【ステーキ漂流記】第4章
30軒目(新規377軒目)「くいしんぼ飯田橋店」(飯田橋)
ハンバーグステーキ篇を始めて【ステーキ漂流記】も新たなる広がりを見せたが、「ステーキのブログ」から徐々に逸脱しそうになる。
喫茶店のハンバーグを取り上げたことで昭和な喫茶店のグルメに広げようかというささやかな欲望が沸き上がったり、洋食屋でフライもののメニューが良かったから洋食全般を取り上げようとかより無軌道な展望に思いを巡らせたりした。
が、やはり本道を忘れちゃいけない。こういう時こそステーキである。
ちょうど行く予定の飯田橋に【ステーキ漂流記】の原点の店……いや、同じチェーン店で店舗は違うが「くいしんぼ」がある。チェーン店となると、基本的には個性が薄いからなるべく避けていたが、なんとなく行きたくなった。
店に入ると、カウンター席を案内される。
店内は昭和の喫茶店をちょい改装したような感じで、ちょっぴり昭和な臭いもしなくはない。客層はリーマン4人衆、ロマンスグレーの孤独めし、作業員風、近隣の大学生風と様々な年代の飯田橋界隈の野郎が集結。
おばちゃんが「本日はBランチ目玉焼きは無料になってますからね~」と優しい声をかけつつ、接客案内、会計、出前、弁当対応、さらには同僚の指示など八面六臂の司令塔ぶりを発揮して大忙し。
時折、弁当待ちの客に「風がないから外で待っててくれる?」など大胆な対応を見せる。
この日は珍しくランチステーキをチョイス。ちょっとすると、セットのサラダとスープが来る。
前菜にはちょうど良い。
そして、ステーキ配膳。
ま……990円でサラダ、スープ、ライス付きでは妥当かな?
ランチステーキ、要はサイコロステーキである。まあ、990円だしね。
まずは一口。
まあまあ。
硬くない。悪くない。ライスが進む。
二口目。まあ、同じ。
三口目でタレをつける。
まあ、まあかな……。
うーん……。
あとから店内のポスターに200gのサーロインステーキが1600円で食べられる事を知りちょっぴり後悔。
うーん……よく考えると、サイゼリヤのステーキだって999円だけど、もう少しマシだったよね?
ちょっと990円に甘えすぎじゃないかな?
「モンブラン」のハンバーグステーキなんか880円でこの50倍は美味いし、この間食べた「ハンバーグ&洋食 ベア」の700円のハンバーグ&アジフライの方が遥かに美味かった。
うーん、サーロインステーキやブラックアンガスステーキを頼まなかった俺が悪いかもしれないし、ライスのおかわりが無料だったり、300円でフライもののおつまみメニューが頼めたり、〆のアイスが115円だったり、まあそれなりに楽しめる選択肢はあったがなんとなく今日はやめた。
このお店は美味いよりも1500円ぐらいで肉メニューとフライものでお腹いっぱいになりまっせ、というコンセプトなんだな。あと、ステーキとハンバーグ以外にもフライものなどで「いきなり!ステーキ」なんかと違いを見せてるのかな。
まあ、次に来た時はもうちょいステーキらしいステーキを頼んで、もう少しサービスを満喫しないといかんかな。おばちゃん店員の接客が良かったからね。そう考えると、おばちゃんの八面六臂の活躍は無駄じゃなかった。
総合:★★
素材:★★
グリル:★★
タレ:★★★
付け合わせ:★★
おばちゃん店員の接客:★★★★
雰囲気:★★★
アクセス:★★★
リーズナブル:★★★