goo何気無い日々が心地よい安寧

何気無い日々が続く様に。生きていく事の大変さがカナン。ある種空気の様な存在になりたいもの。

🚶‍♀️…右岸…隠元橋…左岸…宇治橋🔁 210901^

2021-09-01 18:17:00 | 🚶 歩く
🚙↔︎🚉
🚶‍♀️…右岸河川敷…隠元橋…左岸河川敷…宇治橋…宇治駅前…茶と歴史公園…右岸堤防道…>
🚶‍♀️10897歩

☁️:隠元橋32℃:曇天で風やや強く心地よい
 昨日から一転暑さ和らぐ、宇治川も平常
 左岸河川敷48km〜宇治川高架橋迄の草地はバッタ多数が一歩歩く度に周囲を飛び回る
 更に宇治川高架橋下から上流部の水道橋迄、草成長凄く高さ2m位になってて両手で払い足は膝上げて歩かないと通行不可、最後50歩程は堤防道へ,年々成長著しい雑草
どちらも10年来で最高、温暖化が年々を痛感、昨年迄より悪化。

夜)🚙↔︎🚉👭>雨予定が遅くにズレる

🌡28℃〜31℃〜29℃


左岸河川敷48km〜付近

同:49Km〜付近

JR複線化工事中

同上

あかね蜻蛉

お茶と宇治歴史公園内::大閤堤






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日本企業が結集して量子コンピュータ技術の「産業実装」を急ぐ「量子技術による新産業創出協議会」202109

2021-09-01 16:58:00 | 気になる モノ・コト

日本企業が結集して量子コンピュータ技術の「産業実装」を急ぐ「量子技術による新産業創出協議会」活動開始 略称は「Q-STAR」
   ロボスタ より  210901  神崎 洋治

 2021年5月31日に発足した「量子技術による新産業創出協議会」設立発起人会は9月1日、設立会員24社による総会の承認を得て正式に設立、略称を「Q-STAR」(キュースター)とすることを発表した。
 発起人会社は11社、設立会員は24社で、これから参加企業を募集し、早期に100社以上を目指す考えだ。
「Q-STAR」の特徴は、量子技術の研究開発を加速し、産業の創造と社会実装を具体的に検討していく点。本日、設立記念シンポジウムも開催し、キーノートと4つの部会からの概要説明とスケジュールの発表がおこなわれた。

「量子技術による新産業創出協議会」設立記念シンポジウムを開催。冒頭では実行委員会委員長として東芝の島田太郎氏が登壇して協議会の趣旨を説明した

「Q-STAR」のスコープ。量子技術はハードウェアとしての量子コンピュータだけでなく、量子暗号、量子通信、量子バイオ、量子マテリアル、量子AIなどの要素がある。「Q-STAR」として重要なのは「量子技術の社会実装であり、ビジネスを創造していくこと」(島田氏)と強調
島田氏はリファレンスアーキテクシュアとして「QRAMI」(キューラミ)を提唱し、現時点でのベースモデルを明示して「QRAMIは量子技術を産業に実装するためには何をすべきかを整理するための3次元型モデル。量子の世界に合うようにモディファイした」と説明した。 

 量子技術は、現在のコンピュータと比較して膨大なデータ量をはるかに高速に演算処理することができる可能性を持つものの、具体的に実現できる目処は"これから"明確になっていくまさに「次世代」の技術。何ができて、どのように活用していけるのかも、"これから"明らかになっていくと予想される。 
 設立記念シンポジウムでは、金融業界での活用が早期に実現するのではないかとの意見も見られたが、これはおそらく、量子技術を現在のコンピュータに応用する「アニーリング技術」(イジングマシン技術)が既に実証実験レベルでは開始されていることに起因しているだろう。
 この技術は先陣を切って各国が争っている量子分野であり、日本でも富士通、日立、東芝などが開発をおこなっている。

