農村地帯を走っていた。
中秋の名月はまぶしいほどであった。
「月と老人」を思い出した。
(白石一郎著:「江戸の老人力」に掲載)
九州の秋月藩のお世継ぎ騒動のお話であ
る。お世継ぎが生まれず、表向きの、形
だけの体裁を取るため涙ぐるしい努力を
する。ごまかしに加担した老人は、口封
じのため抹殺されることを察知し、脱藩
していく単純なストーリーだ。権力を使
い、いかに体裁を保つか。
今の政治につながる。
言葉によるイメージ。実態とかけ離れた
安倍首相の5年間の政治。ごまかしにつ
ぐゴマカシ。それが権力の一極集中を強
めた結果である。森友・加計の疑惑=腐
敗につながっている。
「女性活躍」、「地方創生」、「一億総
活躍」、そして「人づくり革命」と、毎
年コロコロ変えていく。その目まぐるし
さは歴代の首相にはない。
その裏で、安保法制=戦争法、憲法9条
改正と本命めざして一直線だ。
希望の党の小池氏は、安倍首相のお友達
であり「ウルトラ右翼」。西の「維新」
も9条改正に意欲。
希望の党-自民・公明-維新
この連携が、平和国家日本を崩壊させて
いく。
2年間取り組んできた市民と野党共闘の
底力を発揮する時だ。
公示まで、あと4日。