Peanut scale.....fly above the rest!

伝説のピーナッツ・スケール
原始的?もしかしてハイテク?な、ゴム動力スケールモデル

Percival "Mew Gull" No.2

2025-01-31 | PEANUT SCALE MODELS


                             


残った主翼のお仕事をします。
中央部分の接着と翼端のラミネート加工、どちらもスイスイとは行きません。




中央部分の接着は上反角を決める必要がありますので何度も調整しながら左右の翼を取り付けます。上反角は好みの問題もありますが付け過ぎても見場が悪くなるし、減らし過ぎても飛行に影響します。
ピーナッツの低翼機では翼端で12~14mm程度を目安にしています。




翼端のラミネートは05mmのバルサを3枚重ねにしました。サンディングしてRに加工すると最終的に1.2mm程になります。主翼全体の姿は見えてきましたが主脚の取り付けに必要な「工事」が残っています。既に全体のサンディングは済んでいますからこの状態で強度がどれくらいなのかは把握できます。紙を貼れば十分に耐えられそう・・・




一度重さを測っておきます。
この状態で1グラム越えてたらリブの肉抜きとかしても効果は期待薄。
潔く作り直すとかしないと・・・




主翼のついでに残った角材で尾翼も作ります。




胴体はこれと言って難解な個所もなくいつもの順序で側板を作り角銅にしてから上半分を組み立てていきます。




ゴムが胴体の上部を通過しますからかまぼこ型の胴枠を接着したら邪魔な角材を順に切り取って行きます。




これによって捻じれには弱くなりますが問題になる程でもありません・・・
そう思いたい。




基準になる中央の1本を通します。
これはかなり慎重に!




この1本で胴体の上部形状(フォルム)が決まりますから角材を埋め込む時は時間をかけて。




残りの角材のピッチが決まったら紙テープに定規で印を付けそれを曲面に貼り付けながら溝の位置を決めていきます、そうすることによって左右対称に揃えることが出来ます。




ここで問題は角材の間隔が揃っていても「沈み込んだ角材は罪?」となりますから溝の深さに惑わされないようにあくまでもラインが陥没しないように注意します。多少膨らんだ部分はサンディングで対処出来ますが凹んだ箇所の修正は大変です。




溝の幅が広過ぎた所は修正します。何ヶ所か醜いところが点在していますのでバルサの屑をV字切ってから押し込んでいきます。




これで胴体も少しは強い子になったと思いますが重量はそれなりに増えていくのであります。




一番最後尾に中抜きしたソフトバルサを接着して仕上げます。これを一緒にサンディングしないと何か落ち着きません。フィレットの加工は紙貼り後に主翼を接着してからですね。

ここまで暗礁に乗り上げて長い休憩をすることもなく進んできました。
でも先は長いぞ・・・


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Percival "Mew Gull" No.1

2025-01-19 | PEANUT SCALE MODELS

パーシバル・ミューガル 「1枚の衝撃的な写真」

その機体の歴史が見えてくると作りやすくもなり、難しくもなる・・・・
でも深く考えずにスタートすることにしています、そうじゃないと始まらない!
今回は1枚の衝撃的な写真を見つけてしまうと図面や資料を探し始めてしまう至極普通のスタートかもしれません。兎に角その写真はゾクゾクさせるような1枚でした。

こちらです!
https://abpic.co.uk/pictures/view/1742084

これが木製の機体とは思えない異次元の美しさ、緩やかな曲線のラインで構成された翼、現代のグラスやカーボンで整形した機体だと言われても納得してしまうくらいの完成度。イギリスの機体の中では一番美しいと個人的には思っているパーシバル・ミューガル、模型界ではあまり人気が無いように思います。それは模型図面の数に比例していてラジコンにしろゴム動力にしろやはり人気のある機体は多くの人によって模型図面が描かれています。しかしこの機体はそれほどでもないし、その為に必要な写真や資料もそんなに期待できない。そうなると知名度も低くなります。




パーシバル・ミュー ガルは1930 年代のイギリスで活躍したレース用航空機です。設計はオーストラリア人のエドガー・ウィクナー・パーシバルでイギリスに航空機会社を設立して小型の単発単座単葉機を製作しました。スピードと優雅さが際立ったデザインの機体はすべて木製でデハビランドのジプシー6エンジンを搭載し1939年の最終形態は最高速度425km/hでした。機体は5機製作され、G-ACNDから始まりG-AEKL、ZS-AHM(G-AEXF)、G-AEMO(ZS-AHO)、G-AFAAとなります。

日本では一式戦「隼」が1938年12月に初飛行し1941年から生産開始されていました、そんな時代の機体です。





この一見木製とは思えないほど優雅なスタイルのミューガルですが、模型の世界ではそれほど知名度も無く多くの図面を見つけることは出来ません。ピーナッツの世界ではわずかに2枚のみです。1枚の写真を見てしまったばかりにもう一度作ってみようと思い作り始めました。前作からはおそらく30年以上経過しています。大きな左旋回であまり高度を取ることもなく優雅に飛行した記憶があります。




さて5機作られたミューガルは微妙にスタイルが違い、明らかに「別物」と見えなくもない機体も存在します。過去に実機の三面図が入手できたのは唯一G-AFAAの機体でしたが実機より少し太めの胴体と主翼に描かれていましたのでその三面図を参考にして描かれた模型図面もメタボになってしまいました。主翼の文字もサイズが全く違います。最近では資料も多く出回りレジン製のプラモデルまで発売されています。100枚を超えるミューガル実機写真の中でもG-AFAAに関しては尾翼のナンバーが数回変更になっています。機体の形状には変化がありませんが、No.3の機体だけは胴体のストライプが大きく変更されています。多くの資料の中には明らかに間違っているものも存在しますから写真の方を参考にし、今回製作するのは比較的鮮明な写真が揃っているNo.23の機体にしました。




色々な資料は揃いましたが問題は途中で挫折しないで完成まで辿り着けるか?・・・ですね。




何処から始めるか?主翼から攻めます!
「テーパー翼にはこれが一番簡単」という理由で教科書的とは言えないスタート。




リブのテンプレートを2枚(付け根と翼端)航空べニアで作り両面テープで貼り付けます。瞬間で外周を補強しておけば安心。




まあ後は注意してサンディングすればそんなに難しい作業ではありません。




スパーの溝を掘って角材を押し込みます、たとえ少々幅が広くなっても一直線を貫く!




左右の翼が同じサイズになりますように・・・




過去には同じものを2枚作ってしまい結局2機作る羽目に・・・
そんなことが起きないように確認してネ!


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2024年5月エンリケ・マルツさんがお兄さんと来日。名古屋にも寄ってくれました。その時の記念写真。
名古屋・伏見レストラン「トマト」にて





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あけましておめでとうございます

2025-01-03 | PEANUT SCALE MODELS


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