久しぶりに、手紙を書きました…。
実は、以前はかなり筆まめだったワタクシ。だった…と過去形なのは、仕事であまり余裕がなかったここ数年。めっきり書く回数が減ってしまったからです。便利さゆえに、メールで大抵のことは済ませていました。
でも、時折ペンをとります。使っているのは、20歳の時のお祝いにいただいた万年筆。20数年前だと、この「お祝いに万年筆」って特に珍しくもなかったと思うけど、今は…多分あまりないのかなぁ?
どれだけの文字を綴ったかな~と、ちょっと感慨深いものがあります。ずい分、古びてきたけど…相棒のような存在。私の歴史の一部と言うと、おおげさかもしれないけれどそんな感じです。カートリッジインキもさしたまま使っていないと蒸発して…いざ書こうと思ったら「あれ?出ない」なんてことも。
切手も、季節に合わせたものを…と時々郵便局で買っています。
いつ使うかな?と思う時もありますが、有効期限がないので(笑)いいですよね。
携帯で文字をうつのと、言葉を手書きで文字にのせていくのとでは、まるで違います。相手のことを考えて自分の気持ちを文章にする…という行為は一緒なのに、時間の流れや密度が全く異なるのをあらためて強く感じました。
また、人と同じように、文字にも個性があるので手書きっていいな…と、ある方からお手紙をいただいたばかりなので、よけいにそう思います。
ついでに言うと、私が写真を撮るのが好きになった理由は、手紙とも関係しています。綺麗な花や植物、愛らしい動物を撮りたい…というところからスタートしていますが、遠方にいた病床の友人あてに写真入りの手紙を送ったことが大きなきっかけでした。
外出できない友人に、文字ばかりの手紙じゃつまらないだろうと、素人なりにパチパチと写真を撮って一緒に送るようになったところ…とても喜んでくれて。途中からは、絵葉書風に、撮った写真を官製葉書に貼って(料金超過しないんです)文字数は少なめに、送る回数を多くしました。
その頃は、ネットの環境も現在のように普及していなかったし、アナログな方法でしたが…今でいうブログのようなものだったなと思います。友人は、私が送った写真付きの葉書をズラリと並べ、眺めて楽しんでくれていたようです。それを聞いて、私も嬉しかったなぁ。
今回、お手紙を書いたお相手はご年配の方。パソコンが使える環境ではいらっしゃらないので、お好きな薔薇の写真を同封して…投函しました。
手から手へと、言葉にのせた思いを届ける手紙…書くという行為を通じて、相手の方から素敵な時間を贈っていただいたような幸せな気持ちでした。