お寺での参拝作法。
お寺と言っても、人気寺院は、「観光寺」「祈祷寺」「菩提寺」と別れます。
「観光寺」でも、ごくまれに、般若心経唱えたりする人もいるが、
「郷に入れば郷に従う」がいいと思います。
「観光寺」も「祈祷寺」も「自分の家の菩提寺」でも、
基本作法は同じ。
①「手水舎」で清めます。(お寺の場合は、作法は記していないですが、神社と同じでいいと思います) 右手に柄杓 (ひしゃく) 持って、左手に水をかけて清め → 左手に持ち替えて、今度は右手に水をかけて清め → また右手に持ち替えて、左手に水を「ため」て口をすすぐ、最後に左手に水をかけて左手を清める。(たまに、柄杓ごと口に持っていく人がいるが、直接口をつけない) 今はコロナで、手水舎も水使えない社寺が多く、代わりにアルコールスプレーを置いている社寺が多いので、その場合は口は清めず、両手のみアルコール消毒します。
②鰐口 (わにぐち) を鳴らします。神社の「鈴」に当たる仏具として、「鰐口」と言う、鳴らす鐘があります。これを、三回鳴らして、仏様に「今、お参りに来ました」と心中でご挨拶をします。(神社の場合は、鈴を鳴らします。・・・寺院でも、鰐口の代わりに鈴がある寺院では、鈴を鳴らします) 今はコロナで、神社の鈴、寺院の鰐口を鳴らせないようにしている社寺が多いので、その場合、その社寺のやり方に従うのが良いと思います。
③お賽銭を入れます。(そっと入れる。投げない)
④「お灯明を売っていれば買って、灯明立に立てて、仏様にお供えします」
⑤「お線香売っていれば買って、常香炉 (線香立て) に立てて、仏様にお供えします」(まれに、お堂内入口に、塗香 (ずこう=手に塗る香) を置いている寺院ありますが、その場合、説明通りに手に塗ります。右手でつまんで塗香の粉を取って、両手にまぶします。こうすることで、魔や障りから身を守ります)
⑥祈願があれば、心中で祈願します。他の参拝者の迷惑にならないよう気を配るのが大切です。
「写真撮影禁止」と書いてある場所では、写真撮らない。
⑦寺務所または納経所で御朱印いただきます。(神社の場合は社務所)
読経・諸真言などの御勤めは、「四国霊場」などでは、お勤めするのが基本なので、その霊場会の「勤行次第 (勤行のテキスト) 」に従って行うのが良いでしょう。
最近は、「四国霊場」以外は、巡礼者が、お勤めしている所は少ないので、そういう霊場では、上記「基本作法」のみで良いと思います。(お四国の場合、巡礼では無く、お遍路と言います)
(四国霊場も、最近は観光化して、写真パシパシ撮ったり、ちゃぶちゃぶ話しながら散策する人増えているのが実情です。そういう時に、真言宗寺院のお寺さんが信徒さんを引率して入ってくると、ぴりりっとします。たまに、「ぶおぉぉんっ・・・ぶおぉぉぉぉぉん・・・ぶおぉぉぉぉぉぉぉぉっ」と法螺貝の音と共に、僧侶が信徒さんたち引率して入って来て、「般若心経・諸真言・南無大師遍照金剛」と、一糸乱れぬ勤行する様は・・・「おぉ~・・・」となります。
「何県の何寺軍団かな?」と聞きたくなるくらい、「びしっ」と声がそろっています。
逆に、どへたくそな読経・真言唱える人たち・・・「地獄の底から湧き出てくるような低~い、呪われたような声で唱える素人軍団」に出くわすと・・・「逃げ出したくなる」気がします。
それはさておき、寺院でも神社でも、一番大切なのは、「参拝の基本作法」であります。
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