森と水辺の散策紀行

東京近郊の森や丘陵、山に川など、
ぶらり気ままに散策しています。

ビオトープ公園とサイカチの木

2012年01月29日 | 森や丘陵、公園の散策
今日は昼から少しだけ時間が取れたので、近くにある「清瀬下宿ビオトープ公園」に行ってきました。
ここは平成17年に柳瀬川に隣接する東京都下水道局清瀬水再生センターの中に作られた公園です。



この公園は約4300㎡の小さな公園で、名前のとおり生態系を再現した小さな池と湿地がある公園です。

そもそも自然が豊富な柳瀬川に隣接している所に敢えてビオトープを作ったので、どちらかと言うと
学習用のビオトープ公園の趣があります。そのせいか休日ですが訪れている人は居ませんでした。

ビオトープに不可欠の池は、濾過した下水処理水を水源として小川を流れて池に繋がります。





池を覗くと、クチボソでしょうか? 小魚が群れています。※左上です。



このビオトープも春頃から賑やかになることでしょう。

柳瀬川側の出入り口から柳瀬川に出てみます。



柳瀬川の下流方面、写真の右上に大きな木が立っています。



近づくと強い風に揺られカサカサと大きな音をたてています。ビニールロープが震えるような音で
近づくにつれてその音は大きくなります。足元を見るといたるところにブーメランの様なものが
落ちています。サイカチの豆果でした。木を見上げると未だ枝に付いていて、それが強風に揺れて
音をたてていました。



サイカチは川原に自生するマメ科の木で、幹や枝に棘があることで知られています。



サイカチはクヌギやコナラの広葉樹のように樹液を出す木として有名で、カブトムシやクワガタの
様な樹液を餌とする昆虫が集まる木としても知られています。

この木の洞には蜂の巣がありました。



この近くには雑木林がありませんので、仮に樹液が出てもカブトムシやクワガタはこの木には
来ないと思います。※どこにでも居るコクワガタくらいは来るかもしれません。

このサイカチの木の先には、水再生センターで浄化された水を柳瀬川に放流する放流渠があります。



この付近では鯉、フナ、ヤマベ(オイカワ)、クチボソが釣れるようです。

春からの釣りポイントが一つ増えました。



多摩川へ(稲城北緑地公園)

2012年01月25日 | 森や丘陵、公園の散策


横浜育ちの私にとっては、普段良く行く荒川よりも多摩川のほうが元々馴染みが深い川です。
しかし、最近釣りを始めた私にとって多摩川は昔から東京へ行くときに”渡る川”であって、
散策したり釣りをしたりする川ではありませんでした。

釣りを始めて荒川や埼玉周辺で釣れる魚はある程度分かるようになりましたが、多摩川では
まだ釣りをしたことがありませんので、シーズン前に下見に行くことにしました。

とはいえ、一番のターゲットはタナゴですので、本流だけでなく流れの緩やかな所があるよう
な場所で一番家から近いところを地図で探しました。

地図を見た限りでは稲城大橋近辺が良さそうでしたので、近くの稲城北緑地公園を目指しました。



公園自体は多摩川に隣接した3、6ヘクタールの公園でスポーツ施設やチョットした遊具も
ありますが、川べりの公園らしくシンプルな公園です。



公園の駐車場に車を止めて遊歩道から多摩川を見渡します。



左側の写真、川上にはチョットした芦の草原が広がっています。又、土手の北側斜面には
一昨日降った雪が残っています。

右側の写真、川下にはテトラポットがある緩やかな溜まりがあります。この溜まりに魚が
いないか斜面を下りて川を覗きます。※一見、釣れそうなポイントに見えますので…。

テトラポットから覗いても魚影は全くありませんでした。反対側へ回ると下は砂でした。
こちら側にも魚影はありませんでした。



水辺には鳥の足跡が残っていました。形、大きさからいくとサギ類のようですが‥、



‥‥。良く見ると指が四本? サギ類は確か3本。では一体‥‥。謎です。

足跡の謎を抱えながら、石の川原を水際へ向かいます。



石の川原は歩き辛いですが、色々な種類、大きさ、形の石があり結構飽きません。



この石は木星の縞模様に似ています。(個人的な見解です‥)



この石は二等辺三角形?

川原には石だけではなく残念ながらゴミも目立ちます。中にはこんな物が、



この自転車は一体いつからあるのでしょうか?

水際に着くと川は透明で、少なくともこの辺りの多摩川は綺麗な川といえます。



流れが早い場所もあります。



水際を離れ芦が生い茂る場所へ行ってみました。通路がある場所もあります。



果実を実らせたイノバラも良く見かけます。イノバラは野生のバラで刺もあります。



ヤナギの木には、越冬から目覚めたのかナナホシテントウが動き回っていました。



木の根元を見てみると他にもいました。上の虫の左下、下の虫の右上に同じ位の
大きさの楕円形の形のものは、おそらくテントウムシの蛹の抜け殻と思います。



テントウムシの近くで同じく動き回っていたヒメジュウナガカメムシです。
名前の通り、カメムシ目ナガカメムシ科、カメムシの仲間です。



この川原ではムクドリが目立ちましたが、木に群れている鳥を見つけて双眼鏡で
見たところ、アトリの仲間のシメでした。近づくと飛んで行ってしまいました。



※相変わらず3倍ズームでは寄れません‥。

芦の中で鳴く鳥のさえずりを聞きながら元のテトラポットの辺りに戻ると釣り人が‥。



ヘラブナ釣りのようです。良く見ると通路脇の草むらにもヘラ師の椅子が幾つか
置いてありましたので、もう少し暖かくなると賑わうのかもしれません。



砂の川底を見ると少なくともこの辺りではタナゴ釣りは難しそうですが、多摩川は
明らかに荒川とは違った風情の川です。しかも、ここから上流、下流では更に違う
顔を見せてくれると思いますし、思ったほど護岸されていないようですので、場所に
よってはタナゴも期待できそうです。
広い川原を持ち、植物や野鳥も豊富そうな多摩川。今年は散策の回数が増えそうです。



