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世界遺産「ヴェネツィア展」

2012-02-22 20:23:26 | 日記

名古屋市博物館で開催(12/22~3/4)中の「ヴェネツィア展」に出かけた。
観覧料・当日券は1300円だが「日展東海展」の鑑賞券を持参したので100円値引きしてもらう。
1/11に女性会館で「ヴェネツィア展によせて」と題し、公開講座があったことと2004年12月に
この地を訪れたことがあり、懐かしさも手伝って是非、鑑賞したいと思っていた。

水上に生まれたこの都市は泥の中に基礎を置いて、干潟に建物が建てられているという
立地にまず驚かされた。
ゲルマン人のイタリア侵略からこ逃れるため、この湿地帯に避難したことから歴史が始まり、
足場が悪い湿地帯には侵入者が襲ってくることが出来ないメリットがあったそうだ。
会場にその様子が図解で示されていたが、大量の丸太の杭を打ち込みそれが土台となっており、
そのためヴェネツィアを逆さまにすると森が出来ると言われているそうだ。

黄金期を迎えたヴェネツィア人の生活、貴族たちの華麗な日々を当時の画家により
描かれた絵画にで窺い知ることが出来る。
展示品は絵画、織物、ドレスなどの衣類、香水、履物、ゲーム、レース編み、手袋や
刺繍の施されたバッグ、工芸品など、どれも素晴らしいものばかりだ。
中でも、ヴェネツィアン・グラスは模様も極めて繊細で色彩も美しく見とれてしまった。
500個のパーツからなるシャンデリアは組み立てるだけでも大変な作業であったと想像する。

シェークスピアの戯曲「ヴェニスの商人」もこの地が舞台であり、24年間アジアを旅した「東方見聞録」の
マルコ・ポーロはこの地の出身と知った。
ヴェニスは英語で日本語の表記ではヴェネツィアはイタリア語からきているそうだ。
この地の歴史の一端を知り、さまざまな展示品から短時間ではあったが、繁栄を極めた
ヴェネツィアを堪能することが出来た。
機会があれば、もう一度訪れたい場所の一つである。
 
         



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