PTAの実情に詳しい同志社大学の太田肇教授は「共働きが増え、活動に時間を割けなくなったり参加が任意だということが知れ渡ったりしたことで、PTA離れが進んでいる。本来ボトムアップの活動であるべきにもかかわらず、トップダウンとなっているのは問題ではないか」と指摘しています。
基本的な話ですが、子供達の為の組織で忙しいからと言うのが理由になる時点で何か変です。
つまり、普段の活動がPTAの必要な意思疎通なら教師と親とのコミュニケーションでしかないのです。
それ自体を行わずに教師と親が直接話をすれば普通は個々のケースで異なるような状態を放置する事になります。
教育熱心と言うか、ある程度の偏差値の学校へ進ませたい親だとそれなりに熱くなるのかと予想されます。
全体として不公平のないように事前に調整する必要はあるのでしょうけど、最近の傾向として押し切られるようなパターンもあって難しい時代です。
何に違和感を覚えるかと言えば、減るのは記事の通りの理由、共働きとかでしょうからそれでも互いの利害関係でコミュニケーションはしないと不都合な事になります。
簡単に表現するとあんな教師だとは思っていなかったと言うイジメ等で初めて分かるのでは遅いのですから。
連絡帳とかで遣り取りするにしてもなるべくなら調査書(内申書)を良く書いて貰いたいではないですか。
なので本当は子供が大事なら、そこはきちんとしておく方がいいのでしょう。
また、状況によっては早い解決が求められるような事態も想定されますから、PTAと言うだけでなく、保護者会的な動きも本来は必要なのかもしれません。
問題なのは理想はきちんとやれることで、実態はそうもいかない家庭と個別に教師なり、塾なりで進学先を良くしたい親がいるのかと思っています。
最低限、PTA活動でそのバラツキを抑えないと金持ちの子や優秀な子は優遇され、そうでない子は教師も関心が薄くなるのでは?
何かあってから揉めるので、本来なら事前に相談出来るような状況にしておいた方がいいのは良いのです。
現象を捉えて報道するだけでなく、その問題点の把握や実態等を調査しないとこれまでにあったようなイジメによる事件は減らないのではないかと懸念します。
最低限であってもなるべく情報共有して問題が発生したら解決できるような間柄にした方がいいと思います。