●レコードを聴いている。
何年ぶりだろう。
アンプの調子が悪く、かすかにぶーーんとハムが入る。
そういえば、このアンプになってからじっくりとレコードを聴いたことがない。
このアンプとは、Sunsui の AU-D707。
このアンプの InputSelector の接触が悪く、時々右チャンネルが聞こえなくなったり、左チャンネルが聞こえなくなったり…
もっとも、弟から譲り受けたものなので文句は言えない。
さて、じっくり聞きはじめると、妙にハムが気になる。 60Hz のぶーーん。
もうひとつの MM に配線しなおしてみると、半分以下になるようだ。
気を取り直して、続けて聞く。
ドボルザーク の イギリス。 交響曲第8番。
ジョージ・セル(もう亡くなってしまった)指揮のクリーブランド管弦楽団の演奏。
この音色が好きだ。
レコードでは、演奏そのものの音は絶対に出ない。
でも、イミテーションらしい上品な音が好きだ。
ほかのものは、いかにも弦楽器の音です、という顔をしてしゃしゃり出てくる。
しかし、プレーヤーも変わってしまったせいか、いまいち、何かが変。
それとも、昔の良いイメージだけが残っているのか。
FOA さん。斎藤君ちで聞いた、あの淡々とした音が恋しいよーー。