見えない宝,神(エホバ,ヤハウェ)との友情 Ⅱ
見えない最も貴重な宝は,神(エホバ,ヤハウェ)との友情です。
「主(神)はご自身を恐れる者と親しくされ,ご自身の契約を彼らにお知らせになる」。
(詩編 25:14)
聖なる方である神が,罪深い人間の友になれるのはなぜですか。
イエスの贖いの犠牲が「人類の罪を取り去る」からです。
「次の日,ヨハネはイエスがやって来るのを見て,言った。『見なさい,人類の罪を取り去る,神の子羊です!』」。
(ヨハネ 1:29)
神(エホバ,ヤハウェ)は,ご自分の子によって人類を救うという考えが決して失敗しないことを知っていました。
ですから,キリストが死ぬ前に生きていた人たちとも友になれたのです。
「神はキリストを,償いのための捧げ物として差し出してくださいました。キリストの血への信仰によって神と和解できるようにしてくださったのです。
神がキリストを差し出したのは,ご自分が正しかったということを示すためでした。かつて辛抱しつつ,過去に犯された罪を許していたことは,正しかったのです」。
(ローマ 3:25)
神(エホバ,ヤハウェ)の友となったキリスト以前の人々について考えてみましょう。
アブラハムは際立った信仰を持っていた人です。
死んでから1000年以上たっても,神から「私の友」と呼ばれました。
「しかし,イスラエルよ,あなたは私に仕える者であり,ヤコブよ,私が選んだあなたは,私の友アブラハムの子孫である」。
(イザ 41:8)
神(エホバ,ヤハウェ)から見て,アブラハムは生きています。
「死者が生き返ることに関しては,モーセも,いばらの木に関する記述の中で明らかにしました。その際エホバを『アブラハムの神,イサクの神,ヤコブの神』と呼んでいます。
この方は死んだ人の神ではなく,生きている人の神です。彼らは皆,神にとっては生きているのです」。
(ルカ 20:37,38)
死によって神との友情が絶たれることはありません。ヨブも友と見られていました。
神(エホバ,ヤハウェ)は集合した天使たちの前でヨブのことを褒めました。
「神に忠誠を尽くす正直な人で,神を畏れ,悪から離れている」と言いました。
『さて,真の神の子たちが来てエホバの前に立つ日となった。サタンもそこに来た。 神はサタンに,「どこから来たのか」と尋ねた。サタンは神(エホバ,ヤハウェ)に答えた。「地上を巡り,歩き回ってきました」。神(エホバ,ヤハウェ)はサタンに言った。「私に仕えるヨブに注目したか。地上に彼のような人はほかにいない。神に忠誠を尽くす正直な人で,神を畏れ,悪から離れている」』。
(ヨブ 1:6~8)
ダニエルもいます。
異教の神々が崇拝される国で80年ほど神(エホバ,ヤハウェ)に仕え続けました。エホバはダニエルのことをどう見ていましたか。
天使は3度,高齢のダニエルが神にとって「大切な人」であると言いました。
「あなたが懇願し始めた時に神が述べられた言葉を,私は伝えに来ました。あなたは大切な人だからです。それで,このことについてよく考えて,幻を理解しなさい」。
(ダニエル 9:23)
『彼は私に言った。「大切な人ダニエル,これから私が話す言葉に注意を払いなさい。その場で立ち上がりなさい。私はあなたに会うために遣わされたのです」。こう言われた時,私は震えながら立ち上がった』。
(ダニエル 10:11)
『そしてこう言った。「大切な人よ,恐れることはありません。あなたに平和がありますように。勇気を出し,強くありなさい」。彼が話しているうちに私は力づけられ,こう言った。「どうぞお話しください。あなたは私を力づけてくださいました」』。
(ダニエル 10:19)
神(エホバ,ヤハウェ)は亡くなった友たちを復活させたいと願っています。
「あなたは呼んでくださり,私はあなたに答えます。あなたはご自分の手で造った人に再び会いたいと願います」。
(ヨブ 14:15)