Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Pegna P.C.1 No.2

2020-01-16 | PEANUT SCALE MODELS
ウッ、うーーん、主翼はどうやってつけるんだろ・・・
「シンプルかつ正確でしかも紙貼りが楽な方法ってあるんですか?」 と、聞いてみたりする。

胴体に串刺しするスタイルになるのは判ってますが、折角美しく並んだストリンガーを何本犠牲にするんだろう・・・とか、大げさなプランクしないで紙貼りに苦労しないで済む方法なんか考えてると小心なボクは夜も眠れなくなります。

ま、それは置いといて。 胴体下面も加工しちゃいましょう!選ばれし角材も残り少なくなりました。







キャンバーが付いている前部はなるべく本数増やしたほうが美しいカーブが出ると思います、いっそのことプランクしちゃったほうがもっと美しいかもしれません。薄いバルサ使った方がもしかすると軽かもしれないし・・・、でもシートでこのライン出すのはそんなに簡単じゃないし、一瞬考えましたが即却下。







ちょっと同じ作業で飽きて来ると途端に角材が整列しなくなります、しかも角材1本一本をかなり捻って溝に押し込んで行きますから乱れます。







それをもう一度修正すると・・・悲しいことに溝の幅は広くなります。みっともないからもう一度余分な隙間を埋めていく作業なんかをします。







面がデコボコになっていないかサンディングしながらチェックします。致命的な箇所も無くなんとか終わりそう。







どうせバルサ屑がいっぱい出ますからソケット部分も一緒に片付けちゃいます。流れるような美しいラインを必要とするのは下面の方で、この胴体のフロート・ラインが「肝」ですね。







こんな作業のいつもの失敗例は「削り過ぎ」です。痩せちゃってるのが一番醜いですから、ガシガシ削らないで慎重に。
全体のラインを決めるならスピンナーも一緒のほうが簡単かもしれないとここで気づく・・・ が、もう良いんじゃない?






ディープVボートのラインをイメージして削りますが、そっちばかりに走ると「ところで実機はどうだったの?」という基本を忘れてしまうんですね、いつものことですが。







とりあえず胴体から続くラインを壊さずにサンディングしました。先端部分はもう一度お勉強しながらスピンナーのラインと結合させましょう。







そして、工具を探していると思わぬ方向へ脱線していく・・・
別世界のプロペラとか、ラジコン用極薄フィルムとか、「何でこんなもんあるんだろう」というものが出てきて作業は中断、いつものことですが。







やっと見つかり、航空ベニヤ製のディスクを作る事ができました。日頃あまり使わないチャックはいつも「宝探し」です。







今度は同じく見つかった掘削ノズルを駆使してノーズ・ソケットの裏側を削ります。楽しいけど部屋中ホコリだらけ!







ノーズが長い機体ですから、おそらくテール・ヘビーになることはありません。逆にノーズ・ヘビーの心配もありますからね。







外側もちょっとだけ削ってみました、スピンナーが出来たらもう少しがんばります。







裏側はもうこんな状態!ソケットのはめ合わせは「芸術的・桐たんすの世界」にあと一歩。







指で押し込むとゆっくりと入って行き、このへんからちょっとだけ重くなる・・・







そして最後はピッタリ! 疲れた・・・



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Pegna P.C.1 No.1

2020-01-06 | PEANUT SCALE MODELS






謹賀新年
「何してたの?」とか聞かないで・・・

寒くなったら水上機ネタ!
ある日、友人のバーナード・ガスト(Bernard Guest)さんのサイト(https://hummingbirdmodelproducts.com/)を覗いていたら。

ルボッシュ・コートニーさんの過去に見たことのないペーニャ(Pegna) PC1の図面を見つけました。モデルビルダーにも以前同じバージョンのピーナッツ図面が掲載されたことがあります。でもその時はなんだか触手が動かずでした、何でしょうね図面の持つ誘惑力が弱かったのかも・・・ピアッジョ・ペーニャ(ペグナとも呼ばれています)と言えば最初に出てきますのはあの奇々怪々P.C.7の方なんですが、これは1929年シュナイダー・トロフィー・レースに参加することを目指して製作されました。スクリューは付いているけど逆にフロートは持たないという水上機ですが、残念ながら離水できず開発が中止された機体です。後年出てきたシーダートと同じその発想は納得できますが、ジェットとプロペラの差は大きかったのでしょうか。こちらのP.C.1はそれ以前の機体でスクリューは持たないけど先端のエンジン部分が上に持ち上がってプロペラの推力だけで離水するという発想の機体です。

ま、そんなわけで図面に惹かれ、知らないうちにバルサを揃えたりしていました。
主翼はかなり個性的で、美しい曲線で翼端まで走る前縁が魅了的といえばそうですが、面倒といえば面倒!ラミネートで前準備しておかないと、「今夜で完成」なんて荒業は受け付けてくれません。そこで後戻り?出来ないように、「正統派」胴体からスタートしました。心の中では尾翼なんかから始め、嫌になったらやめてしまうことなんか良くありますが、それに比べると胴体から始めるほうは少なくとも「正統派」じゃないかな?という個人的な考えで大きな意味はありません。どこから始めようが人それぞれですもん、完成させることが目的です。







フロートを余分に作る必要のない飛行艇のような胴体、当然下面は少し面倒なんですが通常の製作法で行きます、まずはここまで。思ったより簡単じゃありませんか!