滝の城址公園

2012年01月22日 | 森や丘陵、公園の散策


一昨日の金曜日、平年より遅く東京に初雪が降りました。
そして昨日の土曜日も一日中雨。予報では今日も東京は雨でしたが、
朝から曇り空で、雨はそれほど降りそうにありませんでしたので、
近場の公園に行くことにしました。

行ったのは埼玉県所沢市の「滝の城址公園」です。

この公園は東に関越自動車道、南に柳瀬川、そして西側には武蔵野線が
横切る何とも賑やかな?公園です。城址公園の名前のとおり、この場所は
滝の城という城があった場所で、公園の北側が城跡と城跡に建立された
城山神社、南側が近代的?な公園となっています。



滝の城は、室町時代に築城された後、武田信玄、今川義元と三国同盟を
結んだことで有名な戦国時代の武将、北条氏康の子である北条氏照の
居城になったと言われている城です。南の柳瀬川を防御の要にした平山城で
6万6千ヘクタールの広さの中に3つの郭(本郭、二の郭、三の郭)が
あり、現在も遺構の調査が行われています。

※20数年前の大河ドラマ「武田信玄」では確か信玄を中井貴一、義元を
当時の中村勘九郎、氏康を杉良太郎が演じていたと思いますが、駿河の寺で
行われた三国同盟を結ぶシーンでは三者が揃い三国同盟の和睦が成立しま
したが、そのなかでの駿河の義元と甲斐の信玄が富士山を巡ってのやりとり
(義元は駿河から見える富士こそ本当の富士で、山国の甲斐から見える富士を
”裏富士”と呼びましたが、それに対し信玄が甲斐から見える富士こそ本来の
姿で裾野まで見える駿河側の富士は尻丸出しの富士だとやり返すシーン)は、
今も記憶に残っています。



この城は、秀吉の小田原攻めの際、小田原城落城と共に落城し廃城となった
ようです。

廃城後、本丸跡は城山神社となっています。



右は本丸跡(城山神社)から見た公園です。

本丸跡は下の城址公園からは高台になっているため、本丸跡への散策路は
起伏に富んでチョットした運動になります。



この公園には野球場とテニスコートがあるため、日曜日にはそれなりに
人が集まりますが、雨上がりということもあって今日は殆ど人が居ませんでした。

城山神社から下の公園に下りて、遊具の先にある東側の池に行ってみます。



この池はクチボソが多く、他にメダカやヌマエビなどが生息しています。
※大きな鯉も見たことがあります。多分この池の主ではないでしょうか。

今日は、ヘラブナ釣りのおじさんが一人竿を出していましたが、この池に
ヘラブナがいるのでしょうか?
※池の水深は深いところでも40センチ位だと思います。

池の脇におかしな木がありました。



同じ木ですが、違った幹が伸びています。(何の木か調べてみよう…)

公園を歩くと秋の名残と共に春の息吹を感じることが出来ます。





人が殆どいない公園にはヒヨドリとシジュウカラの鳴き声が響いていました。

さほど大きくない公園なので一回りするのにそれほど時間は掛かりません。
そんなわけで、公園の南側を流れている柳瀬川を覗いてみることにしました。

西側の駐車場を出て、柳瀬川に架かる「城前橋」に向かいます。



この橋を渡って、川の上流にある金山緑地公園方面に川伝いに歩いてみました。



荒川水系の支流である柳瀬川は埼玉と東京を流れる一級河川です。かつては
汚い川だったようですが、行政とボランティアの人々の努力で、綺麗な川に
生まれ変わり魚や水鳥が帰ってきました。

秋頃に落ち鮎を狙っていた多くの釣り人達の姿は今はありません。



上流に向かって川べりを歩くと水辺に集まる鳥達を見ることが出来ます。



右の写真には小さくて見えませんが、石の上や浅瀬にセグロセキレイ、キセキレイ、
マガモなどがいます。

ここから少し上流には、小さいものでも40センチ以上くらいはある大きな鯉が
集まっている場所があります。
今日も、少しずつ近づいてきました。



少なくと30匹から40匹くらいでしょうか。餌を貰えると思って追ってきます。

鯉から逃げて?、更に上流に進むと少し流れが緩やかなになる場所があり、鴨たちが
くつろいでいます。※3倍ズームデジカメでは写りません…。



川べりの木を見ると、カマキリの卵鞘がありました。形からすると左はハラビロカマキリ、
右はチョウセンカマキリでしょうか?(同じかもしれませんが判別不明です)



そして、「玉虫!」を見つけました。 ※ピンぼけが酷い…。



玉虫はイラガの蛹ですが、タナゴ釣りでは「最高級」といわれているものです。蛹の
腸の部分を針先に付けて使うようですが、今まで使ったことはありません。
非常に針持ちが良く、一回の餌付けで10匹くらい釣れるそうです。

そもそも釣れても一日2、3匹がやっとの私には不要かもしれませんが…。

しかし、この最強の餌があれば、黄身練りしか使ったことのない私の釣果も格段に?
上がるかもしれませんので、トライしてみたいと思います。

探してもなかなか見つけられなかった玉虫を、まさか今日見つけられるとは思いもよ
りませんでした。

雨上がりのチョットした散策のつもりでしたが、大きなお土産ができました。



狭山緑地を散策

2012年01月18日 | 森や丘陵、公園の散策


今日は東大和市立「狭山緑地」に行って来ました。
狭山丘陵には大小幾つかの公園や湿地がありますが、この公園は昭和60年に
開園した、広さ約10ヘクタールの公園です。公園の土地は個人所有ですが、
東大和市が借り受けて維持されています。

東口広場の入り口から入ると、管理棟(室)があり、そこから森に入ります。



この管理棟の前には、野鳥の為に餌場と水場が用意されていてヤマガラなどが
集まってきます。



餌場にはヒマワリの種が入っていますが、ヤマガラが素早くくわえて近くの
地面でパリパリと割って食べています。

数年前に来た時は、人に慣れているヤマガラがいて、手のひらにヒマワリの種を
置いて立つと、一瞬手に乗ってヒマワリの種を取っていきましたが、今日の鳥は
まだ人に慣れていないのか、近づいてきてはくれませんでした。

