【ステーキ漂流記season2】
133軒目/通算323軒目「ステーキ・チョッパー」和牛カイノミステーキ
足立区五反野で物凄いステーキ屋を引き当てた‼
今日は足立区五反野に行ってみた。東武伊勢崎線の梅島と小菅の間……と言っても分かりにくいか。西新井の近くと言えば分かるかな。
五反野駅を降り、メインの商店街を歩く。飲み屋や中華料理屋がそこそこあり、北千住や西新井ほど栄えてはいないが、そこそこ活気はある。その通りから少し外れ、ちょっと住宅街になったかなという所に、あった! 「ステーキ・チョッパー」が。
本当、こじんまりとした洋食屋みたいな外装。よく見ると「祝1周年」云々というチラシが貼ってある。最近出来た店なのか。
中に入ると、マスターと思わしき男性が一人のみ。
手前のテーブル席に座る。カウンター5席にテーブル×2のこじんまりとした店だが、全体的に真新しく、出来て1年ぐらいの店というのが伺える。
さっそく黒毛和牛ステーキを頼もうとしたが、なんと黒毛和牛を切らしていると言うではないか。さらに続けて、今日のオススメは和牛カイノミとのこと。産地は北海道産。じゃあ、それにするか。それと赤ワインがないのでビールにする。
この前文を書きながら待ち、しばらくしてステーキ配膳。
これにキムチとスイカがサービスで付いた。
まずはステーキを一口。
美味い!
言うだけのことはある。
旨味がしっかりありながら、くどさはない。
カイノミだけど、臭みもない。
ご飯は付け合わせのシーザーサラダとキムチで片づける。
半分ぐらいしてからタレを使う。タレをつけてもうまい。
グリルや下拵えもそうだが、その時その時の肉の良し・悪しでオススメを変えている。これだよね。
とにかくあらゆる面で凄い店だった。これだけのサービスがあって3000円いかない。素材云々を超えた真心がそこにあった‼
真心あり、信念がある素晴らしい店だった‼‼
総合:★★★★★
素材:★★★★★
グリル:★★★★★
下拵え:★★★★★
タレ:★★★★
付け合わせ:★★★★★
サービス:★★★★★
リーズナブル:★★★★★
【ステーキ漂流記season2】
127軒目/通算319軒目(西新井)「たつみ亭」
最近、いろんなグルメブログを見ている。みんな、いろんなタイプの店に行って、しかも5年も7年もやっている所もざらにある。【ステーキ漂流記】はようやく丸2年が過ぎ、3年目に突入している。
とにかく、【ステーキ漂流記】としては1つ1つ積み上げる意外ない。
さらに、最近の【ステーキ漂流記】でちょっとした傾向がある。「サイゼリヤ」や「ビリー・ザ・キッド」といったチェーン店に行った時に「いいね!」が多く、「レストラン三幸」や「洋食 かちゃくり」のようなローカルで、あまり知られていない個人経営店に行った時に「いいね!」やPV/IVがもう一つなんだよね。とるに足りないことだが気になる。
で、今日の【ステーキ漂流記】。下町開拓シリーズ。いや、別にシリーズではない。新たなステーキ提供店に行くフロンティア・スピリッツこそ【ステーキ漂流記】なのだ。足立区西新井。まだまだある。前から「西新井 ステーキ」で検索すると出てくる「たつみ亭」に行ってみるか。
駅から近いが、あんまり行かない東口なんだよね、「たつみ亭」があるのは。「ビリー・ザ・キッド 西新井店」もあるし、AEONもあるが、映画館や飲み屋街がある西口と比べるとやや寂しい。
けど、東口もちょっと進むとそれなりに飲食店やコンビニもあり、住むには丁度いいかも。
すると、ラーメン屋の隣にステーキ屋が出現。あった! これか、「たつみ亭」。
中に入ると、テーブル席×6席、全部で26人入れる、ちょいと広さのある洋食屋さんの趣。白い壁に絵が1つ、木彫りの彫刻(?)1つのみの飾り気のない質素な内装だが、そこにベテランの個人の洋食屋さんらしい落ち着きがある。
さっそく国産リブロースステーキと赤ワイングラス、前菜にサラダとチーズを頼む。ライス/パンはガーリックトーストを。焼きはミディアムレア。牛は栃木県産。
店員は厨房に65前後ぐらいの旦那さんと思わしき男性、ホールを奥さんと思わしき女性。奥さん、『恋の罪』の洋館のおばちゃんにそっくり。
店内は家族客一組と大学生風のグループ、あとカップルが一組。大学生のグループはよく見ると、女が4人、男が1人という組合わせ。何のグループなんだよ(笑)。
ちょっとしてチーズ盛り合わせとサラダ、赤ワイングラスが配膳。
チーズはごく普通。サラダのドレッシングは自家製。そこが町の洋食屋さんらしいよね。
しばらくして、ステーキ配膳。
200gでもどーんという感じ。
一口。
うん、肉汁、焼きはいいが、旨味が薄い。でも、ついかの塩や醤油はいらない絶妙な焼き加減。
中盤から濃厚な旨味が楽しめた。うん、これなら4200円払う価値あり!