さてここからがちょっと面倒、パーツが増えるので嫌なんですがセンター・キールは「真夏の線路」みたいに波打たずピシッと直線であること!
それが意外と難しい・・・







何度も修正を繰り返し、なんとか直線に近くなってきました、この直線を出すために胴体が捻ったらあきまへん。







今度は上面。こちらは簡単でしょ!と思っていました、最初は。かまぼこ上にストリンガー埋めていけば終わりですもん。







ゴムの通る近辺のクリアランスを考えてバルサを垂直に立てたら、最初に取り付けてあった角材を切り落とします。







最初の1本!これも真っ直ぐにこだわって調整します、瞬間流すのは一晩おいてから。朝になって見ると「おいおい!」なんてことがたまーにあります。







その後は惰性で両側に展開していき、同じ間隔で溝を掘って行きます。ま、たまにはおかしな所が出てきたりもしますから、接着するのは最後まで我慢します。







今の所は順調です! これで最後まで行けば今夜中には終わる・・・







つつがなく終わりました。そんなに苦もなく、ただただ溝掘って曲がり具合いが対象になってるか気にしながらやってしまえば・・・

この時点でも、最初と最後だけは接着してありますが中間はフリーな状態です。
「もう絶対自信ある!」と心に決めたらおもむろに瞬間流します。

いやー、そんなに難解な部分もなくただただ手を動かしていれば先に進めました。







「ところでさー、主翼って何処に通すの?」という素朴な疑問、忘れてましたよ面倒な作業を!!!





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Glenny and Henderson "GADFLY"  No.4

2019-09-27 | PEANUT SCALE MODELS







時間を気にせずダラダラと塗装をするってこと、実は大変なんです。こんな作業は出来る限り短時間でサッと片付ける、そして部屋からシンナーの匂いを消してしまいたいと誰だって考えます。以前の大きな換気扇があった作業場で深夜に塗装してた頃は誰にも気兼ねなく出来ましたが、近頃はそんな訳にもいきません。ですから少しでも早く済ませたいと思うのが人情、しかし時間に追われてする塗装なんて必ずどこかでミステイク! 

気分的にだけでものんびりすればそんな失敗も少しは防ぐことは出来そうです。マスキングの浮きをチェックをしたり、色合いの感じをじっくり試し吹きしたり、塗料の濃さを調整したり等、ここまでの仕事量がブラシ塗装のおよそ80%位なんですね、次の10%が本番でしょうか。そして塗装が終わった後のシンナー遊びが10%。そう考えると全体のわずか10%ですべての結果が決まってしまう実に「理不尽な工程」でもあります。


ここまでのお仕事でなんとか完成する下地みたいなものは出来ましたから、ここからは細かなパーツと組み立てに入ることにします、色々訳あってちょっと先になりそうですが。









「30年の軌跡・・・  ウエストが68センチだった頃の1986年から」

長く同じ趣味を続けていると嬉しいことも引き連れて時は過ぎていきます。










「ずいぶん長く続けてるね、俺たち!」みたいな2枚の写真がエンリケ・マルツさんから送られてきました。

1枚目は1989年に撮られていた写真、2枚目は今年2019年8月に撮らた写真。機体は違えど左はイスラエル・フィルハーモニックの指揮者ズービン・メータさん、右はそのオーケストラのチェロ奏者エンリケ・マルツさん。どちらも素敵な写真であります。
生涯をずっと音楽活動に捧げるお二人の記念写真ですが、そこに一緒に写っているピーナッツは紛れもなく私とエンリケさんが30年続けてきている証でもあります。
「お前と写真を撮る時はいつも模型飛行機を持たされる、まだやってんの?」とズービン・メータさんは呆れているかもしれません。

そして1989年から遡ること3年・・・







庄内緑地で撮った1枚の写真にあのアルコスポーツが!
持ってるのは1枚目の写真でズービン・メータさんが手にしている機体なんです。
一体どれくらい飛んだのか記憶はありません。I.M.Sから販売されていたキットを買い、ハーレー・ダビッドソンのエンジンを積んだこの機体を作ったことはもう記憶からは消え去り、唯一その残像が残っているのはこの写真だけです。

1985年には最初の庄内ピーナッツコンテストが行われています、ですからその翌年1986年夏の庄内緑地で撮った写真ということになります。



機体はともかく68センチかー・・・・(なみだ目)


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Glenny and Henderson "GADFLY"  No.3

2019-09-09 | PEANUT SCALE MODELS


衝動的にサークル・カッターでシリンダー用のフィンを切り抜いた記憶は残っていますが、それでもう出来上がった気分、しかし何も進んでいません。ABCスコーピオンのエンジン資料はもう十分過ぎるほどの準備が出来ていますから、その写真を見ながら脳内整理して材料を選んでいきます。おそらく想像の範囲ではアレとアレを使ってそこそこ似たようなブツは出来るね・・・とか。ま、それはともかく手を動かせよ!ってことです、考えてばかりいないで。





シリンダー・ヘッドあたりから攻めていきます。アルコ・スポーツの時にちょっと頑張って作ったローレンス・エンジンはそれなりの存在感でしたが、今回はエンジンのサイズが少し小さなこともあって、あれほどのインパクトはありません。オイルでコテコテになって古ぼけた感じで作りますか。


ちなみにアルコ・スポーツのローレンスエンジンはこちら


ピアノ線とかはなるべく使いたくないということで、カーボン・ロッドと薄いアルミのシートでちょっと試してみます。カーボンの太さがバラバラなので最後にサンディングして合わせます。





コイル・スプリングはどーする? 細めの丸棒プラ・パーツを竹ひごに巻きつけてシルバーに塗装。しかし瞬間で止めないとどうしても緩んで来てしまいそれなりに面倒。そこでスプリングの内側に紙粘土で丸棒を作って中に押し込みそれに接着、随分遠回りして厄介なことを真面目にしてます。