「手乗りヤマガラ」は諦めて森に入ります。



良く整備された雑木林を南側に進むと、竹林が見えてきます。
どちらかというと東西に長い公園ですが、東側の南は綺麗な竹林です。



この辺りでは、ツグミやシロハラを良く見かけました。時間の関係かもしれません。



案内板に沿って、西口広場のほうへ進みます。

途中、樹液が流れているクヌギと間引きされて立ち枯れたクヌギを見かけました。



立ち枯れの木を見ると削った後があります。

この様な広葉樹の立ち枯れの木は、クワガタムシの幼虫や昆虫の住処となって
いることが多いです。
そうなると、削った犯人は二人に絞られます。

1:幼虫や昆虫を餌とするキツツキの仲間の仕業

2:クワガタ採集を趣味とするマニアの”材割り採集”

材割り採集はナタなどで朽木を削って、中にいるクワガタムシの幼虫を採る採集方法
ですが、まだ生きている木を削ってしまう人も居るようです…。
材割り採集は主にオオクワガタ目当ての人が多いので、これはおそらくキツツキの
仲間が突いたものだと思います。

そこから少し進むと、木のデッキで出来た散策路が現れます。



とても歩きやすく、天気に左右されない散策も可能です。

そして、シジュウカラ用でしょうか?。木に掛けた巣箱を良く見かけます。



写真の巣箱は14番となっていますが、22番までは確認しました。



この写真はキツツキによって作られた巣で、中は空洞になっていました。
※この辺りにはアカゲラなど大型のキツツキ類も生息しているそうです。

木の散策路を更に進むと休憩広場に出ます。広場で珍しい実を見ました。



左は、「ウバユリ」の実で、中にたくさんの種が入っています。夏に
綺麗な花を咲かせます。
右は、マンリョウの実です。

詳しい場所は内緒ですが、この森では樹液を餌とする昆虫たちにとって、
理想的なクヌギもありました。



これほど見事なメクレを見たことはありません。おそらく去年の夏は
毎晩昆虫たちの樹液パーティーが繰り広げられていたことでしょう。
※樹液は毎年出るとは限りませんので、今年の夏は分かりません‥。

早速、根元の枯葉を掻き分けてみました。



少し掻き分けただけで、カブトムシ、ノコギリクワガタ等が見つかりました。
もちろん生きてはいませんが、カブトムシもノコギリクワガタも運良く鳥などに
襲われなかった様で全体が残っていました。

カブトムシは、赤みが強い人気のアカカブで結構大きな固体です。

ノコギリクワガタは推定50ミリ弱と特別大きくはありませんが、上顎が湾曲した
立派な大歯型です。
※ノコギリクワガタは顎の形で、大歯、中歯、小歯に分かれます。

ノコギリクワガタの右に二匹のコクワガタの頭がありますが、どちらも
小さく、左の方にいたっては、おそらく20ミリに満たない固体です。

ところで、問題なのはノコギリクワガタの左側にあるものです。

これは、クワガタの頭部と羽(上翅)の間にある”前胸背板”といわれる部分ですが、
形からいってオオクワガタの仲間であるドルクス属のものだと思われます。
※一番右のコクワガタの頭部の下を見ると良く分かります。

国内種であれば、オオクワガタ、ヒラタクワガタ、コクワガタあたりですが、
大きさからいってコクワガタではありませんし、ヒラタクワガタの大きなものなら
可能性はありますが、右のコクワガタの大きさを見ると同じ環境で同じ立ち枯れの
朽木を餌にするヒラタクワガタがここまで大きくなれるとは考えづらい気がします。

ではオオクワガタかとなりますが、オオクワガタが滅多にお目にかかれないクワガタで
あることは広く知られていますし、生息環境もコクワガタやヒラタクワガタと同様です。

オオクワガタが狭山丘陵に生息している可能性自体はあると思いますが、幼虫時代に
多くの餌(朽木)を必要とすることを考えると、この様に整備された公園にいる事は、
あまり考えられません。
可能性があるとすれば、余り人が立ち入らない丘陵の奥深い場所だと思います。

私が最も懸念するのは、外国産のヒラタクワガタ等では無いかということです。
外国産のオオヒラタと名がつく種であれば、これくらいの大きさは十分ありますし、
数年前から、夏に大型スーパー等でよく売られるようになっています。

飼えなくなって、可哀想だからと森に放したのでは?(いわゆる”放虫”です。)

南方に多い外国産クワガタは日本の冬を越せませんが、同系種の国内種との交雑などで、
寒さに弱い新種が生まれたりすると種そのものの絶滅の危機さえ生まれます。
又、そうならなくとも大きくて強い外国種が餌場を独占し、固有種が閉め出されるなど、
生態系への影響は図りしれません。(絶対止めるべき行為です。)

放虫で無いことを祈りながら西口広場から森を出て隣接する多摩湖通りの歩道を鳥の
鳴き声に耳を傾けながら東口広場に戻ります。

コーヒーを飲みながら一休みして、狭山緑地と道を挟んだ駐車場の脇にある緑地の
「フィールドアスレチックコース」に行ってみます。



ここは約3ヘクタールの広さで14のアスレチック遊具が設置されています。

アスレチックコースですが、遊んでいるのは人間だけでなく、鳥たちも遊んで?います。
今日はコゲラが群れて飛び回っていました。



シジュウカラやセキレイなどもいましたが、今日は”コゲラの森”と名付けて良いほど
コゲラで賑やかでした。

狭山緑地は、気軽に雑木林を散策できる、管理の行き届いた公園でした。




小さな鳥の楽園へ

2012年01月15日 | 森や丘陵、公園の散策
年末にも訪れた狭山丘陵ですが、以前から訪れたい場所がありました。
それは「菩提樹池(ぼだいぎいけ)」といって、狭山丘陵のほぼ中心部に
ありながら、霊園とゴルフ場に囲まれた小さな谷戸で、池を中心とした、
鳥や生き物の楽園と聞いていた場所です。

