日本遺産「竹内街道・横大路(大路)」沿いの10市町村(橿原市、桜井市、大和高田市、葛城市、明日香村、堺市、松原市、羽曳野市、大阪市、太子町)が集結して、12月1日に、奈良県橿原市役所分庁舎ミグランスと八木駅前商店街等で、「竹内街道・横大路(大路)まつり」が行われました。
今回は、「竹内街道・横大路(大路)まつり・2018」の様子を紹介したいと思います。
「竹内街道・横大路(大路)」は、2017年4月5日に開催された日本遺産審査委員会(文化庁)の審議を経て、『1400年に渡る悠久の歴史を伝える日本最古の国道「竹内街道・横大路(大道)」』が、府内で初めて「日本遺産」に認定されました。
「竹内街道・横大路(大路)」は、推古天皇時代の613年、東西の直線で敷設された幅20mを越える大道(竹内街道・横大路)です。古代には、大陸からの使節団が難波宮から飛鳥京を訪れ、先進技術や仏教文化を伝えました。中世には経済は都市を結び、近世には伊勢参りの宿場町としての賑わいを見せ、場所ごとに様々な表情を浮かべています。1400年の歴史の移り変わりを、周辺の歴史遺産を通して感じさせる日本最古の国道です。それが「竹内街道と横大路(大道)」です。
「竹内街道(たけのうちかいどう)」は、大阪府堺市から東へ向かい二上山の南麓・竹内峠を越えて、奈良県葛城市の長尾神社付近に至る約26 kmの日本最古の道です。 東側は奈良盆地南部を東西に横切る官道「横大路」に繋がっています。「横大路」は、葛城市の長尾神社から桜井市の慈恩寺北交差点まで東西にほぼまっすぐに進む道です。約14 kmあります。元々は古代、難波京と飛鳥京を結ぶ官道のひとつとして整備された大路でした。 江戸時代には伊勢参りの道として使われ、伊勢街道(伊勢本街道)とも呼ばれ賑わったようです。 西側では、堺からの竹内街道と長尾神社で接続し、東側では慈恩寺北交差点で初瀬街道に接続して、堺、大阪方面から伊勢神宮へ至ることができます。
古道に大変興味があり以前、竹内街道(一部)・横大路を歴史散策しました。その時の様子を、「泉飛鳥塾」のブログで紹介させていただきました。その関係もあって、今回「竹内街道・横大路(大路)まつり」に参加してきました。
毎年、街道沿線市町村において「竹内街道・横大路(大道)まつり」が実施されていますが、今年度は、橿原市役所分庁舎及び周辺商店街を会場として開催されました。
橿原市役所分庁舎ミグランスでは、午前中にオープニングとして地元の橿原市立真菅小学校ブラスバンド演奏が行われました。その後、開会式・竹内街道・横大路(大道)フォトコンテスト表彰式・街道PR大使である「あまゆーず」や橿原市観光PR大使である「さんみゅ~」の音楽ステージや、「オリックスバファローズ吉田一将投手」の凱旋トークショー、「陸上自衛隊信太山駐屯地音楽隊」や「ヴァイオリニストSHOGO」によるミニコンサート等、様々な出演者によるステージで盛り上がりました。可愛い小学校生のブラスバンドの演奏が、とても上手でした。
八木駅前商店街(歩行者天国)では、八木駅前商店街を歩行者天国として、商店街の各店舗が自慢のメニューを露店で提供されていました。また、街道沿線10市町村の人気のパン屋さんが勢ぞろいするベーカリーフェスティバルも同時開催され、多くの方が来られていました。
近鉄八木駅近くの横大路と下ツ道が交差する日本遺産構成文化財でもある「八木札の辻交流館」において、「竹内街道・横大路(大道)」の街道の歴史や由来、街道を通じて伝わった文化、日本遺産構成文化財の紹介を3部構成で講演会が実施されていました。第2部の「竹内街道・王陵の谷に眠る大王たち」に興味・関心があり、講演会に参加してきました。約1時間位の講演会でしたが、とても勉強になりました。
「竹内街道・横大路(大路)まつり」に参加して、再び「古道の歴史散策」をしてみようと思いました!
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