「Q-STAR」の主な活動内容
 量子時代の到来の足音が聞こえてきた。日本は材料、デバイス、計測技術、コンピュータ、通信、シミュレーションなど、量子の要素技術において技術の優位性を生かし、サービスの提供等を通して新産業を創出することを目指す。
 グローバルで確固たる「量子技術イノベーション立国」を目指し、Q-STARはグローバルでリーダーシップを発揮し、新時代における科学技術の発展に資する活動を推進、「量子技術イノベーション立国」の実現に貢献する。その上で日本の産業の振興と国際競争力の強化を図る。

主な活動内容
1) 量子技術の動向に関する調査・研究 量子技術の全般の動向の調査、産業界トップ層の間で情報共有 
2) 量子技術の産業活用に関する調査・研究・提案 複数分野についての応用可能性を調査・研究 
3) 量子関連技術に関する調査・検討 量子技術に必要となる材料、デバイス等についての調査・検討、情報共有 
4) 量子関連人材に関する調査・企画・提案 量子技術に関連する人材の育成に関する調査・企画・提案、意見交換 
5) 制度・ルールについての調査・検討 量子技術の実装に際し必要となる知財・標準化、倫理、トラスト等の調査・検討 
6) 国内外の量子関連団体等との連携 本協議会の各種事業推進に必要となる国内外の量子関連団体との連携 
7) その他 普及広報、政策提言など

会員を募集
 Q-STARは参画する企業を募集していく。ベンチャー企業などは廉価に参加できるプランも用意している。
 会費は年会費、特別会員は200万円、法人会員150万円、賛助会員が50万円、ベンチャー企業は10万円が目安となっている。 
 幅広い産業から設立趣旨や取り組みに賛同頂ける会員を募り、産学官で連携して、量子技術に関わる基本原理、基本法則を改めて整理し、その応用可能性、必要となる産業構造、制度・ルールについての調査・提言等、新技術の応用と関連技術基盤の確立に向けた取り組みを推進する。
 また、国内外の量子関連の団体との連携を積極的に推進し、グローバルで通用する基盤の構築を目指す考えだ。

Q-STARの概要 名称:量子技術による新産業創出協議会 略称「Q-STAR」 (Quantum STrategic industry Alliance for Revolution) 設立:2021年9月1日 形態:任意団体 運営委員会: (会社名の五十音順、敬称略) 株式会社東芝 代表執行役社長CEO 綱川 智 (委員長) トヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 内山田 竹志 日本電気株式会社 取締役会長 遠藤 信博 (副委員長) 日本電信電話株式会社 取締役会長 篠原 弘道 (副委員長) 株式会社日立製作所 取締役代表執行役 執行役会長兼CEO 東原 敏昭 (副委員長) 富士通株式会社 代表取締役社長CEO兼CDXO 時田 隆仁 (副委員長) 三菱ケミカル株式会社 代表取締役社長 和賀 昌之 (副委員長)


4つの部会を設置
情報通信技術(量子コンピューティング、量子暗号通信等)、関連基盤技術(材料、デバイス等)、重要応用領域(量子マテリアル、量子生命・医薬、量子バイオ、量子センサ、量子AI等)、人材、制度・ルール等に関しての検討課題の洗い出しを行い、必要に応じて部会を設置する。本日、発表された部会は下記の4つ。

 量子波動・量子確率論応用部会 量子振幅推定や最適化を用いた新しい産業の創出を検討する。これらの技術と親和性の高い金融業界をはじめ、様々な業界の柱となる産業や複数業界に跨る産業の創出を目指す。

 量子重ね合わせ応用部会 量子コンピュータの最大の特徴である量子重ね合わせの応用により創出されるシステムやサービス、ビジネスと、それによる既存産業や業界構造の変化を広い視野で検討する。ユーザとベンダが協力して新たな社会像を描くことで、業界の次の柱になるような新産業や、複数業界に跨った新産業の創出を目指す。

