日経平均株価が千円を超える大幅下落:日銀の政策修正を契機に円安・株高サイクルは逆回転を始めるか(NRI研究員の時事解説)
▷ 株価大幅下落と強まる3月マイナス金利政策解除の観測
▷マイナス金利政策解除後の政策の不確実性
▷株高をけん引してきた円安の流れは一巡か
これってそれこそ失われた20年の基本的な要素、不景気→デフレ→金融緩和→国債・ETF買付→国内株価上昇→資産格差拡大→恩恵のない非上場等苦戦→賃金格差→個人消費低迷→GDP伸びず→個人消費刺激の為の賃上げ→国内要因の物価高
と言う国内の流れと
国際的な原油高
地政学的な戦闘による食糧高
それに中国のバブル崩壊
と言う海外からの流れで
国際的な物価高→その割に中国のバブル崩壊で需要はある程度抑えられる→アメリカ、ヨーロッパ物価高→物価抑制の為に金利上昇(国債価格下落)→日米金利差→円安と言う流れでした。
その後に中国バブル崩壊で余った資金が日本市場に流入して株価上昇
つまり、国内要因と海外要因のそれぞれが相乗的に一時的な株価上昇になっただけです。
そこには新型コロナ禍で政府の指示に従った事による支援金等の効果も含まれます。
直近の株価のチャートを見ると
ピークアウトしたようなカーブになってはいますが、利益確定売りも含まれます。
三月ですから、実績は欲しい業界の人達もいると想定されます。
この先どうなるのかは知りませんが、変わらない要因が未だあります。
日本の賃金・物価がまだ安いので欧米並みにまで賃金を上げたがる政権がいます。
日米金利差が縮小するなら円安よりは是正の円高かと過去の経験から察しています。
輸出苦戦になるのか?と言う話もありますが、国内での需要が喚起されるかが問題です。
特に買い替え需要や環境意識も影響するのかと思っています。
既定路線である程度は行くとすれば、その先の選挙などによる問題が既に想定されるのかと思っています。
国内の解散や総裁選です。
それにアメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝てばまたアメリカン・ファーストに通商交渉の苦戦が予想されます。
その他にも海外での軍事活動への出費に早くも懸念が渦巻いていますよね。
基本的には今回の株価上昇の最後に見せたような動き、半導体不足に対応するから米国株価で半導体関連が上がるなら日本のも買われるかなと連想されますよね。
また、円安に成れば輸出業が盛り上がり、円高ならその力を利用して海外での活動へと資金が回ります。
海外投資で経常黒字になるようにしたい思惑も見え隠れしますよね。
日本の立場だと中国のように覇権主義にはなれないので国内批判の強い海外支援や融資をせざるを得ないのもあります。
特に経済安全保障についても考えを巡らす事になります。
当面は賃上げや減税効果、また政権の安定などがニュースを賑わすのでしょう。
そう考えた時に政治とカネの問題を今国会中に少しは片付けないと不信感から財布の紐が硬いとか賃上げからの消費にならないで下手すれば増税で公的な施策関連分野が豊かになるような状況なんでしょうか?
来年度の方針とか出始めて内容によっては市場が反応するやもしれません。