【ステーキ漂流記season2】
56軒目(吉川)「シャルメ」黒毛和牛のステーキ
今日は店に入るまでに苦戦した。
今日の気分は洋食屋。
ということで、三郷の「ごくう食堂 三流亭」にしようとした。
すると……なんと、店の前まで来て今日が定休日であることがわかった。
がびーーーん。
仕方ない、歩いて4、5分くらいのところにあるイタリアンに行ってみるか。
で、行ってみると……またまた定休日!
うーん、三郷はあきらめるか。
それでも今日は洋食屋に行きたい。
となると、近場だと吉川のイタリアン某Oになるな。
吉川に移動し、その某Oに行ってみて唖然とした。
またまたまたまた定休日……。
三連続。
バース、掛布、岡田じゃないんだからさ…
それでもまだ諦めきれず、吉川の北口にあるフレンチの某Fに行ってみた。
2階に上がると確かに看板はあったが……
な、な、な、な、なんと、貸し切り!
おいおいおいおいおいおいおいおい、意地でも俺にステーキを食わせない気なのか?
ならば、ならばだ。
「健介オフィス」の隣にフレンチがあった。
けど、そこはネットで見る限りではステーキメニューがない。いや、あるかどうかわからない。
なかったら、ローストとかタリアータとかいう名前がついているメニューを頼むか。
ということで、「健介オフィス」隣のフレンチ「シャルメ」に行ってみた。
中に入るとスタッフがほぼ総出でお出迎え。
席を案内されるが、隣は30代のカップル、さらに近い席に男2人と女5人というなぞのワイワイガヤガヤな飲み会をやっている連中の席。
で、ステーキおじさん、というフレンチにあるまじきカオスな空気が醸し出ていた。
それでオーダーの時に在日ファンクのボーカル風の店員に、
「ステーキっぽいメニューはこの黒毛牛のローストかな?」
と訊いてみると、店員さんは、
「ステーキがお食べになりたいのでありましたら、80gと少量ですが、5,000円コースでお出しする黒毛和牛のステーキをローストと同じ値段(1600円)でお出しできます」
と、素晴らしい神対応をするではあ~りませんか!
おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
行ってみるもんだ!
訊いてみるもんだ!
く、黒毛和牛のステーキィーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この神対応に、さすがにステーキだけじゃなんなので、前菜として、仏風漬け初ガツオのカルパッチョを頼むことにした。あと、赤ワインとね。
ちょっとして、在日ファンク風の店員が来て、黒毛和牛が広島県産であることを教えてもらう。
さらに少しして、カルパッチョが配膳。
店員さん、丁寧にカルパッチョを説明。あ、この説明がフレンチっぽいね。まあ、前菜は前菜だから。
すると、店内が暗転し、隣のカップルの女の子のもとにケーキが運ばれ、HBDを店員さん一同から歌われる。さらにちょっと後に、こんどは別のテーブルの初老のカップルもHBD。なるほど、ここはそういう使い方で選ばれる店なのか。確かに、近くにいる男女7人恋バカ物語な連中がいなければかなり落ち着いたカジュアルなフレンチだったけどね。
そんな様子を見ているうちに、ステーキ配膳。
お、80gと言うわりにはちょっとあるね。サービスか?
そしてまたまた在日ファンク君による懇切丁寧な説明。このステーキに乗っかってるのはジャガイモとトウモロコシと玉ねぎのニョッキね。付け合わせにあるのはナスの炒め物にマスの何かを乗っけたやつか。で、ステーキには初めからタレがかかっている辺りは洋食屋さんらしい。というか、フレンチの手法か。
ともかく、一口。
うん、旨味あり。やわらかい。タレも相性よくナイスアシスト。
二口。
旨味はやや薄いがタレでフォロー。むちゃくちゃ工夫されている。
付け合わせのニョッキ。これが美味い!
なーるほど。牛の旨味のパワーは弱いが、タレで大部分フォロー出来ている。そして出来過ぎな付け合わせ。ナスもよし。
これはこれはこれはこれは。
まさかまさかまさか、「健介オフィス」の隣にあるフレンチがこんなにも素敵だったとは!しかも、かなりリーズナブル!!
あああ、表立ってステーキメニューがなかったから、ここに行くのがかなり後回しになってしまったが、吉川・三郷・越谷で食べる時のヘビー・ローテーションの一角を担うね。
てか、「地中海バル captain’s TAKEMASA」亡き後では吉川ではトータルでNo1の店でしょ、「シャルメ」は。
安く、素材も良く、技ありの吉川のフレンチだ!!!!!!!!!!!!!!!
総合:★★★★★
素材:★★★★
グリル:★★★★★
タレ:★★★★★
工夫:★★★★★
付け合わせ:★★★★★
リーズナブル:★★★★