 最適化・組合せ問題に関する部会 量子技術の中でも最も早期に社会実装が進みそうな分野「イジングマシン」や「アニーリング」を議論、「最適化問題」に特化した部会。量子現象に着想を得たイジングマシンなどの新コンピューティング技術を用いて、膨大な組合せの中から最適解を瞬時に算出し、リアルタイム予測、効率化、最適化などの問題を解くことで、産業分野の様々な課題解決を目指す。

 量子暗号・量子通信部会 現在既に利用可能な技術である「量子暗号通信」のビジネス応用を検討し、理論的な安全性が保障された通信が切り拓く未来創出を目指す。ユースケースの例として、銀行や金融業界が通信する重要なデータを量子暗号を使うことで、専用線を使わずに通信できるようにする可能性に触れた。

⚫︎設立会員:24社 (五十音順)
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 SBSホールディングス株式会社 キヤノン株式会社 JSR株式会社 住友商事株式会社 SOMPOホールディングス株式会社 第一生命保険株式会社 大日本印刷株式会社 大和証券グループ本社 株式会社長大 東京海上ホールディングス株式会社 株式会社東芝 凸版印刷株式会社 トヨタ自動車株式会社 日本電気株式会社 日本電信電話株式会社 株式会社日立製作所 富士通株式会社 株式会社みずほフィナンシャルグループ 三井住友海上火災保険株式会社 株式会社三井住友フィナンシャルグループ 三井物産株式会社 三菱ケミカル株式会社 三菱電機株式会社
⚫︎関連記事
「量子技術による新産業創出協議会」民間企業11社が今夏に設立へ 東芝/日立/富士通/NEC/NTT/トヨタなど参画 量子コンピュータ関連記事(ロボスタ)
⚫︎関連サイト
量子技術による新産業創出協議会 設立記念シンポジウム
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【世界に誇る大発明】パルスオキシメータ…ある日本人が開発した画期的な医療機器  202109

2021-09-01 13:38:18 | 健康関連

【世界に誇る大発明】パルスオキシメータ…ある日本人が開発した画期的な医療機器
   ダイヤモンドonlain  より  210901山本健人

 唾液はどこから出ているのか?、目の動きをコントロールする不思議な力、人が死ぬ最大の要因、おならはなにでできているか?、「深部感覚」はすごい…。人体の構造は、美しくてよくできている――。 
 外科医けいゆうとして、ブログ累計1000万PV超、Twitter(外科医けいゆう)アカウント8万人超のフォロワーを持つ著者が、人体の知識、医学の偉人の物語、ウイルスや細菌の発見やワクチン開発のエピソード、現代医療にまつわる意外な常識などを紹介し、人体の面白さ、医学の奥深さを伝える『すばらしい人体』が発刊された。
 坂井建雄氏(解剖学者、順天堂大学教授)「まだまだ人体は謎だらけである。
 本書は、人体と医学についてのさまざまな知見について、魅力的な話題を提供しながら読者を奥深い世界へと導く」と絶賛されたその内容の一部を紹介します。

⚫︎私たちは酸素不足に弱い
 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るうなか、医療現場で大活躍する医療機器がある。それがパルスオキシメータだ。医療現場では決して欠かせない、重要なデバイスである。

 パルスオキシメータを開発したのが日本人であることは、意外に知られていない。この偉業がいかに優れたものであったか。それを知るためにはまず、酸素を取り込む体のしくみを知っておく必要がある。ご存じの通り、体を構成する臓器は、酸素が常に供給されないと働けない。

 私たちは、酸素不足に極めて弱い生物だ。では、私たちは外界からどのように酸素を取り入れているのだろうか?