シリンダー・フィンはサークル・カッターで切り抜いてますから中心に穴が空いています。そこに針を指してズレないようにシリンダーを作っていきます、「積木くずしの倒れかけ」みたいにならないように真っ直ぐ出来れば合格とします。差し込んだピンを抜く前に極薄の瞬間をフィンの間に流します。これで面倒な部分は乗り越えました。





パーツを合体させてみます。この時サイズが不揃いですとアンバランスなエンジンになります、左右のシリンダーが対象になっていないといけませんから調整はそれなりに慎重にしないと・・・





一度明るいシルバーグレーを塗って感じを見てみます。塗装してみると判る不出来な箇所が必ず出てきますから、「アラ」が目立つところは修正しておきます。





同時進行のブラシ塗装は一気に片付けようとしないでダラダラと。シルバーに引っ張られて赤が少し暗い感じ・・・



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Glenny and Henderson "GADFLY"  No.2

2019-08-19 | PEANUT SCALE MODELS


「ギャドフライといえばトム・ハルマン!」もうこれは「すり込み」以外の何ものでもない現実・・・


今から30年前、彼とコンタクトを始めた頃に「今度この機体を作る!」と実機の写真や資料が送られて来ました、それがギャドフライという機体を知る事になったきっかけです。その後、製作途中の多くの写真を見ながら、その細やかで丁寧な作りや、時間を惜しまずやることはちゃんとやる精神を彼から学びました。

彼の職業がイラストレーターですから細かなところまで神経を使うのはわかります。当時はまだ「フォトショ」の時代ではありません、エアーブラシ全盛の時代です。恐ろしく高度なマスキング技術やブラシ・テクニックなど、素人の私が真似の出来る領域ではありませんし、同じように神経使ったところで悔しいけれど出来ないものは出来ないんです・・・

制限時間を決めて作っていた頃はどうしても雑になりがちです。しかし、制限時間を決めないといつまでもダラダラしちゃって完成しない・・・ ま、その繰り返しでここまで来たんでしょうけど。

そんな頃、彼の作るギャドフライの写真を穴のあくほど見ながら育ったわけですからギャドフライに関してはもう「すり込み」なんです。実機がどうであれ、トムの作ったギャドフライが私にとってのギャドフライなんです。
そんな機体を作るなんて恐れ多い事かもしれませんが、ぶっちゃけもう時効でしょう、いろいろな記憶も30年経てば薄れてきてるし。





紙を貼る心の準備が出来ない時、ついつい手が出る他ごとに。
そうだエンジンのパーツでも作っておいて損はない。思いつきで始めますが、一応シリンダーのサイズくらいは測ってます。
これが使い物になるかどうか、先が楽しみです。

そして、ここで終わる。

えっ?





次は足回り、突然飛びます・・・ 
ここはどうしても貼る前に処理しておいた方が幸せです。

試作品を数個作って「重い!」と判断し減量に挑むこと数回、そして強度と重さでは最強のパーツが完成、ちなみにケブラーの糸や葦のストロー使って小細工色々してます。ちなみに右のは「ボツ」で、左のも「ボツ」でした。





紙貼り途中の写真ですが、最後に選ばれし「ブツ」はこんな感じで接着しました。機体完成重量から判断してますから、万一予想を超えてしまうと「これじゃ持たない!」という結果になります、ここは0.4mmを信じましょう。





ま、そんなわけで、突然飛びます・・・ 

シルバー吹いちゃったギャドフライ。そうなんです一気呵成に進めないといけない時だってあります。
一晩で紙を貼り終わってからの長いこと! そうなんです、主翼のネジリ下げ矯正期間は1週間でした。

「尾翼は全然大丈夫よ!」ってことは、強すぎた感が残ります。
これから赤を吹付けるところはシルバー薄め、オール赤の垂直は吹いてません。


「すり込み」の呪縛からボクは抜け出せるのか? 今の所は大丈夫みたいヨ、ほっ!




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Glenny and Henderson "GADFLY"  No.1

2019-07-18 | PEANUT SCALE MODELS


「ひつまぶし、ひまつぶし、ギャドフライ・・・」

そんな不謹慎な考えから始めたわけじゃ。 
「やるからには最後まで、たとえ何年かかろうと完成させて飛ばすことに意義がある」とか思っています、最近その精神もいささかマイルドになってしまっています・・・

でもガンバル!





作り始めて、「この機体ってすごく小さくねっ?」 いや、胴体の話ですが。脇で極めて大柄な胴体を同時進行で製作していますので、その小ぶりさを実感。主翼も矩形翼でシンプル、短いノーズは水平対向スコーピオン・エンジンで盛り上げればバランスはそこそこ、と良いことずくめ、なのでちょっとその気になって来ました。





いつものことですが、恒例のちょっとだけ図面イジリをしてモーター・ペグの位置を変更します。そんなにしちゃったら今度はノーズ・ヘビーですから!みたいなことが過去にありました。(アイアンサイドはテールに重り!)

