?
ヤシの実じゃないよ。
探したけれどこの辺にはないみたい。
答えは・・・
さとうきび。
ハイチで一番の農業生産品のさとうきび。
甘いだけじゃなく、実はすっごく水々しい!
そうかー この液体部分がラム酒になるのか。
砂糖も、天然ですっきりの甘さ。
これをずーっとしがみながらその後の山道を歩きました。
続きは次回。