矢臼別演習場において、1月25日の射撃開始から始まった20回目の沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練が、2月12日午後5時に釧路空港から最後の隊員が撤収し終わった。
今回は道東地方の1~2月の厳寒期、マイナス20度にもなる中での訓練であった。
訓練は砲撃だけではない。24時間であり、野営テントでもかなりの寒さであったと思われる。過去には深夜に「敵襲」訓練も行われていたとされる。まさに実践訓練だ。
日本政府は5年に1回休むから「固定ではない」というが、20回も続けば「訓練の固定」そのものではないか。日本語の屁理屈だ。
移転訓練費用は2~3億円かかり、すべて日本の税金だ。すでに矢臼別演習場だけでも、50億円は使っているのではないか。
この移転訓練には自衛隊がサポートと称して入ってきている。
サポートだけではなく「共同訓練」も疑われる。
そしてレゾリュートドラゴン(日米共同訓練)も毎年行われている。
最近は自衛隊の「単独訓練」が少なくなり、日米共同訓練化しているのではないか。
先日の国会での予算員会では、志位委員長が日米共同訓練が「融合」していると表現している。
それは昨年に岸田政権が決めた「安保3文書」の危険性を問うたもの。
はっきり言えば、日本の指揮権がなく、米軍の攻撃のなかでの自衛隊の行動だ。
IAMD(統合防空ミサイル防衛)の危険性だ。
ぜひ、志位委員長の質問を聞いてほしい。
こちら ⇒ (47分)
日本がより安全になるのではなく、一層の危険性を増している。アメリカの先制攻撃戦略によって。