ちょっと寄り道して、読書感想文です。夏休みの宿題を思い出しますね。
最近、感動してしまった本が2冊。川上弘美著「古道具 中野商店」と白石一文著「私という運命について」です。
川上弘美のほうは、いつもと変わらず、淡々とした文章で淡々とした状況を描きながら、だんだんと切なくなっていく恋のお話。「欲で好きになっている人は、いなくなるとまずいらいらする。本当に好きな人は、いなくなると寂しくなる。」んだそうです・・・。でも、切なくって、つらくって、うまく行かなかったのに、最後の最後にあっと驚くハッピーエンドが待っていて、ずるい、涙が出てしまいました。
白石一文は、初作の「一瞬の光」以来読み続けています。この人は、とにかく人の気持ちを、文章で書いて書いて書きまくって、状況も劇的で、感情がもうどうしようもなくなってしまうタイプの小説です。今回も普通のOLの20代後半から40代まで、これでもかっていう劇的な人生の中で、色々な人々の感情を書きまくっています。彼女の人生の節目に現れる何通かの「手紙」が、心の底からの感情を文章で伝えるものとして、小説の中で描かれますが、この手紙が涙なしには読めない(本当です)。せりふが説教臭かったり、説明調だったり、伏線の先が読めてしまったりするところもあるのですが、言いたいこと、どうしてそうなっていくかは、心の底から良く分かります。
それにしても、小説を読んだだけで涙腺が緩むようになったら、おじさんも一人前でしょうか。「生長ければ恥多し」でしょうかね。
最近、感動してしまった本が2冊。川上弘美著「古道具 中野商店」と白石一文著「私という運命について」です。
川上弘美のほうは、いつもと変わらず、淡々とした文章で淡々とした状況を描きながら、だんだんと切なくなっていく恋のお話。「欲で好きになっている人は、いなくなるとまずいらいらする。本当に好きな人は、いなくなると寂しくなる。」んだそうです・・・。でも、切なくって、つらくって、うまく行かなかったのに、最後の最後にあっと驚くハッピーエンドが待っていて、ずるい、涙が出てしまいました。
白石一文は、初作の「一瞬の光」以来読み続けています。この人は、とにかく人の気持ちを、文章で書いて書いて書きまくって、状況も劇的で、感情がもうどうしようもなくなってしまうタイプの小説です。今回も普通のOLの20代後半から40代まで、これでもかっていう劇的な人生の中で、色々な人々の感情を書きまくっています。彼女の人生の節目に現れる何通かの「手紙」が、心の底からの感情を文章で伝えるものとして、小説の中で描かれますが、この手紙が涙なしには読めない(本当です)。せりふが説教臭かったり、説明調だったり、伏線の先が読めてしまったりするところもあるのですが、言いたいこと、どうしてそうなっていくかは、心の底から良く分かります。
それにしても、小説を読んだだけで涙腺が緩むようになったら、おじさんも一人前でしょうか。「生長ければ恥多し」でしょうかね。