おばさんの落書き部屋

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日本語ボランティア研修2011 

2012-02-11 20:37:28 | 日記

名古屋国際センターの東海日本語ネットワーク主催「開かれた地域社会をめざして」
第7回 お話を聞く会に出席した。
 テーマ: サギップ・ミグランテ・ジャパンの支援活動
       ~被災地のフィリピン人住民の復興に向けて~
 講 師:ネストール・プノさん(SAGIP Migrante Japan代表)

2/11(土)定員50名に対し、祭日だったことと寒さもあってか出席者は半数足らずと
今までになく少なかった。

SAGIPとは援助・救援、MIGRANTEは移住者を意味するタガログ語でこの会は
2011年3月11日の震災直後、名古屋のフィリピン人コミュニティのリーダーやその支援者を
中心に結成された団体で情報発信のための中心的役割を果たしているそうだ。

日本に外国人登録しているフィリピン人は2008年では約21万人。
このうち、震災で被害を受けた岩手県・宮城県・福島県に住んでいたフィリピン人は3,710人。
フィリピン本国や日本各地から被災地のフィリピン人と連絡がとれないとの情報が多く寄せられ
フィリピン人独自の情報網やフェイスブックなどを活用して、行方不明者のリスト化と捜査に取り組みを
行った活動報告がなされた。7,100からなる島があり100以上の言語がありコミュニティが
出身地で出来あがっていて情報は新聞や行政の広報から得たものをタガログ語に翻訳し被災地に
提供しており、同じ被災者でも外国人は特に言語の問題で苦労されていることが伝わってきた。

東北は70%以上が日本人の家族がいるなどで、被災地を離れられない多くのフィリピン人は
日常会話は出来ても新聞や雑誌を読める人は少なく情報弱者になりがちである。
こうした非常時には地域社会の中で孤立感を抱くことが懸念され、今後も被災地と他地域のフィリピン人
団体と連携をとりつつ、日本の行政やNPOの協力を得ながら、生活復興を目指したいと。

報告でフィリピン人のコミニュティの現状が語られ、ますますの活動に期待したいが、日常の
フィリピン人と日本人との横の繋がりがあまり見えて来ず残念だった。
年に数回、催し物でダンスを披露するなど日本人との交流はあるとのことだが、外国人とだけでなく
違う意味でも日本人同士も人と人とのつながりが希薄になりつつある。
平常から人種・国籍ではなく人間としての繋がりで災害時も助け合える世の中になることが
大切だと思う。
 



  



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