しかし「ゴム変えても重心が変わらないことは正義だ!」と考えておきましょう。





大き目のピスタチオ機か?みたいなサイズ感。大柄ピーナッツの胴体の中にスッポリ収まるんですから。





背中も見栄を張らず、同じ角材を使って・・・
ソフトな物の選抜部隊です、他に使えなさ気な角材ですね。





唯一面倒なのが垂直、ここまで簡単に進んで来たお詫びに?ボール紙仕立てのテンプレートをおごります。





主翼もサクサク・・・バルサの準備さえ出来ているなら1時間ほどで完成。





ちょっと厄介なノーズの曲面、どーする?角材でカタチ作ることはちょっと無理ですから、潔くバルサ・ブロックで戦います。





外形を整えたら内側のほとんどを削り捨て、もう一度はめ込んでみます。外形を何度か修正し、もうこれくらいで・・・と決まったら内側を光の透ける限界まで削り完成。エンジン凝らなきゃ、そこそこでよろしいんでしょうが。





コックピットもプランクして胴体らしくなってきました。それでも可愛いサイズです。





今回コックピット後ろのカマボコ型の胴枠は1枚も入れていません。角材の前後で位置決めしたら。内側からバスウッドをかませているだけです。本来なら3箇所でよろしいのですが、指先で押さえた感じでは紙に負けそうなんで5箇所で支えてもらっております。


あっけなく木地完・・・
「ここで休憩に入ると、なかなか抜け出せない・・・」こと学習してますから!




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As if time had stopped there in my life.....No.2

2019-06-04 | PEANUT SCALE MODELS

Daily routine detailed work necessary for model building, as a result my model is not completed as I think. Ha!

いつもいつもバルサに向かってばかりじゃなくて、時には雑用なんかしたりして・・・衝動的に好奇心を満たしたり出来たとしても、行き着くところ「最後はそこかよ!」ってお話です。


往年の国産ゴム・スリッターの修理依頼。(プロじゃないんでいい加減)







「上手く切れないんです・・・」なんて話は良くあります。ちょっとイジってみればそこそこ調子が良くなる場合もあります、しかしどうにもならない時も。刃が欠けてたり、パーツが欠落してたりするヤツを現場で元通り全快させることは困難なので飛行会で預かってきた一台。ゴムがスリップして送り込み不良、そして時折上のドラムだけが一緒に回転しない症状。
もう一台同じものが我が家にあったので、2台共再起不能になる事はまったく考えず、オーバーホールすることにして一緒にバラしました。
上のドラムだけが回転しないのはバラしてすぐにその原因がわかりました。通常上のドラムを横方向にテンションかけてる部分に抵抗を減らすために小さなボールが入っていますが、それが無い!
ですからそれが抵抗となって強く押さえれば押さえる程ドラムが回転しなくなる・・・まさかこんな状態で使っていたとは思えないのでテンションゆるくした時、緩めすぎてボールが何処かに落ちちゃって行方不明のままとか。







ボール・ベアリングをバラして同じサイズのボールを探せば即解決なんですが、そんな時に限って手頃なものが見つからない。バラストに使う釣り用の鉛玉は一杯あるけど、これじゃ当然ソフト。道具箱をひっくり返し、最後に出てきたのはハンズで買った「ベアリング用のボールだけの袋もの!」 なんでこんなもん買ったんだろう・・・と感心しながら、こんな状況を数年前から察知していたのか!ということで一件落着。ゴムが滑ってきれいに入っていかないのはゴムの厚みが薄い時起こります、ちょっと切るゴムを替えてみるとかすると治ることも。対策としてはドラムの径を大きくしてやれば良い訳で、ドラムの外周にセロテープなんか一周巻き付けてやれば殆ど解決します。今回組み上げたらその症状も出なくなっていましたので、メンテの腕が良かったということにしておきましょう、一晩つぶして二台のスリッターがサクサク切れる様になったんですからね。ちなみにこのスリッター20年以上前のシロモノですが、当時25.000円もしたんですよ、家族には決して言えないお値段です。

こんな金属とか触っているとその反動でソフトなバルサが恋しくなる・・・
接着剤も新調したし、何かサラッとできるもの、途中でブレーキかかることもなく、一気に完成までたどり着けるもの、最近弱気なんです。

「そんなもん・・・・無いで!」 まあ、今気になっているリフティング・ボディの練習機なんか、どうよ!







サイズも考えずに作り始めたら早いの早くないの、如何にいつも余計なこと考えながら作ってるのかがわかります、それも必要なんですが。
今度の飛行会で飛ばしたいから、木地完即紙貼りでペラは在庫の大き目を使うことにします、ここまで2日!







ちょっと時間的に余裕がありそうなので薄化粧して一服したら、ガン箱には入りそうにも無いので段ボールで箱作ります。それにしても組んだらそのサイズのデカイこと!
何これ?みたいなサイズになりました、おそらく16インチ(40センチ)位はあるでしょうね。(測れよっ!て話ですが)

紙貼ってみてちょっとテンションに負けそうになった所は恥ずかしがらずに角材を追加してます。いつもの習慣、紙貼りは側面、上面、下面の順ですが、下面を貼る前に少し霧吹きして縮め、心配な箇所に構わず追加しています。

完成重量7.4グラム、これが重いのか軽いのか・・・







そして飛行会には間に合って初飛行、天井に張り付いて2分オーバーでしたから先ずは成功ですね。







フランスから「シャフト・ドライブの双発機に使えそうな歯数が少なく径の大きな金属製ギアはないか?」という問い合わせがありましたが、国内で簡単に入手できるのはタミヤのプラスチック製くらいしか思い浮かばない、さてどーする!一応ネットでも探してみたけど、めぼしいものは見つからず。
そこで金属製のギアを使うくらいならこれじゃダメか?と試作したのがコレ。







ロー付けとかハンダは使わない、シンプルにケブラー糸の瞬間漬けでやってみたらコレで十分な強度、しかもスムーズな回転です。なんかイケそうな予感で、時の経つのも忘れて熱中したらだんだんカタチになってきた。ねじれ剛性が完璧じゃないとゴムのテンションとかでこの部分がツイストしちゃいます。そうすると一気に抵抗が増え惨めなことになります。プラ・パーツを使うとそんな状況になりやすいのかもしれません。

折角だからゴムを巻いてテンションのかかった状態でスムーズに回転するか試さないと!ってことでゴム掛けまで作ってユニット完成。ガンガンにゴム巻いて試してみましたが全く問題なしでした。でもこのユニット4ケ製作して同じ状態にするのって大変じゃね? 僕の仕事じゃありませんけど。







そしてまた金属からバルサに・・・
イスラエル製の角材は如何に?????







