gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_36670
一部引用
「2人の大樹との出会いがありました」
インタビューは、遠藤のこの言葉から始まった。
23歳で永六輔に出会った。テレビ・ラジオの黎明期に一時代を築いた放送作家・作詞家・タレントにしてしゃべりの天才。
遠藤はラジオ番組『永六輔の誰かとどこかで』のアシスタントに起用された。
「永さんにお会いしたとき、放送を通じて発せられる言葉はこういう人が紡ぐべきことなんだ、自分が何かを表現したいなんて思い違いだったと、痛感しました」
そして遠藤は「聞く立場」を自分の仕事と定めたという。
寄らば大樹の陰。永六輔という大樹の陰で聞き役(=アシスタント)に徹してきたという意味なのだろう。だが、アナウンサーとはメインを張りたいものではないのだろうか。
「ええ、ほとんどのアナウンサーはそうだと思いますよ。自分の冠番組を持ちたい人は多いと思います」
実際、アシスタントなんかをしているから女性のアナウンサーはダメなんだ、と同じ女性アナウンサーに切り捨てられたこともあった。
「でも、一番手になれないことは自分がよくわかっています。それにメインを支えるアシスタントの仕事をつまらない仕事とは思っていません。アシスタント役がいないと番組が成り立たない部分もありますし。何より、私はアシスタントの仕事が好きなんだからいいじゃないのと。そんな生き方をしてきちゃいました」
アシスタントを53年。この強い意志はどこからきているのか。