何度か探したことはありましたが、地図にも載っていない場所なので、
結局見つけることは出来ませんでした。

しかし、やっと詳しい場所が分かったので探しに行く事にしました。
そして、ついに見つけました。



捜し求めた「菩提樹池」です。

広さは30メートル四方くらいでしょうか。このあたりはいわゆる里山だった
ところで、近くには昔、田んぼがあり、その田んぼに水を送っていた池です。
耕作をしなくなり荒れ果てていた里山ですが、貴重な自然として保護しようと
する人達の尽力で里山として蘇ったそうです。
そして、そこに生息する生き物達の貴重性などが認められ、2年前にこの辺り
一帯は埼玉県が買い取り公有地化したことで、鳥たちの楽園が守られることに
なりました。
広さは3ヘクタールくらいで決して大きくはありませんが里山を凝縮したような
場所です。



池は水が少なく一部湿地となっていた上に、池も凍っていました。
※右の写真は橋に置かれていた氷ですが2センチ近い厚さでした。

水辺には里山に多いクヌギやコナラの木がありますが、メクレ(洞)が出来て
樹液が出た形跡のある木を見つけました。5メートルくらい上にも同じように
メクレがあります。(メクレは特にクワガタが好みます。※身を隠す為です。)



おそらく去年の夏には樹液が溢れ、カブトムシやクワガタ、カナブン、蝶などで
賑わっていたことでしょう。それにおそらくオオスズメバチも‥。
こういうときは木の根元を見てみます。



やはりありました。コクワガタのオスの頭と、カブトムシの足です。
おそらく天敵の鳥に襲われてしまったのでしょう。

コクワガタは推定体長25ミリくらいと小さいです。
※餌や環境に恵まれれば50ミリ前後くらいになれる種です。

クワガタの幼虫はクヌギ等の広葉樹の立ち枯れの木(朽木)の中で成長し
ますが、その様な木は余り見かけませんでしたので、餌不足なのでしょう。
それでも成虫になる生命力は、さすがクワガタ界のクチボソ?です。

その点、カブトムシの幼虫は広葉樹の葉の堆肥(腐葉土)を餌にしている
ので、豊富な広葉樹の恩恵でそれなりの大きさに育っているようです。
※クワガタもカブトも成虫になってからは大きくなりません。

その後、湿地帯が続きます。(なぜか横に生えている木があります…?)



この辺りは色々な鳥の鳴き声が聞こえます。
なかでも、コゲラでしょうか、トントンとモールスを連打しているような
音が森に鳴り響いています。

余り人に知られていないせいなのか、日曜日なのにすれ違ったのは男性
一人と初老の夫婦連れ一組だけでしたが、双眼鏡を覗いている私に夫婦
連れのご主人が、

「こんにちは。鳥ですか?」と興味深そうに尋ねてきました。

必死にコゲラを探していた私は、

「こんにちは。ええ、そうです。」と答えましたが、

コゲラを探すのに夢中で、振り向きもせず随分と無愛想な返事をして
しまいました。(失礼しました…。)

そして、湿地には色々な植物も生えています。



左の写真の植物は黒い実がなっていました。ヤブランでしょうか?
右の写真の植物はヘビイチゴのような気もしますが、両方とも勉強不足で
良くわかりません。

※やっぱり植物図鑑買わないとなあ‥。

湿地を抜けると再生され生まれ変わった「菩提樹たんぼ」に出ます。



田んぼも氷が張っていましたが、ハクセキレイが餌を探していました。

氷が張っていることから、この田んぼは冬にも水を張る「冬期湛水」という
農法を行っているようです。(”とうきたんすい”と読みます)

冬期湛水は、水田に米ぬか等、微生物や土壌生物の餌となるものを撒いて
湛水することですが、冬期にこれらの生き物が活動することで土が発酵し、
いわゆる土作りが行れるため、翌年に水田をトラクタ等で耕す必要がない、
「不耕起栽培」を可能にします。

省力化による里山保護の有志の負担を軽減するためか、この里山に住む鳥や
土壌生物たちの保護のためかは分かりません。(両方かもしれません)



この田んぼの脇には20メートルくらい、少し水深がある川のような場所が
あります。(その場所までは湿地で川と言えるものではありません)
菩提樹池から湿地帯を通って流れてきた水が田んぼの端で堰きとめられる
ため出来た川ですが、覗いても魚も他の生き物も見えませんでした。
※仮に魚がいても決して釣りは出来ません。

魚はいなくても、春になれば色々な水生生物が顔を見せると思います。

初めて訪れた菩提樹池は、予想通り「小さいけれど魅力的な里山」でした。


店頭販売のタナゴたち

2012年01月13日 | 釣りや魚に関すること
会社の近くに小さいですが熱帯魚を売っている店があります。

熱帯魚の専門店で、餌用の金魚(和金)やドジョウは売っていま
すが、国内の淡水魚は普段取り扱っていません。

ところが、今日昼食の帰り道に久しぶりに覗いてみると、玄関口に
置かれた二つの水槽に7種類の国内淡水魚が「タコ飼い」ならぬ
「タコ売り」されていました。



種類は、クチボソ、オイカワ、フナ、コイ、ニゴイ、ワカサギ、
そしてタイリクバラタナゴです。(単にタナゴと表示されていました)
しかしワカサギが売られているのは珍しい……。

それぞれ稚魚に近いものから成魚まで大小様々でしたが、良く見ると
傷ついている固体が多く、捕獲の時か移動の時か、どの段階かは分か
りませんが、これでは病気(白点病等)が心配です。

ワカサギは分かりませんが、他の魚は東京近郊の荒川や支流辺りでも
十分捕れる魚なので、”特別”ではないのは分かりますが、それにし
ても、もう少し大事に扱って欲しいものだと国内産淡水魚ファンとし
ては思ってしまった一日でした。