「ちょっと試してみてくれない?」と言われても、何か図面がなくちゃ始まらないし・・・
そこで選ばれしギャドフライ!何でかと言えばエンリケさんが製作中だったのでちょいとお借りして。
大変歩留まりが悪く、これだけの角材を機械で切り出すのに苦労したそうで申し訳ございません。
そしてバルサの素性は大変良く、十分使えるってことで一応太鼓判!!!

それにしても側板作ったらその後どうするか? いや、続けるべきでしょ、最後まで。




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As if time had stopped there in my life.....

2019-05-23 | PEANUT SCALE MODELS







細々とした作業をすることは出来ても、なにかをひとつのカタチにすることが出来ない時間が続いています。断片的な製作はそんなにキライじゃないし、気が向けばいつでもスタートできるのにいざ1機集中となるとどこかでブレーキがかかってる。

ま、今に始まったことじゃないんですけどね・・・

今年に入ってチェコのロバート・パハスさんから彼が毎号担当している模型雑誌の記事に私の機体を使いたいというので「どうぞ&どうぞ!」となった訳ですが、私のすることは実機写真資料、三面図、そして製作中に撮った写真をご自由にお使いください・・・、それ以外何もしない。彼はピーナッツ図面を描き、数ページの記事を書き、その挙げ句に異国から見た日本のピーナッツ・シーンまで感想を書いてくれました。

一番喜んでくれてるのは最初にこの機体の資料を私に送ってくれたエルネストさんかもしれません。

F/Fだけでこんな立派な雑誌を発行できる国なんて世界中どこを探しても無いわけで、オール・ラウンドなラジコン雑誌です。しかし貴重なページ数の中に食い込んでゴム動力機を毎号紹介してるなんてなんと見上げた編集長&発行元・・・

どこかの国とは違います。







図面を描く段階で色々と製作者でしか判らないこともあります。彼はその都度細かいことを尋ねて来ますが、お互い「ピーナッツ飛行機屋」ですから話はスムーズ。プロペラ・スラストはどんなセッティングで飛ばしてるの?、ビデオの旋回は右スラスト何度?、もう少し取付角差は減らしたほうが良いかかも?なんて話から、塗装や紙の話まで。

壁にぶつけて壊すわけにはいかないので旋回は小さくして、角差はちょっと多過ぎた感はあります。もう一度じっくり調整すればかなりスムーズな飛行をするとは思いますが、未だに出来ておりませぬ・・・







カウルは特殊な磨く塗料を塗っていますが、時間と共に輝きが落ちてきたような・・・最終的にはもう一度磨いてコーティングした方が良いのか、それとも車用の液体ワックスか艶出しポリマーで済ます方が良いのか?どっちでしょう。







ロバートさんにとっても20年近く前にゴムでジェット機を飛ばす日本人達には衝撃を受けたようで、ついでに古い写真も一緒に載っかってます。







リトアニア機の知名度が少しでも上がってくれることを・・・


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そして4月の一宮飛行会。

年末に続いてカナダからお客様。
女性は現在三菱の小牧工場で「あの飛行機」を作っているエンジニアだそうです、ゼロ戦じゃないよ!

フランス人、イギリス人、日本人で国際色豊か。







そして、その時に撮ったビデオ・・・

やっとフランス機は旋回が決まったのでゴムが巻ける状態になりました。


https://www.youtube.com/watch?v=dELdjbcMZ94


ま、それにしても、もう少し頑張れるかな・・・






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5年ぶり、マリリンに再会 No.3

2019-03-28 | PEANUT SCALE MODELS



この際2018年に作ったんだの「証」をプリントしておきます、短命の場合には無用、しかし長寿になるといつ作ったのか忘れてしまいますから。プリントデータは前作から引っ張って来ました、ですから超お手軽なプリントです。





主翼は水性のりを使わず3Mの77番で貼り付けます。紙が重なったところだけ薄めたアクアピットを極細面相筆で・・・ 
木地完の主翼は左右両方で0.74gでした、それが片方で同じ重さになってるってことは・・・解りやすく2倍になってるって事。





紙貼りが面倒な箇所はありません、どちらかといえば機械的にサクサク貼れる胴体です。





0.13gから0.31gになってますから倍どころじゃありませんです・・・





0.07gから0.13gですからこれは許せる・・・





3.28gから5.21gなら問題なし、でも水平だけどうして?ミステリー・・・





タイヤも一緒に測っておきましょう。





どれくらいの重量増加なのかおよそ理解できましたので組み立てに入ります、やっと周回遅れでここに戻って来た感じです。

取り付け角は前作機と同じにします。ここは瞬間使わずに薄めた水性ボンドにしました、剥がすときその方が簡単ですから。





少しスラント・ウインドです、マリリンもシートを調整して?ちょっと座高を低くしましたので空気抵抗は改善されました!





プロペラ取り付けないで5.04gですか・・・そうなると6gを切るのはかなり厳しいです。忘れていたダミー・シリンダーも追加してあります。

バランス的には良さげな雰囲気、ちょいとノーズ・ヘビーなのかも?








