あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

ボクは凄い総理だった

2008年09月02日 22時13分26秒 | 政治(福田政権)
「でも辞任します。ボクはキミとは違うのだよ。キミとは」

 ランバラルほど余裕の笑みではなかったけれど、顔をゆがめて不器用に笑顔を作り、不快感をあらわにして、最後の記者会見を終えた福田元首相。

 辞任の直接の原因はなんだろう。実は、根っこの部分では1つしか思い当たらない。
 それは、テロ特措法継続が不可能になったからではないだろうか。

 公明党との関係がぎくしゃくしていて、嫌気がさして投げ出したわけでも、野党の執拗な嫌がらせでブルーになったわけでも、日本国民が福田の事を誰も支持していないからというわけでも、韓国に竹島関係で文句を言われたからでも、頼みの中国が調子悪そうだからでもないと思う。

 そもそも、テロ特のインド洋給油支援というものは、アメリカの石油を購入して、無料で各国に配布していた。つまりは間接的なアメリカへの経済支援だったのだ。
 まあだから、民主党の小沢氏とかが嫌がる理由はわからないではない。

 ただ、この「形として見る事ができるアメリカへの間接的な経済支援&国際貢献」は、安全保障をアメリカの核の傘に依存してタダ乗りしている日本にとっては、数少ないアメリカへのギブ&テイクのテイクであり、これを継続できないとなると、あまりにもアメリカに対して不誠実なのだ。
 給油継続は、目に見えるだけに国際社会への印象もいい。むしろ安いものだ。

 福田首相は、テロ特措法継続の言質を、洞爺湖サミットの時にアメリカに取られていた。
 トリガーは公明党の再議決協力拒否(8月に国会を開かないとテロ特の期限切れに間に合わない。公明党は9月の国会開催を主張。)かもしれないが、結局問題はテロ特措法切れなのである。

 もともと、日本の政治家は自由に手腕を発揮してはいけない。
 核の傘という鎖があるが故に、アメリカの財布であり続けるしかないのだ。

 まあ、だからと言って、臨時国会前に辞任てのは無責任だと思うがな。
 これで経済政策の停滞は間違いない。これから忙しくなるというタイミングでの辞任だ。テロ特継続の道も遠のいた。最後の最後でこのアメリカへの嫌がらせ。
 消費者庁とか意味のないものをつくったりもしたが、中途半端なまま。結局、単なる官僚の操り人形で、ただひたすらに財政を引き締め、景気を停滞させただけであった。

 さようならフフン。
 キミの事は忘れようと思っても決して忘れられないよ。

 特に味わい深い、ガス田献上、北京五輪開会式皇族参加画策、チベット運動最中に北京五輪開会式出席打診、長野聖火リレーで日本人虐待、毒餃子情報隠蔽、靖国参拝拒否、北朝鮮拉致被害者見殺し、サミットで北方領土等言及せず…。

 ああ。特に毒餃子とガス田は酷かったなぁ。
 ガス田開発費は、中国3分の2、日本3分の1だが、中国の3分の2も実はアジア開発銀行(最大出資国=日本)の融資で、なんとほぼ全額日本が開発費を払う上、僅かな石油の元売代金以外の権利はすべて中国のものだし、毒が入った中国産食品は、その事実を1ヶ月以上も隠蔽されたまま、いまだ黙々と輸入され続けている。

 ああ、こんなの絶対忘れられないよ。


 次は誰だろう。すごい唐突な辞任だったからなぁ。大本命は麻生氏だろう。他の候補者、小泉後継者の小池元防衛相とか、機密費私用の中川とか、中国美女のハニートラップ谷垣とか、準備不足もはなはだしい。町村は2期連続放り投げ派閥の長だ。出れないだろう。

 この時期に麻生氏か…。
 麻生氏は、米国務省にパイプがある人物だ。
 米経済危機である現在、麻生氏に代わるのは、それはそれで不安がないわけではない。経済支援は惜しまないだろうと思う。
 公明党と韓国とは、福田元首相は距離を取り始めていた。この辺りは、むしろ麻生に代わる事で公明党との接近が予想される。中国とは距離を取る事になるか。

 …あまり、メリットがあるとは思わないんだよなぁ。
 でも、福田よりは、応援し甲斐があるのは確かなんだけど。アメリカ支援も、同じく経済崩壊中の現・旧共産圏に経済支援するよりもまだマシだしな。

 イギリスとロシアが一触即発だし、9月、既に韓国の経済崩壊は避けられない。(もう数週間も持たない。玉切れ。)今年9月は世界の激動が予想される。こんな時、日本はトップ不在とは…。ま、ある意味ラッキーかもね。

 日本みたいな金のある国は、何もしない事が利益になる事が多いから。

P.S.
 それにしても、麻生氏は安倍に続き、2回連続で福田にも後を託されたわけか…。
 年齢的にも、今回がラストチャンスだな。当選すれば最高齢大統領の共和党のマケインと年齢が近く、気が合いそうな予感。