ちなみに価格は、(安い順…)

 クチボソ     20円(まあ…良く釣れるというか釣れ過ぎというか)
 フナ       60円(これも、まあ…珍しくは全然無いけど)
 コイ      150円(微妙…。フナより釣れると思うけど)
 タナゴ     150円(釣れない割に高くは無い…これも微妙)
 オイカワ    200円(うーん…人気は確かにあるけど)
 ニゴイ     200円(場所によっては結構釣れるけどなあ…)
 ワカサギ    300円(これは珍しいから仕方ないか) 
 
最後に写真にはタイリクバラタナゴが写っていますが分かりますか?
答えは下です。(写りが悪いので分かりづらいですが‥)




※左の写真の左上隅に、左を向いて写っています。(上から2番目です)

にわかバードウォッチャー

2012年01月11日 | 森や丘陵、公園の散策
私の会社には定休日がありません。なので、休みは自分で決めることになります。
週末は会議が多く、土日連休とはいかないので、結果平日にも休みを取ることが
多くなります。
というわけで、今日は休日。釣りではなく森の散策でもしようと出かけました。

先ず訪れたのは埼玉の秋ヶ瀬公園。荒川に隣接し南北3キロに渡り100haの
面積を誇る埼玉県の県立公園です。

この公園は、規模と同じように訪れる人も多いですが、平日は閑散としています。

何度か来たことはありますが、どちらかというと南側に隣接する桜草公園の方が
人が少なくのんびりできるので、秋ヶ瀬公園は久しぶりでした。
この公園の北側には池が点在する場所があることは知っていましたが、クチボソ
くらいしか釣れないと聞いていましたので敢えて来ることはありませんでした。

しかし、森が深く池が点在しているような場所であれば野鳥にとっては楽園だと
思い、今日はにわかバードウォッチャーとして森を歩いてみようとやってきました。

先ずは”にわかバードウォッチャー”の道具、双眼鏡を紹介します。



ビクセンのジョイフルM8×21です。
ヨドバシの特価品で、しかもポイントだけで購入。(倹約家の鏡だな)

実売3000円~4000円程度の廉価な双眼鏡ですが、実視界が7度、
見掛視界が56度と広角タイプとはいえませんが廉価な割には比較的視野が
広く、初心者にはとても扱い易いモデルだと思います。
だいぶ前に購入し、本格的に使ってみたのは今日が初めてでしたが、ピント
合わせもし易いですし、画像も結構シャープで初心者には十分と思いました。

(本当はニコンやツァイスの上位機種が欲しい……)

まっ、それはさておき、
8×21ですので、倍率8倍、対物レンズ径21㎜ですが、一般的には対物
レンズ径は30㎜以上のものが画像が明るく、バードウォッチングに適して
いると言われているようです。
しかし、対物レンズ径が大きくなると双眼鏡そのものが大きくなり携帯性が
一気に悪くなります。チョット森を散策というにわかバードウォッチャーには
小型で肩肘張らず気軽に持ち出せるメリットの方が高いと思います。
明るさも夕方とか、深い森で辺りがよほど暗い場所でない限り、これくらい
でも十分だと思います。

一方、倍率8倍は一般的にバードウォッチングでは推奨されている倍率です。
わかりやすく言えば、80メートル先にいる鳥を10メートルまで近づいて
見ることができるということです。(そんな分かり切ったことをとかなしで…)
一眼レフのレンズで言えば、標準レンズが焦点距離50㎜くらいですので、
400㎜の望遠レンズ並といったところでしょうか。
本格派の野鳥カメラマンの巨大レンズほどではありませんが、動きの速い鳥を
追うにはちょうど良い倍率だと思いました。

さて、公園に着いて、最も北側にある駐車場に車を止めて、ピクニックの森と
名付けられた場所から森に入ります。



森を少し入ると早速、池が現れますが釣り人が入っている形跡はありまんでした。



少し歩くと丈夫そうな三脚に超望遠のレンズを一眼レフに付けた、本格派バード
ウォッチャーの人達が数人、同じ場所にカメラを向けています。

横目で見ながら次々と現れる池を覗きますが一箇所だけ釣り人の形跡がある池が
ありました。(水辺に幾つかのたばこの吸殻とグルテン袋 → 探偵か俺は…)

しかし今日はバードウォッチング。ひたすら鳥の声に耳を傾けて歩きます。



光学3倍ズームの古いデジカメでは写真を撮ることは出来ませんでしたが、コゲラや
カモ、サギ類、シジュウカラにハクセキレイ等を見ることが出来ました。
(鳥の種類は多分です。もしかしたら違う名前かもしれません)

昼頃になると鳥の声が少なくなり、超望遠レンズ部隊の人達も引き上げて行った
ので、私も森から出てこの公園でもう一つ池がある南側に移動しました。
この池は良く釣り人を見かけますが、主にクチボソ、稀にヘラブナ、噂では金魚や
グッピーまで釣れたことがあるそうです。(あくまで噂ですが。)

その池と土管で繋がっている川でカワセミを見つけました。



写真左がその川で、右の写真の中心部にカワセミが写っています。
(デジカメのトリミング機能で無理に拡大していますので殆ど分かりませんが…)

この後、双眼鏡に変えた瞬間に川に飛び込みました。カワセミが川に飛び込む姿を
生でハッキリ見たのは始めてでしたので感動しました。

カワセミのダイブで満足したので、違う公園に行くことにしました。

次に向かったのは、埼玉県の富士見市にある「びん沼自然公園」です。
荒川の支流、びん沼川の蛇行を利用して10年前に作られた7.5ヘクタールの
市営公園です。



この公園はびん沼川と接するため芦原の湿地が半分近くを占めています。
右の写真で見ると左が雑木林、右が芦の湿地帯でその先はびん沼川です。

このびん沼川は関東有数のヘラブナ釣りのメッカで、休日ともなると川の両サイドは
釣り人で埋まります。

駐車場が少ないので休日は停めるのに苦労しますが、平日は無理なく停められます。

車を止め公園をゆっくり歩いてみました。この公園にはカブトムシの森という
雑木林が二ヶ所あって数は多くないですが、運がよければ夏にはカブトムシや
クワガタが見つかります。(小さいのが多い気がします)