余計なことはしないで、粛々とペラを作ります。でもちょっとアクセントに赤い紙なんか貼ったりして・・・

そんなわけでして、結局栄光のゴールは・・・





遠回りして1機完成しました。ところで前作機の部品どこか使った?

スラント・ウインドと身長が少し低くなったマリリンだけですね。

果たして前作機ので性能を上回ることは出来るのでしょうか。


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5年ぶり、マリリンに再会 No.2

2019-03-19 | PEANUT SCALE MODELS





もちろん時間的なロスはあります、バルサのツギハギより精神衛生上この方が好ましいんですよね、フレッシュ感もあります。

もちろん「一晩で壊れたところちょっとだけ修理」の予定がオオゴトになっていくのは重々承知しておりますが、気分的な流れもありますしね。

同じ図面から作ってもノーズ・ソケットだけはしっくりいかないもんです。削ったり薄いバルサ挟んだりしてそのまま使う予定でしたが、これも作り直したほうがゴチャゴチャやってるより早いのかもしれないし。"どんどん広がる新しい世界” って2度目ですけど!





しっくりハマるソケットを作ります。ちょっと厚手のブロック材が無かったので張り合わせで御用達。もちろん張り合わせる前に中抜きだけはしておきます。





同じ「新鮮な色」の胴体が完成しました、こうでなくちゃ・・・





主翼は無傷、それでもここまで来たらネ、普通作るでしょ?
今夜中には出来ますからガンバリマス。





サンディングまでは出来ませんから明日にしますか、軽くもなく重くもなく・・・ もうそんな感覚すら薄れてしまっている深夜3時。





翌日、翼端と付け根を補強したらサンディングしてチェック、もうちょっと頑張れそうですけど。





残っていたブレードを使います、これは頑丈そうな予感。





もうここまで来たら行くところまで行きます!いつの間にか「新作機」です。





景気良く全部のせてみたら・・・ きっと6グラム前後ですね。





紙貼りは一晩!

でもちょっとデザイン変えましょう。


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5年ぶり、マリリンに再会 No.1

2019-03-07 | PEANUT SCALE MODELS

2018年10月14日の飛行会で恐ろしいことが起きました。機体を壊さないため最近では外でゴムを巻き、それを胴体内に装着する方法をとっていますが、その最後の段階でノーズ・ソケットの中にあるゴム・フックに引っ掛ける瞬間ゴムが切れてしまいました。
「ここで切れるか?」 何の防御もできない最悪の状態で今まで指先にあったはずのゴムがモーター・ペグめがけ一瞬で消えてしまいました。

こうなるとゴムを胴体に取り付ける前にノーズ・ソケット側はセットしておかないと、こんな事故は回避できないことになります、さてどうしましょ・・・

ま、そんなことより冷めないうちに機体の修理をすることにします。機体はワンナイト・イン・ボストンのピーナッツ・マリリン号なんですが、2013年3月に完成した機体で当時は一宮の体育館ではなく尾西の低天井で飛行させていた機体です。オール・パソコン・プリント仕上げですから、紙に関しては探せばデータが残ってますので問題ありません。修理するのは胴体部分だけですが、翼が邪魔ですからこの際一度取り外し胴体だけにしてからバルサの吹き飛んだ箇所を補修し、それが済んだら紙を貼ることにします。まあ簡単な作業でしょう・・・







5年も経っていますから、この機体の重量も忘れてしまっています、ちょっと測ってみましょう。まあ、平均的といいましょうか、2分は無理にしてもそこそこ飛んでいた機体ですからどこも変更するところはありません。ノーズにほんの少しバラストを積んでいますが、これも想定内です。







注意深く主翼を外します。ハード・バルサの丸棒と0.3ミリのピアノ線で固定してあるのですが、こんな修理のときには瞬間使ったことをいつも後悔します。アセトン染み込ませてちょいと捻じればズルッと抜けてくれるのが理想なんでしょうけど。

周りに染み込んだのか、かなり強固にくいついています。最近は接着剤の量をかなり少なくしていますが、それでもまだ過剰なんでしょうね・・・







尾翼をはずします。こちらはポイントで少しだけの接着ですから簡単にはずれました。取り付け角差の調整用のバルサもそのままつけておきます。


さあ、これで1本胴となりましたら貼替え工事も簡単に出来るはずです。 スイスイです。1時間もあれば元通りになるはずです。間違いなく・・・

しかし間違いはいつも起こります。紙を剥がしていくと胴体が思った以上に疲れ果てているのか、心配な箇所が色々と出てきます。
こんなに数箇所も修理するくらいなら、簡単な胴体ですから作り直したほうが早いんじゃね?とか思い出してしまうと作業も雑になります・・・・


結局です、次の日の夜は、です、こうなってしまっている、のです。これは間違いなくどこかで間違えたんです、何かを・・・・

1時間で済むはずだった作業は、1週間かかってしまいました。
もちろんオール・ブランド・ニュー(おにゅう)なんですが、何か?










