うなぎ登りのどじょう内閣、末路はやっぱりどじょうか?

2011年09月05日 21時53分12秒 | 政治
◆どじょう内閣、各紙、各局の世論調査によると、野田佳彦内閣の支持率が軒並み「54%~60%」と高い数字を示している。
鰻の滝登りは、出世の象徴だが、どじょうのうなぎ登りは、長城から奈落の底へと突き落とされる悲劇のエピローグである。国民の気持ちもマスメディアの心根も、秋の空の如く、飽きっぽくて、気まぐれである。
 内閣に与えられた点数は、いわば持ち点と同じで、時々刻々、減っていく。
「減点法」により、失政を重ねていくごとに、目減りし、遂には、限りなく「ゼロ」に近づいていく。
 現代の厳しい政治状況では、多少の実績を上げても、点数が増えることはない。実績を上げて当然と思われているからである。
◆そこで、政権は2つのことを迫られる。1つは、点数を上げようとして、無理をする。国民の耳目を引きつけるため奇抜なことを考えるのである。
サプライズによって人々を驚かせて、歓心を呼ぼうとする。
しかし、大概は、失敗に終り、ひんしゅくを買う。それどころか、閣僚たちの間で、評価が分かれて遂には内閣不一致を招き、遂には政権そのものが動揺する。この典型事例は、菅直人前首相が勝手に決めた「浜岡原発の中止」であり、また「脱原発宣言」などであった。
◆もう1つは、「点数」=「支持率」を無視することである。
国民やマスメディアからいかに不評を買おうとも、「ゴーイングマイウェイ」で走り続ける。この典型事例が小泉純一郎前首相であった。自民党や官僚群を敵に回して、「抵抗勢力」というレッテルを貼りつけて、対決姿勢を崩さず、「構造改革」路線を前進した。そのうち、国民やマスメディアが見方になり、人気を博した。その極めつけが、「郵政解散」を打ち、圧勝した。これは、一見サプライズのように見えたが、小泉純一郎元首相が尊敬してやまない織田信長をほうふつさせるような、よく計算された奇抜戦法であった。だが、こうした戦法は、凡人が使えるものではない。「天才」にして初めて実行できる。
野田佳彦首相は、どうみても「天才的政治家」とは言えず、かかる戦法は、向いていない。
◆「政権維持」と「内閣支持率」とは相互関係があり、政権担当者は、政権を維持しようと懸命になり、「デッドライン」を決めて、この線により下回った場合「政権を降りる」と発言する首相がいた。
 鳩山由紀夫元首相がその例である。この発言により、支持率が「30%」を下回りそうになったところで、当時の小沢一郎幹事長を道連れに退陣した。
 これは「30%」という数字を自ら発言したことにより、これに高速されて、自滅した例である。ミエを張って数字などを示していなければ、政権の座に居座れたのに、「禁反言」の原則に引っかかり、自分で自分の首を絞めざるを得なかったのである。
 この反省に立って、菅直人前首相は、「支持率が10%より下がっても退陣しない」と言い張っていた。
 ところが、6月20日の内閣不信任決議案の採決直前に行われた民主党代議士会で、「退陣」を臭わす発言をしてしまったため、不信任を免れたものの、党内から「退陣条件」を逆手に取られ、「禁反言」の原則に高速されて、結局、退陣に追い込まれた。
 こうした前例が示しているのは、支持率という数字にこだわり、自らデッドラインを設定して、それに拘束される政権運営を行うと、政権の命運を尽きさせる結果になるということだ。
 この意味で野田佳彦首相が、当初言っていたように「支持率にこだわらない」で淡々と政権運営に励むのが最も良い。しかしそのどじょうが、高支持率に狂喜する姿からは、「転落」という文字が早くも浮かんでいる。
「どじょうが赤べべ着た金魚になれない」ように「どじょうがうなぎのまねをすることはない」のである。
 
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
沢一郎元代表、細川護熙元首相、野田佳彦候補との3者蜜会、小沢一郎別働隊の動きなどから、野田政権誕生の秘話が次第に明らかになりつつある

◆〔特別情報①〕
 小沢一郎元代表に近い筋からの情報によると、先の民主党代表選挙の際、小沢一郎元代表の指揮の下、別働隊(衆参国会議員約60人)が、野田佳彦候補を当選させるために地下に深く潜航して、工作したという。この作戦は、オバマ大統領から指令を受けた米国対日工作担当者であるマイケル・ジョナサン・グリーン戦略国際問題研究所日本部長とその上司であるリチャード・アーミテージ元国務副長官から「松下政経塾出身の野田佳彦財務相を当選させよ」と強い指示(実態は命令)されていたためである。

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『自・社連合が小沢一郎への逆襲をはじめた』1994年7月30日刊



もくじ

3章 社会党が"野合連合"をした裏にあった台所事情
―官房機密費の蜜の味を求めた社会党
―細川護煕と武村正義の不仲のワケを突いた、渡辺美智雄のカン

 官房機密費は、欲望の渦巻く中央政界において、政治家たちが狙う一つの大きな獲物である。お金をめぐる争いだけに、それは熾烈を極める。
 清潔イメージで誕生した細川連合政権でさえ、最後は、この官房機密費の取り合いが原因となって、仲間割れが生じた。
 このことを長年の政治家歴を持ち、鋭い動物的カンで察知した一人が、渡辺美智雄元副総理(外相)だった。第一二九回国会の平成六年二月十八日に開かれた衆議院予算委員会で、渡辺美智雄元副総理(外相)が、質問に立った。そのときの予算委員長は、社会党の山口鶴男一現在、総務庁長亘であった。委員会でのやりとりを再現してみよう。

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四王天延孝陸軍中将の名著「猶太(ユダヤ)思想及運動」 No.131

第三章 ロシヤ革命と猶太

前回からの続き

 此等の事柄は益々世界のユダヤをしてロシヤ政體を破壊してユダヤ解放を決行せざる可らざる如く輿諭を喚起したるや明かである。
 殊に米國に於てウィルソン大統領などの奔走は露國の革命に拍車をかけた事も確であろう。

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