自民党は保守、共産党は革新。
これが従来のステレオタイプの認識である。
しかし、若い人たちの間では違っているよ
うだ。
25日付道新の夕刊に中島岳志氏の「時評」
が掲載された。「保守」とは何か。
18歳から29歳の「保守」認識は、自民党を
「保守」とは見ておらず、むしろ共産党を
「保守」的な政党とみなしているという。
これは私の経験と認識とも合っている。
こちらのブログ→
街頭での公示前の演説後、がんばってほしい
とかけ寄った年配の方から「実は私は自民党
なんですが安倍を辞めさせてほしい」と言わ
れた。私から「自民党は昔の自民党ではない
ですよね」と問いかえすと「そうです」と明
快に返事が返ってきた。
「極右」「ウルトラ右翼」と形容される安倍
晋三首相。戦前の軍国主義日本、独裁国家日
本そのものの思考が目につく。
教育勅語、秘密保護法、安保法制、共謀罪・・
⇅
教育勅語、軍機保護法、治安維持法・・・
私は「戦前の日本はどういう社会か」という
問に対しては、「北朝鮮をみればよくわかる」
と答えている。
森友学園での幼稚園児への教育勅語の唱和に
大きな違和感を抱いた国民は多い。
安倍晋三記念小学校の名に見られるように、
全面的な応援をしていたのが昭恵夫人だ。
教育勅語は、徳川幕府にとって代わった明治
政府の新しい国家像をつくるうえで、55年間
にわたって子どもの精神をつくり変えた中心
的なものであった。その中心が「一旦緩急ア
レハ義勇公ニ奉シ」であった。
そして軍人勅諭の「死は鴻毛より軽しと心得
よ」と、日本人310万人の計り知れない人命
を奪った。
軍機保護法や歴代の悪法である治安維持法に
よる憲兵と特高警察により、自由と民主主義
は「窒息状態」におちいった。
このとき最後まで「自由と民主主義」「戦争
反対」を貫いたのが日本共産党であった。
私の共産党の「綱領のお話し」→
市井で暮らす多くの国民は、決して戦前には
戻りたくないと思っている。
大型店の自由な展開を進める自民党。対する
共産党は「商店街を守れ」
地域の農業をこわすTPPに対して、最後まで
「家族経営を守れ」と主張した共産党。
派遣労働など非正規労働の拡大に対して、
「正社員が当たり前の社会を」と訴えてきた
共産党。
本来、自民党が、地域の、庶民の声を吸い上
げてきたものばかりではないか。
戦前のほんの一時の日本こそ「保守」、「日
本の伝統」と言わんばかりの極右勢力。
自民党が「自民湯」から「自民凍」へ変貌し
ている。
保守、革新、レベラル・・・幅広い国民を結
集する時代になってきている。
昨日書いた「介護報酬の削減」こそ、介護現
場を知らない、いや、社会保障の財政削減を
史上命題とする自公勢力そのものだ。
米国追従、財界大企業追従の自公政権の矛盾
はいっそう拡大せざるをえない。
対するのは「市民と野党共闘」の力である。