奈良県奈良市にある「元興寺」では、「元興寺」創建1300年記念企画として、現地学習編『ならまち歴史ウォーク』が10月に行われました。
元興寺文化財研究所研究員の解説により、古代元興寺の寺域・伽藍域を中心とする「ならまち」周辺の史跡を3つのテーマで巡るイベントです。
今回は、現地学習編「元興寺と奈良町の伝承を歩く」に参加しましたので紹介したいと思います。
現在に息づく「元興寺」1300年の歴史を体感するイベントで、「古代・中世の元興寺を歩く」・「元興寺と奈良町の伝承を歩く」・「元興寺ゆかりの寺社をめぐる」の3つのテーマがありました。
今回は、「元興寺と奈良町の伝承を歩く」に参加しました。奈良町のあちこちに残る「元興寺」にまつわる伝承や信仰を、民俗と仏教の専門家がわかりやすく説明があるコースです。
(行程)
(集合 9:00) 真言律宗元興寺→真言律宗元興寺(ガイダンス・寺と展示見学)→華厳宗元興寺(啼き灯籠)→瓦堂町まんなおし地蔵(堂内拝観)→徳融寺(堂内拝観)→小塔院→不審が辻子
→解散 (13:00) 近鉄奈良駅
古代「元興寺」は、平安末期から都市化により寺院を縮小していきました。江戸時代に入る頃には、ほぼ現在のような3ケ寺(真言律宗元興寺・華厳宗元興寺・小塔院)に分かれたようです。
その頃、奈良町には浄土宗などの寺院が続々開かれていき、その多くは「元興寺」の別院を発祥とするなどの寺伝を持っていました。また、元興神(ガゴゼ)や中将姫伝説なども奈良町に伝わっています。
「元興寺と奈良町の伝承を歩く」では、「元興寺」にまつわる伝承や信仰などのゆかりの地を、元興寺文化財研究所研究員の解説があり、普段見れない所等を案内していただきました。
奈良町は、大好きな場所の一つでよく歩いていたのですが、今回のイベントに参加して奈良町を再発見することが出来ました!