去年は、下のヤナギでカブトムシのメスを見つけました。



葦原との境に生えているヤナギをじっくり見ていると枝に着いている虫?を
二つ見つけました。



左はオオカマキリの卵でしょうか? 通称カマキリの卵は卵鞘といって実際には数百個の
卵の固まりだそうです。それにしても高い枝にあったので違う虫なのでしょうか?
右はミノムシ、ミノガの幼虫が越冬していますが、大きさから行ってオオミノガでは
なく、チャミノガでしょうか?(メスの幼虫は蛾にならず、一生このミノムシから出ず
卵もミノムシの中で生む、なんとも不思議な虫です)

久しぶりにミノムシを見た後、公園の端からびん沼川へ出てみました。



この時期釣れないのか、平日だからなのか殆ど釣り人はいませんでした。

すると、芦の奥に続く狭い入口のようなところがあったので入ってみました。
もしかしたら水辺や湿地に住む鳥たちを見れると思ったからです。
最初は足場が作ってありますが、その内だんだん狭くなり背の高い芦を手で
掻き分けながら奥へ奥へと進みます。



そして、結局行き止まりとなってしまいました。(なぜかサークル上の空間が…)



ここで、ふと前にこのびん沼で色々教えてくれたおじさんの言葉を思い出しました。

「芦の中に一人で入ったら絶対駄目だよ。芦が高くて方向が分からなくなるんだ。
 下手すると本当に出れなくなるから。」

確かに方向はわかりません。芦が風で揺れると入って来た通路も分かりづらくなって
いました。慌てて戻りました。
小さな公園と侮ってはいけません。行き止まりに写っているヤナギを私は公園の
遊歩道との境に生えているヤナギと思っていましたが、後から少し高台から見てみる
と遊歩道どころか、むしろ川に近いところに生えているヤナギのようでした。
戻らずにヤナギに向かってたら本当に迷ってしまったのではないかと思いました。

結局、水辺や湿地の鳥は声を聞くにとどまりましたが、にわかバードウォッチャーの
本日の成果(教訓)は、

1:廉価の双眼鏡でも結構楽しめる。(負け惜しみ…)
2:鳥だけでなく木や草花、昆虫等々、もっと知ればなお楽しい。(知識不足だなあ)
3:公園といえど、”自然”。決して気を緩めてはいけない。(無理は禁物!)

バードウォッチング、思ったより楽しいです。




成人の日(子供の頃の夢?)

2012年01月09日 | 日記(雑記)
今日は成人の日で世間は休日でしたが私は出社。休みが暦通りではないのは入社以来
変わらないので慣れてはいるけど、やたらと空いている地下鉄で通勤すると休みの
人達がやはり羨ましい。

職場も休日なので出社している社員が少なく、会議やミーティングも無いので平日より
のんびりしている。
こんな日は普段手が付けられない資料の纏めや整理が出来るので貴重といえば貴重です。

さて成人といえば、大人の仲間入りですが、子供の頃は欲しくても買えないものが多く
大人になったら絶対に買いたいと思っていたものが誰にでもあるのではないでしょうか?

ということで、いきなりですが私が欲しかった物リストを挙げてみました。

■中学生くらいまで

 1:ポルシェ911S 

   たしか中学に入学した頃に買ってもらった自動車図鑑を見て一目惚れしました。
   いわゆるナローポルシェといわれている初期型の911です。(50年近く前です!)
   この911Sをベースに伝説の911カレラRS(73年式)が生まれました。
   毎日のようにポルシェの絵を描いていましたが、このアングルが一番好きでした。




 2:天体望遠鏡    (友達が持っていて月面をよく見せてもらいました)
 3:ラジコン飛行機  (昨日も触れていますが当時は高価でした。今もですが‥‥) 


■高校生ぐらい

 1:ハーレー     (バイク好きで、いつかはハーレーに乗りたかった)

   当時は原付免許でヤマハのRD50に乗ってました。まだノーヘルの時代でお気に
   入りだったGOODYEARのキャップを被って走ってました。(今考えると恐ろしい……)



   バイクはその後、オフロード中心となり、
   ホンダXL250R(プロリンクサスを初めて採用したバイクでした。新車購入!)
   ホンダTL125 (岩場を走るトライアルバイク。オンボロで貰ったものです)
   ヤマハSR400 (転勤先で久々に乗りたくなって社員から中古で購入しました。)
   
 2:ライカMシリーズ

   高校で友人に誘われて写真部に入っていました。クラブの掛け持ちはオーケーで
   バレーボール部と他にも幾つか入っていた気がします。
   写真部では風景写真を中心に撮っていました。当時の愛機はキャノンFTbでしたが、
   ライカは憧れのカメラでした。下の写真はライカM2です。




 3:モンブランの万年筆(何ともいえない風格がある大人の持ち物って感じでした)




他にもたくさんありますが、上に挙げたものを含め残念ながら手に入れたものは殆どありません。
それは、そもそも高価なものが多いことと買える物でも必需品ではないためです。(倹約家だなあ)

では現実的にはどうなったのでしょう?

