くたばれＮＨＫ

　先日、ＮＨＫ番組訴訟の原告団がさらに膨れ上がった。

　これで計、1万人超えである。

　【NHK】ＮＨＫ番組訴訟で新たに提訴

　もちろん、これは日本の裁判史上、最大の原告団であり、本来であればもっとクローズアップされてもおかしくはない話なんだが、甚だ地味だ。

　そのＮＨＫなんだが、上記原告団が集団訴訟を起こす直前の６月、番組ディレクターとチーフプロデューサーが、訪台して関係者に「訴訟に参加しないように」と懐柔策に出ていたことが明らかになった。
　それが、こっちの産経新聞の記事だ。

　【産経】「偏向報道」抗議者に「不問」求める　訪台のＮＨＫ番組関係者

　俺は、わりとＮＨＫが好きである。
　ピタゴラスイッチとか衛星アニメ劇場とか。でもなぁ。このところ、不祥事続きではないか。
　特にこの、「Ｊａｐａｎデビュー」のＮＨＫの態度はいただけない。
　この原告団達に対する、ＮＨＫの回答は、常にこうなのだ。

「偏向はなく、番組に問題はない」

　あのな。
　問題がなければ、１万人も訴訟は起こさないのだ。原告団が日本人・台湾人合計で１万人。
　それだけの人間が問題あると思っている時点で、自分の胸に手を当てて考える問題なんだけど、ＮＨＫにはそれができない。

　それは、いつも自分達の考えたシナリオ通りに現実が紡がれていたからだ。
　超傲慢と言える。

　で、そんな台湾人への無様な懐柔策が明るみに出た当日…。

　またしても、ＮＨＫのこの傲慢さを物語る事実が浮上した。


　【朝日】「ウィニー」開発者に逆転無罪　一審を破棄、控訴審判決

　この事件、ＮＨＫ側のシナリオでは、どうやらウィニー開発者は有罪確定だったらしいのだ。

　で、金子氏（ウィニー開発者）側の弁護人が、自身のブログで勝ち誇ったクソなＮＨＫ記者の手紙を公開しているので、読んでみて欲しい。
　ソースはこの弁護人のブログだけなんで、真偽は確定していないけれど、まず真実だろう。まさにクソ記者。

　まあ、このクソ記者が望んでいた方向は俺も同意できる方角なんだけど、やり方が汚すぎる。

　【アターニーアットロー～博士と私】ブログとメディアと

　ＮＨＫの記者の手紙部分を抜粋。

　金子さま、突然お手紙で失礼します。NHK京都放送局の記者です。

　私は、NHKの記者として現在京都で司法の分野を担当しています。…

…結論から申しまして、公判の途中ですが、近々にＮＨＫのインタビューに応じていただけないでしょうか。趣旨は初公判の後の会見で、私が質問した内容と全く同じです。インタビューにでていただき、金子さんの考えている「将来の著作権のあり方」について思う存分語っていただきたいと思うのです。…

　…現に裁判では、弁護側がいわば的外れな見解を繰り返している間に、検察側は着々と犯罪事実の立証に足る、最低限の条件をクリアしていっています。検察側と弁護側の争点が食い違っていますが、検察側が争点を弁護側に合わせようとしないことからも明らかです。検察側としては弁護側と争点がかみ合わなくても、むしろかみ合わず反論が内法が立証が容易だと考えているからに他なりません。…

　…　裁判は残念ながら、弁護団が躍起になって、金子さんの耳にタコができるほど吹き込んでいるような結果にはならないでしょう。「悪あがき」をすればするほどあなたの評価は下がる一方です。そして、あなたの描いた世界もきません。あるいは、その世界の到来まで我々は随分またなければなりません。ネットユーザの中には、４７氏が著作権のあり方を変えてくれると期待していた人が多くいたはずです。保身のために、主張を覆す。それが、果たして「神」と呼ばれた人物のやるべきことでしょうか。…

…ＮＨＫのインタビューに応じて、その行動にいたった動機を正直に話せば、世間の納得は得られるはずです。仮に有罪判決になってもインタビューに出て世間に本音をさらしたことで執行猶予がつくのは間違いありません。逆に無罪を主張し続ける限り、減刑の余地はなく、実刑になる可能性も否定できません。その点から考えれば、インタビューに応じることはかえって金子さんにとって有益であると言えると思います。…

　…最後に度重なる無礼をお許し下さい。お返事お待ちしています

　つまりまあ、兵法で言う「離間の計」である。

「お前の弁護士は信用ならん。ほっといたら実刑になるぞ。ＮＨＫでインタビューを受けて、俺らの言った通りにしろ。執行猶予にしてやる」

　という手紙を金子氏に送っているわけだ。
　台湾のJapanデビューの話もそうだけど、ＮＨＫはまず自身のシナリオありきなんだな。こっちも相当ひどい。

　ガチで腐っているとしか思えないよＮＨＫ。