映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『ブロードウェイと銃弾』

2011年12月04日 | Weblog
よい

ウディ・アレン 監督
ジョン・キューザック、チャズ・パルミンテリ、ダイアン・ウィースト、ジェニファー・ティリー、メアリー=ルイーズ・パーカー、ジム・ブロードベント

劇作家のデイヴィッドは、やっと自分の戯曲をブロードウェイの舞台にかけることに成功し張り切っていた。しかし、出資者はマフィアの親玉で、ろくに台詞もいえない自分の愛人オリーブを主演に据えろと要求したり、プライドの高い主演女優は脚本を書き換えろと色仕掛けで要求し、オリーブのボディガードのチーチは演出に口を挟んでくる。
ストーリーはオールシネマより
http://bit.ly/uNmEjD



舞台制作内幕物コメディで、なおかつ、芸術家とはどんなものなのかということまで織り込まれている。

『女はそれを我慢できない』にも見られるように、ギャングの情婦をスターにするという設定は割と多そうだが、それにチーチ(チャズ・パルミンテリ)の芸術至上主義、俳優たちのわがままをバランスよくミックスするのがウディ・アレンの真骨頂。

ジェーン・マンスフィールドにくらべてオリーブ役のジェニファー・ティリーがちっとも魅力的でないというかわずらわしいという設定がさすがである。


『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』

2011年12月04日 | Weblog
ふつう

大森立嗣 監督・脚本
松田翔太、高良健吾、安藤サクラ、宮崎将、柄本佑、洞口依子、多部未華子、美保純、山本政志、新井浩文、小林薫、柄本明 出演

同じ施設で兄弟のように育ったケンタとジュンは、工事現場でひたすら壁を壊す“はつり”と呼ばれる仕事をしている。低賃金と劣悪な労働条件に加え、職場の先輩・裕也からの理不尽ないじめに苦しめられていた。ある日、2人は街でブスな女の子のカヨちゃんと出会う。以来、ジュンの部屋に転がり込むカヨちゃん。そんな中、ケンタとジュンは日頃の怨みを晴らすべく、裕也の愛車を破壊し、逃亡する。そして、カヨちゃんも連れ3人で、ケンタの兄・カズのいる網走へと旅立つのだが……。
ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335151#1



この「施設」がとてもわかりにくい。知的障害者の施設なのか、孤児院のような児童養護施設なのか。

計算ができなさそうなシーンからは前者、東北の施設のところはどちらにも取れそうな描き方で、それがたとえ監督の狙いであろうとも、表現のあいまいさ、もやもやさは否定できない。

安藤サクラ演ずるカヨちゃんとの最初の出会いが偶然で、再会も偶然というのはリアルさにかける。そして、それ以降の展開はさらに不自然である。

出演者がとても豪華だ。