 まず、呼吸によって口から取り込まれた空気が気管を通って肺に到達する。肺には細い血管が張り巡らされていて、空気中の酸素は血管の中に入り込む。血液は全身にくまなく流れ、各臓器に酸素が供給されるしくみである。

 この「酸素の運搬」という重役を担う細胞が、赤血球である。赤血球は、全身に酸素を送り届ける輸送トラックであり、その「荷台」がヘモグロビンだ。赤血球中に含まれるヘモグロビンが酸素と結合したり離れたりすることで、各所で「酸素の積み下ろし」をしているのである。

 病院には、酸素不足に陥った人が多くやって来る。例えば、新型コロナウイルスなど、感染症によって肺炎を起こした人や、気管支喘息の発作によって体に酸素が足りなくなる人もいる。

 また、毎年多くの人が餅をのどに詰まらせて窒息し、酸素不足に陥っている。その数は東京消防庁管内だけでも年間およそ一〇〇件に及ぶ。その半数以上が十二月と一月である(1)。

 この国には、年末年始に餅を食べるという特有の食習慣があるからだ。いずれにしても、体に酸素不足が起こった場面では、酸素マスクなどを使って足りない分の酸素を補わなければならない。

 では、「酸素がどのくらい足りないか」をどのように知ればいいだろうか?

 前述の通り、酸素は血液中に含まれ、全身で消費されている。よって、採血をすれば血液中の酸素の飽和度(どのくらい酸素が溶けているか)を計測できる。実際、手首の動脈に針を刺して酸素飽和度を調べる検査は、病院で毎日のように行われている。「血液ガス分析」と呼ばれる検査である。

 しかし、この方法には大きな欠点がある。「採血した瞬間」の状態しかわからないことだ。その一分後に急激に病状が悪化して酸素が足りなくなっても、その変化を捉えることはできない。特に重い病気ほど、病状は刻一刻と変化する。

「あなたは肺の重病で、いつ急変するかわかりません。今日は一分おきに採血しましょう」などといわれたら、たまったものではないだろう。
 欠点はもう一つある。意識がない人の「酸素が足りないこと」を知るのが難しいことだ。例えば、全身麻酔手術の最中は呼吸を完全に止め、人工呼吸器で空気の出し入れを行う。この間、もし肺に何らかのトラブルが起こっても、患者は「息苦しさ」を訴えられないのだ。

 血圧や脈拍、体温を測定するのと同じように、体に傷をつけることなく酸素飽和度を知ることはできないか。かつて、その難題に挑んだ日本人がいた。

⚫︎医学史に残る大偉業
 医療機器メーカー日本光電に勤めていた研究者の青柳卓雄は、今や世界的に用いられる「パルスオキシメータ」の生みの親である。

 青柳が注目したのは、酸素と結合した酸素化ヘモグロビンと、結合していない脱酸素化ヘモグロビンで「赤い色の光を吸収する度合い」が違うことである。そのため、酸素を多く含む血液は鮮やかな赤色に、酸素の少ない血液は暗い赤色に見える。

 パルスオキシメータは、この吸光特性の差(赤みの差)を皮膚の表面から観測できるのである。つまり、「荷物を搬送中のトラック」と「荷台が空のトラック」の割合を知ることができるのだ。

 パルスオキシメータを指先につけると、酸素飽和度の推定値を「パーセント」で瞬時に算出してくれる。この数字は、指に小さなキャップをつけておくだけでリアルタイムに変化する。驚異的な利便性である。

 日本光電の公式サイトでは、「青柳卓雄氏とパルスオキシメータ」と題し、開発にかかわるエピソードが紹介されている(2)。

 青柳が初めてこの原理を学会で発表したのは一九七四年である。その翌年、パルスオキシメータは商品化されるが、当時はさほど注目されずに開発は中断。その後、アメリカで全身麻酔手術中の患者が酸素不足になって死亡する事故が相次いだことで、パルスオキシメータは再び注目されることになった。

 1988年,同社はパルスオキシメータを再び発売する。青柳は当時,こう予言したという。
「今は単体装置が主流だが、将来は生体情報モニタリング機器に組み込むために不可欠になる」

 生体情報モニタリング機器とは、血圧や脈拍、体温など、生命維持に重要な指標をリアルタイムに測定し、表示してくれる機器のことだ。現場では「バイタルサインモニター」や単に「モニター」と称され、多くの患者が使用する医療機器である。