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ANBO-41 Lithuanian Air Force リトアニアの星 No.8

2019-01-11 | PEANUT SCALE MODELS





大まかなパーツとしての機体はほぼ完成しましたが、このパラソル機にはかなり重要な主翼支柱が作ってなかった!
「カタチ」を作る上では、まあそんなに難しくはありませんが、胴体と主翼をつなぐってことは飛ばすことを考えるとそれなりに神経質にならないといけない部分ではあります、細いピアノ線2本で迎角を含め胴体と正確に取り付けなくちゃいけない訳ですから本来なら簡単な治具を作って組み上げるべきです。

塗装する前の木地完状態で、胴体に支柱が入る穴を予めあけておきましたが、その時大雑把な「支柱もどき」は作ってありました。それをそのまま使うことは出来ませんから。バルサを切り出し紙を貼って塗装したブツを「もどき」に合わせて作り直し、そこへピアノ線を立てます。てっぺんにそそり立つ2本のピアノ線は胴体中心線にピッタリ重なるよう、そして支柱に翼をダイレクトに接着するのではなく、ピアノ線に押し込む深さで翼の迎角が少しばかりですが変更できるようにしました、片方2mm程度ですが前後で4mmの調整が出来ます。瞬間は使わず「ねっとり系」のボンドを使って差し込んでみました。

それで治具は作ったのかい? いいえ、フレキシブルに調整できますから! (でも、こういうのが一番ヤバかったりして・・・)

もちろん主翼を取り付ける前にしておく仕事もありました。生意気に2つも必要な風防とか、コックピット周りのプロテクターとか、二連の機関銃とかそれなりに面倒な作業で、しかも目立つ部分ですから手は抜けません。組んでしまってから作業すること考えたら、「いつやるの?今でしょ!」的な事は嫌でも全部済ませちゃいます。

そして、やはり寂しげな誰もいない操縦席・・・





この際、頑張って「良い子の紙粘土あそび」を始めます。サイズ的にはピッタリのモールドがあったおかげで予備搭乗員まで準備します。飛行中、壁に激突して行方不明なる時だってありますから、でも本当は塗装に失敗した時用です。





顔は綿棒と爪楊枝で押したりしながらなるべく表情変えて・・・





心配をよそに3名整列・・・ 座高の低い人はこの機体に乗せる「必要サイズ」の操縦士です。





選ばれし2名、機体に乗せちゃうとあまり見えないことを理由にあなた手抜いてません?





ヒステリック中を抜いて薄皮1枚にしたらこんな程度です。





そして最終儀式に移ります。
微妙に削ってそれらしく半身の姿勢にしたのは良いけれど、飲み屋のカウンターにもたれかかって缶チューハイ飲んでるオジサンみたい、しかも機関銃構えて不謹慎に見えてしまうので程々にしました。

操縦士は真面目に飛ぶ気満々です。一応取り外し可・・・





今頃重さ測ってどうなるの?という気もしますが、そこはそれ「うーむ、ペラ無しでこれか・・・」の確認です。

重心位置との兼ね合いもありますが、この時点でどんなペラ作るのかぼんやり決まってきます。





パイロット押し込んでも前席は少し余裕があり計器盤が見えそうなので今頃作って、ピンセットとピアノ線のガイドを作って貼りつけ成功!
ここまで来るのに10数回胴体内に落としましたが、なんとか収まりました。

もうこれで後はランディング・ギアの細い支柱と主翼の支柱4本を取り付けたら終了なんですが、主翼裏側の支柱取り付け場所がもっこり膨らんでます。まあそんなに目につくところじゃありませんから見なかったことにしてもよろしいのですが?

バルサのブロックを探し、削ってカタチを作り、紙貼って、色吹いて、最後に内側くり抜いて・・・ 乗りかかった船(飛行機)、最後にあがきで終了です。








この角度から見るともっこりは間違いなく存在しています。
昆虫のような足だって出来てしまうとシンプルなんですが、見る角度でおかしな事にならないように。
つなぎには0.3mmの洋白線を使いました。





そして最終チェック!馬鹿っ飛びはしないけど、飛行のコントロールは問題なく出来る重さです。











最後にこの資料を送ってくれたErnestas Dambrauskasさん(Ernest Damちゃん)、ありがとう!





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ANBO-41 Lithuanian Air Force リトアニアの星 No.7

2019-01-01 | PEANUT SCALE MODELS


翼が「心の捻れた子」になっていなければ先に進みます。





でも、すこし捻れた方が良い時もありますから、そのさじ加減が難しいんですよね・・・

これでバルサを加工する作業も、紙に触る作業も終わりました。

いよいよ塗装に取り掛かります。この切替、気分が乗らない時なんかはちょっとパワーが必要です。





マーキングのサイズとか色の選択は既にパソコンで終わっていますが、これも微調整が必要でしょう。
特にプリンターの印刷した色と、ブラシで吹き付けるプラカラーの色はそんなに簡単には同色になってくれません。
まずはパソコン上で作ったマークのサイズをチェックします。ラインの太さなんか見てみます。





これから「マスキング地獄」が始まるのですが、下地のグリーンが透けて白が汚く見えることが無いように、マーキングの白が残る部分も一緒にマスクして紙の白地のまま残します。「紙の白地」と言いましても実は既に薄く白を吹いています。





主翼裏側の大部分はマスクされますが、テープの接着力が強いと恐ろしい事故が起きることもありますから慎重に・・・





迷彩塗装はそれなりにお勉強しながらパターンを決めていきます。
頭の中だけで考えているよりも実際に「盛り付け例」のサンプル作ると意外と判りやすいのであります。





そして薄いグリーンから吹きます。最初はドキドキ、次第に大胆に、でも吹き過ぎないように。





迷彩部分のマスキングをします。
コピー紙をパターンに切ってから、紙のコシを弱くしながらカーブの癖をつけていきます。





紙の形が馴染んできたらエッジから内側に2~3mm奥へ1ミリ厚のスチレンシートを貼り付けます。
塗装の境界線をぼかすためにマスクの隙間をこれで作ります。(写真は塗装後)

かなり面倒な作業なんですが、気分が乗ってるときなら無問題、「めんどくせー!」って思ったら明日にします。
ま、こんなもんでしょ!って決心したら薄く55番吹いて貼りつけます。





次の濃いグリーンを吹きます。いつもはマスクの浮いた所を気にするんですが、今はピッタリ張り付いたところが無いか注意しながら。曲面では同じ間隔の隙間を作るのも意外に難しいのであります。





一番興奮(失望)する時、なんとか乗り越えました。





そして第二弾、何処も染み込んでないよね?