   ポルシェ    → 四駆(一応外車ですが、価格は国産並)
   天体望遠鏡   → 3000円くらいの双眼鏡(ヨドバシの特価品)
   ラジコン飛行機 → 京商のミニューム(小型電動ラジコン。墜落して現在修理中)
   ハーレー    → 折り畳み自転車(折り畳んでも車には乗せにくい…)
   ライカ     → 普通のコンパクトデジカメ(500万画素。バッテリー生産終了…)
   モンブラン   → ボールペン(これはモンブラン! 但し一番安いタイプ…)

成人の日になんですが、大人の現実は厳しいものです…。


では今、欲しいものはというと(この期に及んでとかなしで)

  フェラーリ ディーノ246GT! (これほど美しい車はないと思います)



   フェラーリ唯一のV6エンジンをミッドシップに置く本来フェラーリとは別ブランドの車です。
   依って、フェラーリのエンブレムは本来着いていませんが、オーナーは付ける人が多いそうです。
   ※ディーノは若くしてこの世を去ったエンツォ・フェラーリの息子の愛称です。

先日、自宅の近くで走っているのを見かけました! やはり素晴らしかったです。

さて車に関して言えば、自称エンスーの私には他にも欲しい旧車が山ほどあります。

子供の頃からの夢であるポルシェを始め、

国産では、

・トヨタ2000GT (国産最高傑作! ※出来れば後期タイプ)
・トヨタS800   (通称ヨタハチ。パブリカの空冷エンジン搭載)
・ホンダS800   (通称エスハチ。走る精密機械。※エスロク試乗経験あり)
・スカイラインGTR (ハコスカGTR。不滅の50連勝)
・フェアレディZ432(GTRと同じ名機S20エンジン搭載)
・コスモスポーツ   (ロータリーの雄。後のルマン優勝に繋がる技術力に拍手)

外車では、

・ロータスヨーロッパSP(軽量ミッドシップ。懐かしいスーパーカーブームの立役者)
・モーガンプラス4  (クラッシックカー然としたオープンカー。確か一部木製)
・クーパーミニ    (モンテカルロカリーでポルシェを追い回した伝説の車)
・メルセデス500SL(オープンタイプ。これぞ大人の品格)
・ランボルギーニミウラ(ボンネットとトランク開けた姿は最高)

などなど、きりがない。

さすがに下手するとマンション並みの価格の物もある旧車購入は「簡単ではない夢」です。


では、今、結構欲しいと思っているものは(買えそうなもの?)

 1:防水デジカメ   (水中写真でタナゴがいるか確かめたい)※邪道!
 2:ラジコン潜水艦  (カメラを搭載して池に潜らせタナゴを捜索する)※これも邪道!
 3:一眼レフ     (望遠レンズで野鳥を撮りたい)※これは良いんじゃないか?
 4:天体望遠鏡    (これは今も変わらず欲しいです)※これも良いんじゃないか?

大人買いって言いますが、大人だからこそ買えなくなる物の方がはるかに多いですよね。

なかなか思い通りにならないものですが、未だ諦めたわけではありません。(キッパリ)

しかし、ラジコン潜水艦でタナゴを捜索ってのは余りにもやり過ぎかと自分でも思いますが、
結構面白いと思いませんか?



今年始めての釣行

2012年01月08日 | タナゴ釣り


今年の釣り始め。さて何処へと思いましたが、午前中に行くところがあった為、
そこから近い埼玉のB沼へ行きました。

ここは敢えて名前を伏せる必要が無いほどタナゴでは有名な場所ですが、一応
具体的な生息地の公開は避ける暗黙ルールに則り、B沼とします。

ここは子供が小さかった頃、何度か遊びに来たことはありましたが、釣りをした
のは昨年11月が初めてでした。

その時、最初に釣れたのがタイリクバラタナゴでしたので正直驚きました。
以前はかなり有名だったようですが、最近はタナゴはなかなか釣れないと聞いて
いたからです。
しかし、その日釣れたのは結局その一匹だけでした。
その後、12月にもう一度行きましたが、朝から夕方近くまで居て、釣れたのは
モツゴ一匹のみで、アタリも殆どありませんでした。



そのリベンジも兼ねて、早速11月にタナゴが釣れたポイントで竿を出しましたが
アタリすらありません。近くでタナゴ仕掛けのおじさんが居ましたが、友人らしき
人から声を掛けられ、「駄目だね。アタリすら無い。寝てんだな」と言って、
早々に引き上げていったので、こちらも長居は無用と一時間チョットで引き上げる
ことにしました。

しかし、折角の釣り始め。他の魚でも良いから釣ってみたいと、B沼から数キロ
離れた、荒川総合運動公園近くのホソに行ってみました。



ここは小鮒釣りで有名なところで、私にとっては思い出深いところです。
昨年6月頃から釣りを始めましたが、最初に通ったのがこの場所なのです。小魚が
釣れると聞き、釣りの知識などあまり無い状態で釣っていましたが、初夏から夏に
掛けてとにかく良く釣れました。
釣れたのは主にオイカワと小鮒で、オイカワの強い引きに驚いたものです。最初は
オイカワという魚を知りませんでしたので見たことの無い綺麗な魚が釣れたと思った
ものです。小さな小鮒が釣れた時は、タナゴとの見分けが出来ず、隣で釣っていた
おじさんに、「これタナゴですよね?」と興奮気味に聞き、「それフナだよ」と半ば
あきれ気味に言われがっかりしたりしていました。

浮きが沈んで魚が釣れる面白さと、タナゴはなかなか居ない魚だということを教えて
くれた最初の場所でした。
農業用の水路のため、左の写真のとおり冬場は殆ど川に水はありませんが、一部に
深さは20センチ位と浅いですがホソが続いています。
今日は小物狙いの人が5人ほど竿を出していました。

私も隣で竿を出しましたが、B沼同様にまったくアタリがありません。
もっとも、B沼はタナゴ狙いでしたが、このホソにタナゴはいません。さすがにこの
時期にタナゴ用の黄身練りでは厳しかと言い訳の材料を見つけ、ここも一時間ほどで
納竿しました。

釣果はゼロでしたが、この場所はラジコン飛行機やラジコングライダーの数少ない
飛行場所となっていて曲技飛行するラジコン飛行機や悠然と飛ぶグライダーを見る
ことができます。

子供の頃、今は殆ど見ない「Uコン」というワイヤーで操縦する飛行機を趣味として
いた私は釣りと同じように昨年小型のラジコン飛行機を買いました。
ラジコンについては又、折を見て書きたいと思います。

