突然動かなくなっちゃったと修理依頼を頂きました。
SINGER MELITって名前のミシンの修理は時々有りますが、この型のは初めてかな?
天蓋外して針板外してはずみ車を回してみますが、どこか引っかかるようで回らない。
ロックネジ閉め込んでもダメなのではずみ車を外して切り込みにレンチを引っ掛けて回してみると上軸は回るけど、釜が回っていないのが解りました。
リッカーマイティーとかジャノメの802とかの様に釜ギアが割れているのか?と思いましたが・・・
金属製のギアですので割れる訳もない。
結局は釜の軸が油切れしていただけでした。
注油してはずみ車をグリグリやっているうちに軽く回るように成り、各部を点検して修理完了です。
おまけですが、最近のミシンは下糸巻きにセットすると自動でデクラッチが働いて、糸巻き器だけが回って針は動かなくなりますが、古いミシンは手動でドラムフリーにしなくちゃいけません。
はずみ車を外すとこういう部品が入っていますが、内側の出っ張りは外側に反っています。
よく解っていないミシン屋がいじると、取り付けやすいことも有って反りを内側にしてしまうこと多いです。
逆に付けるとはずみ車がきちんとロックしない事もありますし、去年はこの部品が摩耗してロックしなくなったってのも有りましたな。