11/11~11/30の間に6本の映画を鑑賞した。
名駅西シネマスコーレ「沈黙の春を生きて」
ベトナム戦争関連年表によると、アメリカが南ベトナムへの直接援助を開始1955年1月1日
南ベトナム政府軍、無条件降伏1975年4月30日.終結から35年が経つ。
20年余にわたる戦争の間に米軍が枯葉剤の散布開始1961年8月10日~停止1971年。
10年にも及ぶ散布は「人体に影響がなく、土壌も1年で回復する」はずだったらしいが、薬剤の害は
浴びた本人だけでなく、子ども、孫にまで及んでいる。
いまだに癒えることのない枯葉剤の影響がベトナムだけではなく、米国の帰還兵の間にも広がっている
現状を捉えたドキュメンタリー映画だ。
右脚のひざ下と手の指が欠損して生まれた帰還兵の娘がベトナムを訪れて現地の被害者と交流する中から、
アメリカ・ベトナムの枯葉剤によってもたらされた身体的な障碍、精神的な苦しみを描き出していた。
放射能も化学薬品も進歩の名のもとに人間が作り出して、人間が制御できなくなっていると訴える。
ミッドランドシネマ「アントキノイノチ」
高校生のときに友人を死なせてしまったことがきっかけで心を閉ざしてしまった杏平とかけがえのない命を
守れなかったことで苦しみ何度もリストカットをしたゆき。
それぞれ複雑な過去を背負っていて、遺品整理という命と向き合う現場で2人が出会う。
命の尊さを描くヒューマンドラマなのだが、カタカナ書きなので勝手にプロレスラーを連想し
最初は何となくコミカルな映画かと・・。
2009年に発売されたさだまさし著・幻冬舎文庫の同名の小説が原作とのことだが、
「あの時の命」を何度も続けて言うと「アントキノイノチ」になり、元気ですか~」と海に向かって叫ぶ
シーンがあり、題名の意味がやっと解ったが興行的にはもっと違う題名にした方が良かったのでは
名演小劇場「孔子の教え」
はるか2500年前の中国で、生涯を賭けて乱世を正そうとした儒教の祖「人間・孔子」の苦悩と
挫折の半生を描いた映画。
多数の出演者を動員し、壮大な場面は観る者を圧倒する。
「己の欲せざるところ、人に施すなかれ」
「義を見て為ざるは、勇なきなり」
「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」
「四十にして惑わず、五十にして天命を知る・・」など
後世に伝える「論語」は長く日本でも語り継がれ、教えは私たちの生活の中に溶け込んでいるが、
孔子本人の事はほとんど知らなかった。
ミッドランドシネマ「マネーボール」
貧乏球団が常勝軍団に、常識を打ち破る理論で野球を変えた一人の異端児の闘い。
ブラッド・ピッド主演の実話。
三越映画劇場「うさぎドロップ」
おじいちゃんの隠し子、6歳の女の子を引き取った独身サラリーマンのちぐはぐな2人の共同生活を
描いたコミック漫画の映画化で、子役の女の子「芦田愛菜ちゃん」は可愛くて演技力はすでに大女優だ。
ミッドランドシネマ「コンテイジョン」
全米初登場第1位というキャッチフレーズに惹かれ観たのだが、あまり印象に残っていない。
ストーリーは地球規模で発生した正体不明のウィルス感染だが、ウィルスよりも早く感染したのは「恐怖」。
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