さて、釣果ゼロで魚の写真が載せられませんので、私が使っている便利グッズ?を
いくつか紹介します。

ひとつは、駐車場から釣り場まで距離があるときに活躍する折り畳み式のカゴです。



網状ですが結構丈夫で、取っ手も付いているので写真のように釣り道具、折り畳み
椅子等を纏めて持ち運べ実に重宝しています。百均で購入しました。

次は寒い冬の川べりで手がかじかんで仕方ないので購入した指先が開いた軍手です。



指先があると餌付けの時に針が絡んだり大変ですが、これはちょうど良いです。これも
百均で購入しました。釣具店でも同様のタイプを売っていますが値段は結構高いです。
チョットした寒さしのぎならこれで十分だと思います。(倹約家の鏡だな)

次はニトリで買った折り畳み式のカゴ。車に釣り道具を一纏めに置けるので重宝します。



ちなみに折り畳み椅子の隣は5リットルの容器。常に水を入れてあります。水道が無い
場所では必需品です。

最後に写真はありませんが、釣り道具入れには先の曲がったピンセットと先の細長い
ペンチが入っています。
ピンセットは口の小さな魚が針を飲んだときに外すのに使います。余り奥まで飲み込んで
いる場合は糸を切らなければなりませんが、手前であれば外すことが出来ます。
ペンチはコイやブルーギル等、少し大きな魚がかかったときに同じく針を外すのに重宝
します。

竿や仕掛けは、残念ながら初心者なのでとてもお見せできるものではありません。
いつか自作で満足いく仕掛けが出来たら載せたいと思います。

今日は残念ながらボウズでしたが、冬の釣りは難しいと割り切って、次こそ頑張ろう。



大晦日に新規開拓 (東京でヤリタナゴを見つけたい)

2012年01月06日 | 日記(雑記)



あけましておめでとうございます。

※と言ってもこのブログ見てる人あまりいないようだけど……。

気にせずに。
年末大晦日は久しぶりに多摩湖、狭山湖周辺に行ってきました。
上の写真は多摩湖にある日本一美しいと言われている有名な取水塔です。
手前の大正期に作られた第一取水塔と左奥の昭和に作られた第二取水塔の
間に見える白い屋根は西武ライオンズの本拠地、所沢の西武ドームです。
この多摩湖はオオタカが飛んでることでも有名で今日も短い時間ですが
大空を舞う姿を見ることが出来ました。
この辺は、武蔵野の面影を残す公園や緑地が多く元々好きな場所ですが、
久しぶりに良い空気が吸いたくなっただけではなく、今日はタナゴ釣りの
新規開拓を兼ねて行きました。

ご存じの通り、東京、埼玉でタナゴが釣れる場所は限られています。
タイリクバラタナゴを入れれば埼玉はそれなりに釣れる場所はありますが、
東京や都心から近い埼玉の所沢や朝霞などでは釣れる場所を知りません。
※都内のタナゴで有名はM公園やT公園は除く。
私の好きなヤリタナゴやアカヒレタビラ等、関東の在来種に至っては、
東京では実質的に絶滅しているというのがて主流となっています。
しかし、生息地と水系が僅かでも繋がっていたり、以前繋がっていたが
遮断され陸封された場所があった場合、タナゴ、タナゴが産卵する二枚貝、
ヨシノボリなど、二枚貝の幼生の宿主となる魚の三つの条件が揃い、更に
外来魚などの天敵が少なければ、広さを問わず累代の生態系は維持されて
いる可能性はあるはずだと思うのです。

ヤリタナゴを飼っている我が家の睡蓮鉢は決して大きくはありませんが、
タナゴ、エビ、水草が水の浄化や酸素供給等をバランス良く行い、雨水の
みの水換えなし、酸素供給なしでも元気よく生活しています。

それに二年ほど前、埼玉にある金魚の釣り堀でたまたま売っていたニッポン
バラタナゴを買って睡蓮鉢で飼っていましたが、タナゴが二枚貝で繁殖する
ことを知り、5センチほどのイシガイを二つ睡蓮鉢に入れたことがあります。
貝を生かすことが難しい事など知りませんでしたので一匹は一ヶ月ほどで★に
なってしまい、もう一匹も見えなくなってしまいました。
底の方で★になってるのかと諦めていましたが、一年後に倍以上の大きさで
水草の下から見つかりました。(ニッパラの子も生まれました)
貝は珪藻類を与えないと長期間の飼育は難しいと知りましたが、さほど
大きくない睡蓮鉢の中で、特に変わった水草や土も無い状態で貝が成長した
ことはとても不思議なことです。
なんらかのかたちで珪藻が発生していたのか分かりませんが、睡蓮鉢でさえ
条件が整えば、最低限の環境でも生態系は維持できることを知った私としては、
最近だれも釣っていないし、目撃情報もないので絶滅したとするのは何か府に
落ちないのです。もちろん自治体や水産試験場などの公共機関も調査を行って
いるのは承知していますが、最近では西湖のクニマスの発見例もありますから。

なので以前ヤリタナゴの生息が確認されている柳瀬川などは、護岸されている
下流は難しいとしても、源流に近い上流であれば護岸化されていない場所や
あまり有名ではない支流があれるのではないかと思うのです。もしそのような
場所があれば生息の可能性は決してゼロではないと思うのです。
無論、同じことを考えて探し回った人たちが居たであろうことも容易に想像
できますが、やはり自分の目で確かめないといけない。そんなことを思いな
がら多摩湖周辺を走りました。



多摩湖周辺を走り、狭山湖周辺も廻ってみますが簡単には見つかりません。
狭山湖から柳瀬川に流れる源流らしき場所はありましたが水深もなく魚の
棲むような場所には感じられませんでした。

しかし、柳瀬川と少し距離を置いて平行して流れる川を見つけました。名前は
まだ分かりませんが良い感じです。春になれば魚影を見つけられそうな雰囲気
でした。場所は東京と埼玉の境あたりと思いますが、東京もしくは東京近辺で
ヤリタナゴ等の在来種を見つける。今年の目標の一つです。