無線脳の視点

無線関係のモノ・ヒトに毒された日常を地味に書いてみる。

ネット経由で無線機のセパレート運用が実現!(Remoterig RRC-1258mkⅡ)

2010年10月27日 | 無線機器
今の私の住処はとてもロケが悪く、ろくなアンテナも建てられない劣悪な環境である。(注:住環境そのものは悪い訳ではないよ)
そこそこロケが良くて快適に運用をするためには、いちいち実家に行って・・・というのもかったるい。では、無線設備は実家、運用だけ今の家なんてことが出来たなら、さぞ快適だろうにと思っていたのだ。
そんな望みを現実にしてくれる道具があるぞという話を仲間から聞き、OB諸先輩方々の巣窟のメーリングリストでつぶやいてみたら「それ、いつだか買って持ってるよ、買っただけで箱のまんまだけど」というセンパイが存在した。すかさずそのセンパイに、「是非、使用感を聞かせて欲しい」とお願いしたら、重い腰を上げてくれたのだった。

それがこの道具、Remoterig製のRRC1258mkⅡである。



写真にあるのは何の変哲もないIC-706の操作部であるが、外部スピーカーからは表示の通りの7MHzSSBの受信音がガンガン入ってきている。しかし、本来ならば近くにあるはずの無線機本体や電源、アンテナ引き込み環境が全くが無いのだ。その代わり、操作部に繋がっている黒い箱、これが当のありがたい道具である。

普通の場合のリモートコントロールなら、USBとかRS232Cなんかで無線機とパソコンを繋いで制御するところだが、この道具のエラいところは無線機と操作部を繋ぐ線をリモート化してくれるのだ。理論上、TCP-IPのネットワークが繋がっていれば地球の裏側であっても無線機の操作ができるようだ。



写真の設置環境は、ビル構内に張り巡らしてある有線のネットワークであるが、ちょこっと使ってみた感じでは無線機の操作感に何ら違和感はなく、こういう環境ですよと言われなければ、たぶん気付かないだろう。所有者曰く、「CW運用時に希に単点が飛ぶこともあるかも」とのことだが、バカっ速いレスポンスを求められる大規模コンテストでもない限り、普通の運用では気にならない程度のようである。さらに付け加えるならば、無線機本体の出すサイドトーンとRemoterigから出す音では、信号処理の分のズレがあるのだそうだ。

「よっしゃー、これ買って早速実家に設置だ!」と思ったが、現段階では実家にはネット回線が来ていないのだった。

リモート運用への道のりは険しい。
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