あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

TPP亡国論

2011年04月18日 22時14分57秒 | 経済
 さっき、エントリした時に紹介した、三橋氏の「TPP亡国論」…。
 彼は「今後、パニックを利用したTPP推進論が山のように紹介される事になるであろう」と予告していたが…。流石だね。

 俺は、産経読者なので、大田弘子氏と、今日の竹中平蔵氏の震災復興論に強引に紐付ける形での「TPP急務!」論を読んでて、一人電車の中で眉を潜めてたんだが。
 この2名に引き続き、日本経団連も、「TPP急務」コメントを発表したか。

【産経】日本経団連 復興のためにも「TPP早期参加を」
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110418/biz11041815490013-n1.htm

 正直、俺はTPPを声高に推奨する人の気持ちがよくわからんのよね。
 日本は、供給過多になっているのが明らかで、物資が溢れててさばききれずにデフレになっているんだよね。
 だから、日本の商品を海外でも売れるようにすれば、供給過多が解消される。そのロジックはわかる。
 問題は、自社の供給過多は解消されるかもしれないが、日本の全会社の供給過多は解消されるかどうかわからんという点で、一種バクチなんだよな。
 で、なんつーかTPP推進の人々の、供給過多解消戦略がぜんぜんわからない。TPP参加国の9割を日米が締めてるので、米の需要を奪わねば、供給過多の解消にならないのだけど、サービスとか金融も自由化対象だから、これまで日本国内のみに需要が限定されていたモノに、アメリカの会社が入っていけるようになるのは、TPPでは避けられないわけで。逆に日本の需要が食われる心配はいっぱいあるわけだ。すると、FTAでええやん…と思う。

 こんだけ、「自粛は経済を縮小させる」っつー論説が横行してんのに、この状況で「増税やむなし」の辛坊治郎みたいな矛盾する論説も同時に横行し、TPP推進も、確かうろおぼえだけど、前の世論調査で、「推進賛成」が7割ぐらいだったような。

 えっと。TPPって例えば、需要が旺盛で供給が足らない時だと、モノが高くなっていくのを安いトコから仕入れる事ができるわけで、インフレの抑止になるんだよね。インフレ策であって、今はデフレ…。このデフレ下でもTPPで一儲けっつーと、輸出競争力が強化されないといけないわけで。
 何その茨の道。マゾかTPP推進者。明らかに儲けられるの一握りだと思うんだけど。弱いヤツは死ね政策。

 ふっつーに、今途方も無い需要が東北を中心に生まれたわけやん。
 政府が復興費に100兆円ぐらい投じて、それで日本国内の企業が潤ったら、抜群の景気対策になるような気がするんだけど。
 なんでTPP。今主張する意味がわからん。

 ネットでは、結構叩かれる傾向にあるTPP。でも、不思議とテレビではやらないし、新聞とかも、むしろ産経新聞を含む保守系が、妙にTPPを押しているような気がする。
 ああそう。俺は別に、三橋氏を崇拝しているわけではないのだけど、かの人の話の持っていきようとかを見ていると、むしろ反発したい面もあるんだけどさ。
 TPPについては微妙な危機感を持っている故に、彼がもっと認められればいいのにという期待もしているんだよね。

 上記の記事では

さらに、TPPはアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)構築につながる重要な協定で、日本と参加国との貿易額は日本の貿易額の25%、直接投資残高は同41%を占めていると指摘。不参加の場合は日本企業の売上高が減り、日本国内の生産拠点を海外に移さざるを得なくなるとした。


 とあって、国際競争力の低下の煽り話がよく取りざたされるんだけど。
 これも「輸出対GDP比率」(外需依存度)でぐぐってみたら一発で「日本は世界で2番目の内需国家」である事がわかるわけで。日本はすげー円高だから、「安い物を作る」という意味では、既に輸出競争力なんて無きに等しい。
 日本から輸出されるものは、既にほとんど日本人にしか作れないものなのだ。

 だから、むしろTPP推進論者の人は、この東日本大人災という危機的状況で、あえてバクチっつーか新たなチャレンジでもって無理矢理国際競争力を高める話ではなくてだな、堅実に日本の利益に叶う説明を、できるだけ現実的な話をして欲しいのよ。難しい言葉はあえて噛み砕いて、わかりやすくしてさ。

 なんか、難しい言葉で煙にまこうとしているようにしか思えないのよ。
 空気で自民政治崩壊、政権交代にもっていった民主党と同じ雰囲気を感じる。
 なんで、こういう空気をちゃんと感じないのかねぇ。TPP賛成の世論調査回答の7割の人達。

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日本経済の真実―ある日、この国は破産します


自分の中のドミナントストーリー

2011年04月18日 21時51分39秒 | その他
 ドミナントストーリーという言葉がある。
 元々、臨床心理学上の概念で、最近では三橋貴明氏のブログで概念の紹介があったが、要するに、「こう」と断定した道筋があって、それに基づく証拠集めをする為の、その「道筋」の事を言うんだけど、ブロガーっつーのは、どうしても、ドミナントストーリーを前提としてしか、記事を書けないような気がする。
 あるいは、誰かのエントリを拠り所にせず、自分でその解説ができればいいんだけど…基本ブロガーなんてシロモノは、有名な人でもほとんどみんなドシロウトなので、誰かの言説に乗るしかない。だって説得力ないもん。日本は肩書き社会なんだよ。

