久しぶりに飛鳥に戻ってきました。早速、1月9日(月)には、明日香村稲渕地区において「男綱の綱掛神事」がありましたので、参加してきました。
今回は、奥飛鳥稲渕地区の「男綱の綱掛神事」を紹介したいと思います。
「綱掛神事」は、稲渕と栢森両大字に伝わる神事です。稲渕地区では成人の日で、栢森地区は、毎年正月十一日に勧請綱を新しく取りかえられます。
集落の下手の飛鳥川の上に綱を張ります。これは、「子孫繁栄と五穀豊穣」を祈ると共に、悪疫などがこの道と川を通って侵入するものを押しとめ、住民を守護するための神事といわれています。
午前7時から地域住民の方ががわらを編む作業を開始し、午後2時過ぎ頃に昨年の男綱を降ろし、一般の方も参加して真新しい綱を勧請橋両脇の木に巻きつけられます。
稲渕の「綱掛神事」の特徴は、全体を神式で行うことです。また、一般の方も神事に参加できます。飛鳥川の上に腸物を形どった男綱を掛け渡し、神所橋と呼ばれる橋に祭壇が設けられ、神職が御祓いをします。15時頃に飛鳥巫神社の宮司さんが、米、酒、塩、を飛鳥川に入れてお祓いをされます。最後には、参加された方にミカンがついたお札が配られて終了です。
小雨が時々降る中、多くの方が稲渕の「綱掛神事」を見に来られていました。少し寒かったのですが、甘酒がふるまわれ、心も体も温まりました!
1月11日には、栢森地区の「女綱の綱掛神事」が行われます。是非とも、参加したいと思っています。
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