ステーキ漂流記

365日毎日が肉フェスなステーキ食レポブログ!

「ステーキハウス 浅草 のぶ」(浅草)

2015-09-09 12:53:53 | 台東区

ステーキ漂流記
9月9日
新規173軒目「ステーキハウス 浅草 のぶ」牛ヒレステーキ(浅草)

最初に書く。

テレビ・雑誌に取り上げられる店は伊達じゃなかった!
親父の強気は本物だった!

ふと、浅草の超老舗のバーが経営するレストランに行きたくなった。しかし、開店は11時半。それまで浅草を散策することに。すると、伝法院通りで「ステーキハウス」の看板を見つけた! 若干店が小さいので今までスルーしていた。

「ステーキハウス 浅草 のぶ」。

表の看板のメニューを見ると、
牛ヒレステーキが1480円とあるではないか!
ん、サーロインステーキは1980円?
サーロインよりヒレが安いレアケースもあるが、まさか目当ての店より安い店があるとは思わなかったし、しかも11時開店とあって早い。急遽変更して、この店に入ることに。

店内はカウンター席のみ10席前後。見た感じそこそこ老舗の洋食屋。早速、牛ヒレステーキを頼む。

店のマスターの親父が用意する中、色々と訊く。
牛は黒毛和牛じゃないが、関西方面の和牛。だけど、親父は自信たっぷり。ボクが行こうとしていた所より美味いと言うではないか。ま、確かにボクが行こうとしていた所はステーキはあるが、美味い可能性は低い。しかしながら、そこまでハッキリ言われると「ほんまかいな?」と思わざるを得ない。

ランチタイムとあって、ちょこちょこ客が来る。しかも、全員女子! 全員、俺と同じヒレステーキ!
肉ブームだね。

写真でもある通り、鉄板焼の店で、目の前で親父がヒレステーキを焼く姿を見る。ものすごく手際が良い。塩・胡椒を恐ろしいスピードでまぶす。

牛汁という独自のダシを楽しんでいる間にステーキ配膳。

一口。

旨味とは違ったまろやかな美味さ!

黒毛和牛のような旨味はないが、
かと言ってカチカチでも美味さゼロじゃない。
タレなしでも十分。
すき焼きの肉を溶いた生卵に浸けたらこんな感じ、というようなまろやかな味。赤身肉なのに肉そのものが美味い!
塩・胡椒、結構かけてたけど、あんまり感じない。逆にダメなステーキだったら塩・胡椒の味しかしなかったはず。つまり、肉が良い!
輸入牛ではなく、ブランドは分からないけど、関西方面の和牛。ヒレという部位の良さもあるが、それだってこんなに美味くない。
比較的、蕨にあるとんかつ屋「大作」で食べた十勝牛に近いようで違う。「ヨシカミ」の交雑種の肉もニンニクがあって成せる味だったと思う。

こういう肉を食べると、真剣に黒毛和牛ではない和牛を考えさせられる。そう、女子にはオススメ出来る程よく、しつこさのない美味さ!
黒毛和牛とは違ったこの美味さは面白い。

サーロインステーキも食べなきゃならないというのはあるが、また行きたい!
が、浅草だけでも行きたい店がいっぱいある。
「ヨシカミ」をはじめ、レベルが高い店が多い浅草はステーキ戦国特区である‼

総合 ★★★★★
マスター ★★★★★(おもろい!)
旨味?????(旨味……ではないな)
肉そのものの美味さ★★★★★
グリルの腕★★★★★(凄まじく手際が良い)
汚なトラン★★★(ちょっと微妙)
メニューの豊富さ★★★
コスパ★★★★★
再訪問★★★★★(名店! また行きたい!)

追記
この1軒前の池袋の「宮崎亭」。黒毛和牛「宮崎産和牛」を使っていたカットステーキで、見た目は「浅草のぶ」とそれほど大差がない。しかしながら、味についてはかなりの大差がある。値段も「浅草のぶ」の方が安い。

つまり、「浅草のぶ」のヒレステーキには、マスターの「客に美味い物を食べさせよう」という愛情が溢れている。逆に言えば「宮崎亭」には決定的に欠けていた。微妙だが、店員の態度が悪かった。それが会計時の大説教に繋がった。

美味い店は店員・マスターからして違う。
『男はつらいよ』の「寅や」のおいちゃん・おばちゃんみたいな感じである。
外資系の「ウルフギャング・ステーキハウス」は店員のサービスだけは超一級品だったが、どこか小手先という感じがした。店の雰囲気だけはどこよりも凄かった。だからこそ、それほど語るに及ばない「ウルフギャング・ステーキハウス」のプライムリブに悪い意味でギャップを感じた。

「ステーキハウス 浅草 のぶ」。
非常にこじんまりとした店である。
店内、至るところ年季が入っている。
「とんねるずのみなさんのおかげでした!」の某コーナーで紹介されそうな……いや、そこまでではないが、少なくともオシャレさとは対極の店である。
なのに、それらを超越した美味さ。良い意味でギャップがあった。

30年以上やっている洋食屋さんの壁に芸能人のサインやテレビ・雑誌で取り上げられました、という店がある。あれに関しても、正直、それほどじゃない店もある。けど、この店に関しては本物だった。

ただ、ひとつだけ。
これだけ美味い店にしては狭い。
こればかりはどうにもならない。
ただし、列んで待つ価値はある。



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