そんなわけで、たったこれだけ吹くのにかなり時間をかけて、終わってみればあと10機は出来そうな大量に残った塗料・・・
途中で切れるより良いんです、足らなくなって途中で作るともっと量が増えるんです。





終わった!





今度は胴体に白の文字を貼りつけますが、その周りの色とプリンターの色合わせ。
モニターを見ても同じ色に見えてしまうので実際に出力してみないとわからない。、そこそこ色が近くなったら今度は元の色を変更するよりプリンターの色の微調整で追い詰めています。





アルプスMD5500君、出番です!コピー紙にエサキの白をスプレーボンドで貼りつけ印刷します。





マークはマスキングしたサイズにぴったり合わせて切り抜きます。





いよいよ最後のお仕事、マークを貼っていきます。





これは気分的に楽なお仕事ですね、もうゴールは見えてきたかな?



ところがそんなに甘くない!!!!


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ANBO-41 Lithuanian Air Force リトアニアの星 No.6

2018-12-19 | PEANUT SCALE MODELS


模範とならない「紙・貼るの儀」始めます。


バルサ遊びにうんざりした後は、紙貼りも新鮮な気分で始める事ができます、最初だけは・・・
いつもは自信が無いので小さな尾翼から、でも今回は珍しく主翼から、どんな自信だ?





支柱を取り付ける部分と外周に糊をつけたら、躊躇なく紙をのせます。濡れた部分は波々になりますがそのまま放置、乾けば問題ありません。





主翼裏面で失敗しなかったら今度は尾翼。まあ、ここでも大きな事件は起こらず。
どちらかといえばこの機体は軽量化をあまり攻めていないので、いつもより少しだけ骨太で頑丈なのが貼りやすさの理由なのかもしれません。





快調に主翼上面へ。ゆるゆるに貼ってますが、それでもネジレには注意してます。
ゆるんだ状態でも理想的な「ねじり下げ」とかがついていることが基本なんです。





翼が終わったら胴体へ・・・
今回はちょっと変則的、側面を犠牲にして上面を優先?みたいな感じでしょうか、だからどうなんだ?と言われても・・・
あの後部座席がネックになっていることは間違いなし!糊が薄いと浮き上がってしまいそうですから。





その難関はクリアーしました。貼る前に紙の引っ張れるところは相当引っ張りました。おまじないのようで、気休めかもしれませんけど。





つなぎ合わせた紙の段差は600番程度のサンドペーパーでわからないようにします。





「軽い悪戦苦闘」はしましたが、乾いても紙が浮き上がって来ることもなく頑張っておりますよ。このあたりがスッキリ処理出来ると、少しは気分が良くなります。


曲面もつつがなく終了。いつも紙を分割するようなところではせず、それ以外のところで数箇所に分けて貼りましたが、結果オーライです。





他の機体の翼と一緒にテンションかけます。数日間、仕事が終わった後に部屋に戻ったらこれを確認するのが日課になります。


バラストをはずして問題なし・・・そんな夜は快眠ですね。

Comments (2)
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ANBO-41 Lithuanian Air Force リトアニアの星 No.5

2018-12-10 | PEANUT SCALE MODELS






もうすっかり忘れかけていた胴体に戻ります!次にすることは何?





コックピットを攻めます、複座ですからメンドーサ2倍・・・
パックリ2つの穴を開ける所から始まります。かなり前後のサイズが違います。後席はこんなに広くしたら側面の処理がですね、どうやって加工しましょうか。前席は単純に型紙を作ったら少し内側からナイフで切り込みを入れてバルサを割らないように注意して、後席はこれだけ広くすると両側側面が下がってしまいます、なんとかしないと。





5mm幅のバルサでリングを作りそれを後席に埋め込みます。リングのサイズは三面図のサイズです。両側をバルサ・パテで埋めていきます。乾燥したらサンディングしますが、削り過ぎないよう程々に。





コックピット以外にも主翼支柱の位置決めや機銃口などを加工しておきます。塗装後に出来ない事もないけれど、面倒なことは今やっておいたほうが。

これで胴体は一応「木地完」なり。





カウルにシリンダーをはめ込んで調整します。カウルは薄くても頑丈に出来ていますからグイグイ押し込んで、ヘッドの塗装が内側についた所のシリンダー先端を少しだけ削って同じ作業を繰り返します。
ほんの少しずつですが、安住の場所が近づいてきます、フーッ・・・





小さいけれどカウルと同じくらい面倒な排気管! 何個も作って一番しっくりカーブが決まったものを接着。瞬間とバルサ・パテのお世話になりながらドッキング成功。これのせいでカウルを割ってしまうことだってありそうで、かなりアブナイ橋を渡ったのであります。





外側は既に紙貼り&ドープ塗装が終わっていますから、いっその事塗装しちゃいます、これがまた頭のイタイ2色塗装なのだ!





全体をブラシで吹き、残った塗料に少しだけゴールドを混ぜます。そしてマスキングしたら前端と集合排気管を吹きます。内側はマット・ブラックを吹いて終了。文字で書けばこれだけのこと、でも時間だけはたいそうかかっております。





この輝き!いつまで持つか・・・

並行で進めているマーキングやレタリングもそこそこ準備できたので紙貼りでも始めます。
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