 今この装置には、当然のようにパルスオキシメータが組み込まれている。まさに、青柳が予想した通りの未来が現実になっているのだ。パルスオキシメータを使って得られる血液中の酸素飽和度の推定値は「SpO2(エスピーオーツー)」と呼ばれ、患者の状態を知る上で重要な指標である。

 SpO2のSはSaturation(飽和度)、pはpercutaneous(経皮的=皮膚を通して測定できる)を意味する。O2はもちろん酸素だ。つまり、SpO2は「皮膚表面から測定した酸素飽和度」という意味である。ちなみに、この数字の正常値はおよそ九六~九九パーセント。

 つまり、健康ならほぼ一〇〇パーセントに近い数字が出る。血液は、常時ほとんど飽和状態に近いレベルの酸素で満たされているのだ。

 青柳は、二〇一五年に日本人として初めて、米国電気電子学会が医療分野の技術革新に送る賞「IEEE Medal for Innovations in Healthcare Technology」を受賞した。また日本光電は現在、生体情報モニタリング機器のほか、AEDや脳波計などでも国内トップシェアを誇る企業である。

 新型コロナウイルスが全世界で猛威をふるい、まさにパルスオキシメータの面目躍如だった二〇二〇年四月、青柳は八十四年の生涯に幕を閉じた。その死はあまり大きく報じられることはなかったが、私たち医療従事者にとって、いや世界中の患者にとって、この発明は紛れもなく歴史に残る偉業なのである。

【参考文献】 (1)東京消防庁「年末年始の救急事故をなくそう」
 (https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/camp/2020/202012/camp2.html)
(2)日本光電工業株式会社「青柳卓雄氏とパルスオキシメータ
 (https://www.nihonkohden.co.jp/information/aoyagi/)

(※本原稿は『すばらしい人体』からの抜粋です)
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100年来の謎「宇宙線の起源」が解明される  202109

2021-09-01 13:32:00 | なるほど  ふぅ〜ん

100年来の謎「宇宙線の起源」が解明される
 SORAE  より 210901  飯銅 重幸

 名古屋大学は8月23日、100年来の謎であった宇宙線の起源を突き止めたと発表しました。研究チームによれば、宇宙線の起源は超新星残骸にあるといいます。

 宇宙空間では、陽子、ヘリウムの原子核、電子などの荷電粒子がほぼ光速のスピードで飛び回っています。これが宇宙線です。その割合は、陽子が90%ほど、ヘリウムの原子核が9%ほどになります。

 このような宇宙線は、1912年にオーストリアの物理学者ヘスによって発見されましたが、その起源については、超新星残骸において加速された陽子などではないかと考えられてきました。

 太陽の8倍以上の質量を持つ重い恒星が最期を迎えると大爆発を起こします。これを超新星爆発といいます。この超新星爆発によって発生した衝撃波により加速された陽子などが宇宙線の起源だというわけです。
 しかし、この考え方も、非常に有力な考え方ではありますが、決定打に欠けていました。
つまり、宇宙線が発見されて以来100年以上その起源は謎でした。

 宇宙線は磁場が存在するとその進行方向が捻じ曲がります。そのため、宇宙線自体はどこからきたのか解りません。これに対して、宇宙線が星間物質などと衝突すると、ガンマ線が発生しますが、このガンマ線は磁場に影響されずに直進します。
 つまり、このガンマ線ならどこからきたのか解ります。そこで、研究チームは、ヘスガンマ線望遠鏡による超新星残骸「RXJ1713」からのガンマ線の観測データを詳しく分析しました。

 このとき、研究チームは、陽子が衝突した際に発生するガンマ線と電子が衝突した際に発生するガンマ線を分離する独自の解析方法を新たに開発し、この方法を使うことで、超新星残骸「RXJ1713」において、確かに、宇宙線の主成分である陽子が加速されていることを突き止めました。
 これまでの宇宙線の起源に関する考え方は正しかったというわけです。ちなみに、陽子に由来するガンマ線と電子に由来するガンマ線の割合は全ガンマ線の70%と30%でした。

