映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『007/ユア・アイズ・オンリー』

2008年07月19日 | Weblog
よい

ジョン・グレン 監督
ロジャー・ムーア、キャロル・ブーケ、トポル、リン=ホリー・ジョンソン、ジュリアン・グローヴァー、ジル・ベネット、カサンドラ・ハリス、デスモンド・リュウェリン、ロイス・マクスウェル、ウォルター・ゴテル、チャールズ・ダンス 出演

ギリシャ沖で遭難した英監視船には、東西均衡のバランスをも崩しかねないミサイル誘導装置ATACが積載されていた。引き上げの作業にあたっていた海洋考古学者が何者かに殺害されるに至り、ジェームズ・ボンドに出動の命が下った。

ロジャー・ムーアによる007の中ではかなりよい出来。
おそらく本作か『私を愛したスパイ』が最高作となるのだろう。

まず、過去の作品に対する愛情・リスペクトで始まるのがいい。『女王陛下の007』で唯一ジェームズ・ボンドと結婚した妻の墓への献花から、ブロフェルドを思わせる猫を愛する悪者(笑)退治まで、息もつかせぬ展開である。
途中でスポンサーを探すスケート選手とコーチがでてくるが、これも『女王陛下の007』へのリスペクトではないか(このコーチが一般人か悪人かわかりづらくて混乱させる)。

ミサイル誘導装置をボンドが回収しなければもっとテンポのよい作品になったはずだが(笑)、それはおいといても、貧弱な車によるカーチェイス(←ほめてます。かなりいいです)、雪山の殺人者からの逃亡、肉体を使った山登りと原点回帰も意識した楽しいイベントがたくさん用意されている。

原点回帰も007の場合、5回に1回くらいの割合で行われるのであまり深い意味はないが、観客が楽しいと思えるイベントをたくさん用意してあるのが、いい007映画なのではないか。


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