雰囲気は町の洋食屋さんなんだけど、北千住の「レストラン三幸」と比べると1ランク、2ランク上な雰囲気。
で、メインのステーキはちょっと高いが(仕方ないけど)、その変わりグラスワインや前菜が安い。サラダは100円だし、〆で頼んだシャーベットも100円。
これ、ステーキやハンバーグを頼む人は絶対頼んだ方がいい。
これだけ前菜をちょこちょこつけて、ワインを2杯飲んでも5650円。
……俺、安いと思うよ。雰囲気からして。「ヨシカミ」よりも明らかに割安に感じる。
そして、お会計の際にマスターとステーキトーク。創業35年のベテランの味!
足立区にはベテランの味にひぃひぃ言わされるね(笑)!
総合:★★★★★
素材:★★★★
グリル:★★★★★
タレ:なし
下拵え:★★★★★
付け合わせ:★★★★
サラダ:★★★
チーズ盛り合わせ:★★★
シャーベット:★★★★
雰囲気:★★★★★
リーズナブル:★★★★
【ステーキ漂流記season2】
125軒目/通算318軒目(竹ノ塚)「ダブズグリル」DAB’sステーキ
今日は久しぶりにはしご。
あれだけ「レストラン三幸」を絶賛して行こうかどうか迷ったがやっぱり行く。
先週、竹ノ塚の洋食屋「洋食 かちゃくり」に行った駅までの帰り道で、駅の近くでステーキ屋さんを発見! 駅の目の前にあるじゃないか、ステーキ屋さんが。
ということでこの目をつけてたステーキ屋さんにgo!
中に入ると、モダンなカフェのようなカジュアルながら落ち着いた雰囲気。「レストラン三幸」が昭和なら、こちらは平成。
さっそく、ステーキと赤ワイングラスを頼む。
研修の札をつけた女の子店員に牛の産地を訊く。わからないので厨房の人に訊く。
北海道産。
ま、いっか。
しばらくして、ステーキ配膳。なんか付け合わせも今風だよね。
一口。
うん、強烈ではないが旨味あり。
黒毛和牛としては標準。
二口目も変わらず。
三口目はタレをつけて。タレも教科書通りのステーキ醤油。良し。
悪くはない。
むしろ良いが、「レストラン三幸」の強烈なインパクトには負けるね。
総合:★★★★
素材:★★★★
グリル:★★★★
タレ:★★★★
付け合わせ:★★★★
雰囲気:★★★
リーズナブル:★★★
【ステーキ漂流記season2】
124軒目/317軒目(北千住)「レストラン三幸」ビーフステーキ
どれを食べてもど真ん中の豪速球のストライク‼‼‼‼‼‼
普通のすんごい洋食屋を見つけた‼‼‼‼‼‼
今日は北千住。まだまだ行くべき店はいっぱいある。「レストラン三幸」もそんな中の1つ。北千住に行くと基本的には西口だが、今日は東口。
学園通りを抜け、徒歩5分。あった!
パッと見からザ・洋食屋さんだよね。
店に入ると、二代目っぽい兄ちゃんと厨房にいる初代っぽい初老のシェフのみ。親子でやってるのかな。
ビーフステーキと生ビール、それと前菜的にオムレツも注文。
まず、全体的にメニューが安い!
ステーキは1300円で一番高いメニューで、オムレツなんか300円‼‼‼‼‼‼
他、カニコロッケや海老フライなんかは500~600円。本当ね、洋食屋かくあるべきな驚きのリーズナブル天国!
店内は必要以上にレトロ色がなく、素朴な感じ。BGMで昭和の歌謡曲がかかってる。
まずはサラダ、ビールとオムレツ配膳。
オムレツ、シンプルながら超フワフワ。付け合わせのミニナポリタンも良い。
オムレツを食べてる途中でステーキ配膳。
見た感じ、硬そう。
ナイフを入れるがちょい堅い。
あーあ、カチカチな輸入牛かな。
とりあえず、一口。
!!!!!!!!!!!!!!!
意外にも程よい柔らかさでしかも肉汁たっぷり!
脂でも旨味でもない。
肉汁がジュワーっとする。
これ、ありそうでない。
二口目もやっぱり肉汁たっぷりぷりっ!
