映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『JUNO/ジュノ』

2009年03月09日 | Weblog
JUNO/ジュノ - goo 映画

よい

ジェイソン・ライトマン 監督
エレン・ペイジ、マイケル・セラ、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、オリヴィア・サールビー、J・K・シモンズ、アリソン・ジャネイ 出演

16歳のジュノは、バンド仲間のポーリーと興味本位でしたたった一回のセックスで妊娠してしまう。高校生が子供を育てられるわけがなく、ジュノは親友リアに「中絶するつもり」と報告するが、中絶反対運動中の同級生に「赤ちゃんにはもう爪も生えているわよ」と言われ、産む決心をする。フリーペーパーで子供を欲しがっている理想的な若夫婦を見つけ、里子に出す契約を交わしたジュノは、大きなお腹を抱えて通学する生活を始める。

暗くなりがちな妊娠騒動も環境と運がよければ、どうにかなるかもしれないと思わせる作品。

出産して里子に出すにせよ、堕胎するにせよ、金がかからないシステムというのはアメリカ国内でも限られた地域ではないか。

しかし、この作品でうったえられている内容というのは、そういうシステム的なところではなく、自分を取り巻く環境の中でベスト(いや、すこしでもベターなというべきか)な生き方を目指す女の子なのだ。

だから自分では育てられないと判断したら、できるだけましそうな里親を探す。里親に危機がおとずれたら(自分のこどもに関係してくるからだが)、自分のことのように悲しむ。

主人公の両親たちのメンタリティがうまくわからないが(日本だったら里親の前にまずは親に相談だろう。そして混乱の数々……)、理解のある協力的な態度が気持ちよくもあり、なじみにくいところでもあった。

ソニック・ユースファンは怒るかもしれない(笑)。