 研究チームでは、「100年来の謎であった『宇宙線陽子の起源』が超新星残骸にあることに最終的な決着をつけました」と誇らしげにコメントしています。

Image Credit: NASA/CXC/SAO Source: 名古屋大学のプレスリリース/論文
文/飯銅重幸
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🗾「日本経済没落、再生のカギはローカル企業の活性化だ」  202109

2021-09-01 13:20:00 | なるほど  ふぅ〜ん

田原総一朗「日本経済没落、再生のカギはローカル企業の活性化だ」
  AERA dot より 210901   田原総一朗

 ジャーナリストの田原総一朗氏はローカル企業が日本を救う要になる理由を解説する。

*  *  *
 現在、日本経済の衰退が大問題になっている。

 1995年から2019年までの、およそ四半世紀の中国の経済成長はGDPが7.8倍。ASEANも2.9倍に伸ばし、韓国が2.7倍。対して日本は1.2倍にとどまっている。

 また、世界に占める日本経済の割合は、1999年には16%だったが、2019年には6%にまで下降し、一方、中国は6%から16%へと一気に突き抜けてきている。
 さらに、1995年、日本は1人当たり名目GDPで主要国の中で首位であったが、2019年では米国、ドイツに抜かれ、シンガポール、香港の後塵(こうじん)を拝し、台湾、韓国との差も急速に縮まっている。

 そして、1989年には株価の時価総額で世界の上位50社の中に、日本企業が32社入っていたのだが、現在はトヨタ1社だけで、しかも36位である。また、スイスのビジネススクールIMDの世界競争力ランキングでも、日本は2016年には26位だったのが、20年には34位に落ちている。

 こうした日本経済を再生させるカギはあるのか。

 それを見事に示したのが、エコノミストの冨山和彦氏である。日本再生のカギはローカル企業の活性化である、と明言した。

 地方には仕事がない。だから仕事を求めて地方の人々は大都市に出ていく。その象徴が東京一極集中である。だが、それも限界だ。
 そこで冨山氏は、現在は人が集まれば仕事が生まれる時代であり、地方が衰退しているのは人が出ていってしまうからだ、と言うのである。これは衝撃的であった。どういうことなのか。

 冨山氏の説明では、かつてはいわゆる「ものづくり」がローカル企業の主要だったが、サービス業が7割近くを占めるようになり、その多くが地域密着型企業だという。
 ローカル企業の多くを占める対面型、労働集約型のサービス産業は、企業規模よりも顧客密度が大事なビジネスである。そこで漫然と規模を追ってしまうと顧客分布や店舗分布が薄く散らばってしまい、かえって業務効率が悪くなる。

 運輸や物流が典型だが、乗客があまりいないところで長い距離を走ってもコスト効率は悪化するばかりである。これは小売業や飲食のような店舗ビジネスでも同様で、顧客が多くいるところにできるだけ集中出店したほうが、店舗稼働率は上がるし、店舗数が増えても管理は楽で、店舗間の物流効率もよくなる。
 医療や介護も拠点型なので経済的に同じ性格を持っている。密度を無視した拡大は「規模の不経済」になってしまうのだ。

 自動車産業のようにグローバル競争の中にいないので、世界一になる必要はない。県大会で一番、場合によっては市大会や町内大会でのトップで競争に勝てる。守りに強いビジネスなのである。

 冨山氏は東北地方で路線バス事業を営んでいるが、仮にベトナムのバス会社がハノイで20分の1の人件費でバスを走らせていても、まったく競合関係にならない。これがグローバル型産業の電気製品メーカーの工場なら、ベトナムの工場とガチで戦うことになる。

 こと事業の存続という観点からは、この違いは決定的に大きい。こうしたローカル企業の活性化が日本再生のカギになるというわけだ。
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