「厚物を縫ったら縫えなくなった。」と持ち込みで修理依頼を頂きました。
お客様立ち合いで確認すると釜底に針が当たっています。
釜タイミングが狂ったのだと思い、お預かりで修理しました。
釜ギアの留めネジを緩めてタイミングを合わせればすぐに直ると思いました。
合わせて試し縫いをしようと思いましたが何か変です。
送り歯のタイミングが狂っているようです。
布に針が刺さった状態で布を送ろうとするのですから縫えないし、無理すると針が折れちゃいます。
狂ったのは釜ギアじゃ無く下軸右側のタイミングギアでした。
六角ネジにレンチ差し込んだら緩んでいるの解りました。
これでタイミングが狂っちゃうと合わせるのは中々厄介です。
滅多にない事ですし・・・サービスマニュアルも無いので、正常なタイミングのミシンと見比べながらなんとかタイミングを合わせました。
送りのタイミングを合わせてから釜タイミングを合わせ直して、
送りタイミングギアは基板を外さないと調節できないので、かなり厄介な修理でした。
でも、中々楽しい修理でしたな。