明らかに輸入牛だが……
こ、これはグリルの極み?
美味すぎる!!!!!!!!!!!!!!!
二代目風の店員に使ってる牛を訊いた。
アメリカ産。
けど………………
今までの輸入牛にはなかった恐るべきジューシーさ。
ズバリだ、
創業45年のベテランの味!
輸入牛だろうがなんだろうが、
これを“焼き”1つで至高の洋食に仕上げている。
あまりに凄くて敬意を表してデザートを頼もうとしたがないので、ビール(グラス)とカニコロッケを追加注文。
しばらくしてカニコロッケ配膳。
うん、ユージュアルなカニコロッケだが、やはり美味い。
全部で2850円。
安い!
3000円で至福の洋食天国!
素晴らしい店、見つけちゃった‼
総合:★★★★★
素材:★★★
グリル:★★★★★
タレ:なし
付け合わせ:★★★
雰囲気:★★★★
オムレツ:★★★★★
カニコロッケ:★★★★★
リーズナブル:★★★★★
【ステーキ漂流記season2】
120軒目/通算313軒目「洋食 かちゃくり」(竹ノ塚)ビフテキ
今、俺の中で空前の足立区ブームが巻きおこっている。地元吉川からは30分ぐらいで行けるので近い。けど、シネコンがあり、駅とTSUTAYAが直結している西新井以外は個人的に需要がなかった。北千住や竹ノ塚、綾瀬には映画館もクラブもないし、ましてや映画の試写室もない。
こうした暮れなずむ街が実はステーキ提供店の宝庫だと知ったのは最近。北千住、西新井、綾瀬、竹ノ塚はネットで調べるとそこそこ出てくる。今日はその中から竹ノ塚をチョイス。その竹ノ塚駅から歩いて5分ほどの所に洋食屋があることを知り、行ってみた。
竹ノ塚……降りたことねー、と思ったが一度だけある。3.11の東日本大震災の時に歩きつき、タクシーに乗ったのが竹ノ塚だった。その時、へとへとだったから竹ノ塚の印象なんか覚えちゃいない。だから、実質初竹ノ塚。
北千住や西新井よりもさらに住宅街、ベッドタウンという感じ。そんな中で……あ、あった!
うわー、昔あった2日早くジャンプを出す駄菓子屋のような外観。というか、後でわかったが、一軒屋の一室を改装したんだね。
ここでOK?
まずは中に入る。
本当、こじんまりとした洋食屋という言葉がぴったりの洋食屋さんだ。
シェフとその奥さんで営んでる小さな洋食屋さん。とりあえず、ビフテキ160gと赤ワインと前菜としてクリームチーズの味噌漬けを頼む。
ステーキの牛はオーストラリア産。
まあ、160gで1300円だから、言っちゃ悪いがそんな物だ。
まずはクリームチーズの味噌漬け。
味噌漬けかどうかは微妙だったが、まあ普通のクリームチーズだ。
つづいて、ステーキについているスープ。
ニンジンとキャベツのスープをポタージュスープにしている。
そして、メインのステーキ配膳。
あ、洋食屋さんだらしい付け合わせだね。
まずは、ステーキを一口。
うん。肉汁ばっちり。
下拵えもしっかりとしている。
二口目も同様。
ただね、タレとかわさび、ニンニクとかもう1アクセント欲しかった。惜しい。
グリルはかなり良い。肉そのものもオージーにしては良い。
けど、もう1アクセントなんだよ。
その1つがあれば、三郷の「三流亭」みたいに満点が出せる。
黒毛和牛ならこれで良かったかもしれないが、輸入牛だとタレやわさび、ニンニクで補わないと。それでも、グリルの良さで「美味い」とは言える。
それと付け合わせが良かった。シーザーサラダに冷製パスタ、ピクルスにカブ。イタリアンともフレンチとも定義できない日本の洋食屋さんらしくて好きだ。
そんなこんなで、追加でビールを頼む。
マスターや奥さんと色々話す。まだ出来て2年半の店だとか。それにしては、店の雰囲気といい、メニューといい、昔ながらの洋食屋さんみたいだ。だから良い。昔ながらの洋食屋と違うのは店独自のタレとかそういう面倒なのがない所。押し付けがましくない。
食後にプチデザートとアイスコーヒーが付くのは嬉しい。
洋食屋さんならでは。【ステーキ漂流記】としては満点とはならずとも、洋食屋さんとしては三郷の「三流亭」並にステキな洋食屋さんだった。
足立区の要の小さな小さな洋食屋さん、と言いたい!
ここはまた行きたい。
総合:★★★★
素材:★★★
グリル:★★★★★
付け合わせ:★★★★
洋食屋さんとして:★★★★★
リーズナブル:★★★★