実は自粛ムードを作るのはマスコミと政治

【読売】炊き出しの後に反省会…酔って脱線した副町長
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110415-OYT1T00152.htm

地元ラーメン店で酒を飲み、女性店員に「お姉さん、こっちに来れば」「刺し身はないのか」などと、配慮を欠く言動をしていたことが分かった。

　ええやんこれぐらい。
　そう思わずにはおれん記事だった。

　与謝野がこれまで原発を推進してきた事について「謝罪しないの？」って聞いたり、炊き出しに行った杉様に「売名って言われません？」とか聞いたり、自粛というものは、何故発生するかと言うと、マスコミに痛くもないハラを探られて、マスコミの視聴者に、「火のないところに煙は立たない」と思われるのを避けたいからだ。

　なんでもかんでも自粛自粛言うのはよくないと、俺も思う。
　でも、俺はマスコミこそ、消費活動を減退するような話題を慎むべきだと思う。

　なぜ、ＡＣのＣＭとか、番組とＣＭの間に挟まる「がんばろう！ニッポン！」というセリフがウザいのか、わかるだろうか。ああ。ウザいと思ってない人が多いのかな。少なくとも俺は大変ウザいと思っているのだが。

　それはな、多かれ少なかれ、みんな「お前が言うな」と思っているからなんだよ。

　マスコミは、基本なんでも非難するんだよ。負のエネルギーなんだ。自粛ムード発信元なんよ。なんせ、自粛させようとする圧力の大元は、

「余計な事を報道されないようにしよう」

　と考えてしまう一般人の思考なんだから。
　ちなみに、自粛を促してしまうもう１つの力がある。それが政治。
　都条例絡みで、アレは、現在ゾーニングされているエロ本を規制するものではないにも関わらず、ロリコン系のエロが自主規制により消滅する方向で動いている。

　要するに、力ある者の何気ない些細な力は、その力になぎ倒されないようにしようとするあまり、かなりのマージンをとって絶対に触れないようにルールを策定してしまうものなのだ。

　原発が安定しない限り、沈滞ムードは払拭できないと思うけど…。
　マスコミには、なら、せめて邪魔すんなと言いたい。単なる酔っぱらいのエロジジイの放蕩ぐらい、全国紙で大げさに報道すんなやボケ。



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解散権は強力なカード

　改めて…。総理の持つ「解散権」というカードは超強大であると思い知った次第。

　昨日のエントリで、ウチの社長が「最悪の事態を想定して話をする」とか言いつつ、単に「パニックでデマをリツイートするリアルツイッター民なだけ」と憤っていたのだが、俺は本当に「最悪を想定して」ブログを書いている。
　何処がと言えば、俺は民主党政権が衆院任期の４年は継続すると考えた上で、エントリーを投下しているからだ。

　鳩山の政権交代当時の俺は、絶対に民主党政権を沮止するべきだと考えていたし、その為には、小選挙区は自民党。比例区鼻を摘んででも、公明党へ入れるべきだと思っていた。

　今となっては誰でもわかるだろうが、「民主党」という選択が最悪すぎるからだ。

　


　あの時、民主党を選択した人々の中には、民主党がアホだと知りながら、一度自民党から膿を出す為に、民主党を選択した人が、特に無党派層に大量に存在した。それがいわゆる「自民党にお灸を」のおＱ層の一部である。大半のおＱは、「自民党こそが最悪で、自民党以外ならどこでもマシだろう」であったが、確かにそういう人もいたのだ。

　で、そういう人達は、民主党がまともに政権運営できず、さっさと解散してしまい、政界再編が起こると思っていた。
　案の定、まともに政権運営できなかったのだが…。楽観派の誤算はそこから始まった。民主党がなかなか分裂もしないし、総理も解散とは言わないし、自民党との大連立もないのである。これは小澤の誤算でもあった。

　この間、日本は外国に搾取されながら、無政府状態に陥ると。政治が４年間のおやすみに入ると。これが俺の考える最悪のシナリオだ。
　俺が何故、最悪のシナリオを想定するかと言うと、楽天的なシナリオを想定し、ガッカリしたくないからだ。常に最悪を想定し、それより少しでもマシであれば、まだ希望が見いだせるではないか。

　ま、そんな俺も、赤松口蹄疫とか東日本大人災とかまでは想定してなかったんだけどな。しかし、この２大天災も、民主党政権であるが故、起こるべくして起こった出来事だ。
　口蹄疫は、初動で赤松が徹底的に動かず。全ての責任を地方に押し付けて遁走につぐ遁走。東日本大人災の方は、一刻を争う原発事故防止措置の真っ最中に、菅のパフォーマンスの為に致命的な作業中断を余儀なくされ、原子炉建屋が水素爆発、メルトダウンという最悪の結果を招いた。

　左翼は、国家危機を想定しない。
　だから、国家危機に対してど素人以下なんだと思う。

　特に、東日本大人災の方は現在進行形なわけで。政治空白が許されないのは確かだから、この危機が起こった初動期、実際に小澤は静かにしていたし、自民党は協力する方針だった。

　でも、今日に至るまでの、この民主党のやる気のない現状はなんだ。
　ヒゲの隊長こと、佐藤正久自民党参議院議員の外交防衛委員会での質問資料を見て思った。

【佐藤正久オフィシャル】本日の外交防衛委員会、震災対処について聞く
http://east.tegelog.jp/index.php?blogid=24&archive=2011-4-12



　今朝の産経新聞でも乱立する会議一覧が出ていたが、酷いものだった。
　佐藤氏が問い合わせた先の省庁も理解しきれない程の乱立ぶりで、責任の所在がまったくわからない。これじゃあ矛盾する命令が降りてくる事もあるだろうし、省庁はどこに報告すればいいのかもわからない。

　これは凄い。無政府状態だろうとは思っていたが…。これほどはっきりわかる形で紹介されるとは。

　この状況で、菅内閣の閣僚達は、「自分達は効率的な組織であり、自分達にまったく責任はなく、悪いのは東電である」とか平気で言うのである。

　海江田くんとか…。

【産経】海江田氏、損害賠償「一義的責任は東電」「東電は事業体として存続」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110415/trd11041509030009-n1.htm

　片山くんとかな。

【時事】政治】首相退陣は復興に大きなロス　復興税など財源について、学者が論じるテーマでは無いと復興構想会議を批判　片山総務相
　http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011041500217

　人災前、ぶっちゃけ、ここまで事態が悪化してくれば、最低の想定でも、菅の退陣は避けられないだろうと思っていた。
　しかし、ここに、東日本大人災が発生し、復興利権と原子炉廃炉利権がポップしたが故に、与党でいる事に価値が生まれた。
　ここで、菅の持つ「解散権」の恐るべき巨大さに、身震いせざるを得なくなったのである。

　著しく力が衰退した裁判間近の小澤は、既に内閣不信任案に同調しても菅内閣を覆せない。
　最早誰もが、菅を邪魔だと思っているのにな。
　もしかして、俺の考えていた最低の想定であった「菅が退陣し、民主党政権が継続」よりも最悪な、「菅が延々続投。日本を破壊しながら民主党政権は続く」があり得るのだろうか。



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