お待たせです・・・・。
編曲する人や作曲する人の中に 或いは結構、作曲・編曲に慣れてる人の中にも
Wドミナントとセカンダリー・ドミナントを案外勘違いしてたり或いは
一緒のモノだと思ってる人もいて 時々驚きます
まあそんなんで、その辺を今回と次回で書けたらと思い取り上げてみました
まず そもそもW(ダブル)ドミナントって一体なんのこっちゃ?ですよね
その前にドミナントって何でしょう?
例えばドレミファソラシドのハ長調には、そのドレミ~の音階でメロディーを作った場合に
そのメロデイーを伴奏する7種類の響き つまりコードが出来ます その7種類のコードを
ダイアトニックコードと言います その7種類はそれぞれ響きの感じ方から、
夫々に機能や役割を持っていますが・・・・そのことについては
以前より何回も書いてるので今回省きます いずれにせよKey CならG7がドミナントになります
このドミナントの重要な役割はトニックに進む事でしたよね
ですからⅠの主和音(トニック)のCコードに進むのがほとんどです(AmやEmにも進みます)
このG7からCに進むと言う事は完全4度上(ソラシド)或いは完全5度下(ソファミレド)
に進むと言う事ですよね そして完全4度上と完全5度下はどちらでも同じことです
つまりドミナントの響きを聞くと私達は、次に4度上・5度下のコードの響きを
何となく聞きたくなるんですね・・・
ではそのことを踏まえて 下記のコード進行を見てください
C Am F G7・・・・良くある進行ですが 最後のG7がドミナントですね
さてこのよくあるコード進行をワンランク上のコード進行にアレンジする
方法はないものでしょうか?・・・・ あります!!
それは比較的地味で、又少し聞き飽きてきてるドミナントコードを
待ち詫びた魅力的なドミナントコードにすれば良いわけですよね?
その方法は上記を思い出してください ドミナントのコードを聞けば
その次に4度上・5度下のコードの響きが聞きたくなるんでしたね?
つまり逆にG7の前に或るコードを置いて そこから4度上・5度下に進行して
次に聞きたくなるG7に到達できるようにすれば良いのです
そのコードはD7になりますね (レミファソ・・完全4度上)・(レドシラソ・・完全5度下)
つまり C Am F D7 G7に コードアレンジをします
FからD7に進行した瞬間 何とも言えない浮遊感を感じる事が出来ますよ
そしてG7に入りやすくなり、無い時よりG7が魅力的に感じます
そしてこのD7 G7を良く見てみるとドミナント(7)が2回続いてる形になってませんか?
これがWドミナントです ・・・ ・・・ いかがでしたでょうか?
少しでも何かの参考にでもなれば嬉しいです
では課題です 下記の良く使われるコード進行にWドミナントのコードアレンジをしなさい
Key G
G Em C D7
Key A
A F♯m Bm E7
Key D
D Bm G A7
赤いコードの次にWドミナントのコードを入れてください・・・答えあわせは次回に
ブログ見て思ったんですが 以前ロックで見つけた
F D7 G E7 Amのコードの流れもWドミナントになるわけですか?
比較的にロックやクラシックで使われてるけど
D7のベースをF♯つまりD7/F♯にして
あとE7をE7/G♯にすると
Amのラの音に向かってFから
ファ ファ♯ ソ ソ♯ ラ と言う 知る人ぞ知るという かっこいい流れになるよ。
E7のG♯のベースが難しそうですねえ
やってみます・・・。
そう意味ではセカンダリーは第2のドミナントと言う事ですか 直訳ですけれど・・・。
まあ そうだね 第2のドミナントの意味だね
第一のドミナントは そのKeyのⅤ7になるからねえ
ハ長調ならG7です
それ以外にも数個ドミナントをハ長調の中で作ることが出来るわけです
それによって 若干だけど、マンネリ化したアレンジから脱出出来るんだと思うよ。
次回のブログを見ます・・・・。
クラシックの教則本の和声学にはダブルドミナントをドッペル・ドミナントと紹介してあるが
そこには何等セカンダリーの事は一緒には書いてない
だから セカンダリーの一種としてダブルを捉えるのには賛成は出来ない。
Wドミナントはクラシックの和声学の本に載っているんすか?