 例えば、当の三橋氏だって、(誤解を恐れずに言うと)「TPPは悪」というドミナントストーリーを決めて、わざと明らかに間違っているアホな記事を例にしてあざけって、それを積み重ねる事によって、自己の正当化をはかるわけだ。大田弘子とか竹中平蔵のコラムは格好の餌食で、こいつらはTPPを推奨するも、TPPによる弊害とかを一切書かない。
 三橋氏のブログを読むと、竹中氏や太田氏は大変怪しくて。絶対に間違っているような気がしてくるんだけど、例えば、三橋氏のブログを読んだ上で、自分が竹中氏とかに論戦を挑んでも、勝てる気がしないんだよな。
 そうすると、見方を変えれば三橋氏だって卑怯と言えなくもない。実際は、竹中氏が逃げまわって勝てる相手としか論戦をしないから、三橋氏が論戦をしたくてもできないだけであっても、三橋氏だって、話が合う人とだけしか話をしないからかもしれないじゃないか。
 三橋氏には、竹中平蔵氏と辛坊治郎氏の両氏と、一度論戦してみて欲しいんだ。
 特に辛坊治郎氏の立場では、「不況時に国債の発行を主張する人はペテン師」とか、テレビの短いコメントの中ではレッテル貼りしか見たことがない。
 こーゆーのをディベートで打ち負かして、初めて本当に信用できるような気がするんだが…。話がそれてしまった。


 で、この書き方(ドミナントストーリーを決めて書くというやつね)は2つのアプローチがあって、1つが「間違っているエントリを探して間違いを指摘する」という方針と、「正当化しているエントリを探して自説を補強する」という方針がある。
 んで、この方針だと、圧倒的に後者の方が難しいと、俺は思う。

 何故って、完全無欠の人なんて、いないからである。
 なんかよさげな事を喋っている人でも、過去に1つ2つ妙な事を言ってるかもしれん。今は簡単にそれらを調べる事ができる。
 で紹介している人が偏っていると、すぐにそのブログの信用が失墜してしまうのだ。

 だと思うのだけどなぁ。
 たまに、わからんようになってしまう。なんであんなに人気あるんだろうなぁ。みにー姉さん。

【カナダde日本語】菅内閣は人殺し内閣か!
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-2662.html

 この人、圧倒的に後者の手法でエントリを書いてて、例えばこのエントリでは、藤田祐幸氏が出てくるのだけど、ぐぐるとなぁ。元々反原発で、どうにも科学的根拠の薄い発言(劣化ウラン弾とか)が多いような気がする。こんな人を「必見」とか言って紹介してると、やはり信用を失ってしまうような気がする。

 共感できるエントリも、たまにあるんだけどなぁ。今日のエントリなんてそうだった。

【カナダde日本語】枝野が安全と主張する原発から30km圏内の5分間視察で完全防備
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-2664.html



▼随伴者がマスクをしてなくとも、絶対にFFP3規格正式対応マスクを外さない枝野


 うん。俺もな、えだのんの言ってる事の印象が全部本当だとは思えないよ。
 つーかえだのん腹芸がヘタクソだなぁと思う。いい年(老い先短いという意味)なんだから、こーゆー時は多少被爆を覚悟してだな、あえて記者会見時の民主党お揃い作業服オンリーとかで撮影するべきなんだよ。石原都知事も菅総理も、すげー嫌そうだけど福島産の野菜とか、東京の水道水を飲んでたでしょ?

 こう、なんつーかたまにある共感できるエントリがな…。ずずんと信頼度が落ちてて、俺が似たようなエントリをしようとした時に若干迷惑だったりするんだよな。

 ちなみに、俺はえだのんは、みにー姉さんのように「詐欺ブタ」だとまでは思えないよ。
※この手のブログは、下品な罵倒「詐欺ブタ(枝野)」「空き菅(菅)」「アホー太郎・アスホール太郎(麻生)」「ネトウヨ」が多いなぁ。
 同じ穴のムジナとして、俺は右系の「マスゴミ」と言う呼び名も嫌い。


 マスコミと同じスタンスで、嘘は言っていないだけだ。
 これによって…えだのんがデマと称する、「えだのん妻子国外脱出」とかが、妙に信憑性を帯びてしまうではないか。証明しようがない、「ボクの家族は水道水を飲んでいるぞ」とかも、やっぱ怪しいという話になってしまう。
 なんたって、一般には公開していない情報に触れる機会が多い官房長官職。常に本当の事を言っていないのではないかという疑いをかけられているんだからさ。脇が甘すぎるんだよ。

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放射線測定器ガイガーカウンター放射レベル警告あり