ＴＰＰ賛成の人からちゃんとした反論を熱望する

ＴＰＰアメリカ陰謀説を排す
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/2494394/

　必死で訴える産経新聞の古森記者には申し訳ないんだけど。
　あなたがたが言っている言葉は、別に論点ではないんだよなぁ。

　だってさ。俺もＴＰＰって別にアメリカの陰謀だと思ってないもの。
　アメリカは、自分の持っている「影響力」を熟知してて、それでいてＴＰＰを自国の国益となるように仕掛けようとしているだけなのだから。

米国のTPP戦略と日本の対応(馬田啓一 杏林大学教授)
http://www.iti.or.jp/kikan85/85umada.pdf

　…というレポートがあるのだけど、これを読むとアメリカがＴＰＰにかける思惑の一端ぐらいはわかると思う。
　要するにアメリカは、自国の雇用拡大と、輸出倍増の公約実現の為に精一杯様々な手を打っているだけなのだ。

　現状の日本のＴＰＰ賛成論ってのは、単に「アメリカに評価して貰いたい」という日本政府の考えなしの思いつきのようにしか見えない。

　実際、政府もそのような内部文書を作成している。

【変態】ＴＰＰ：交渉参加、政府が文書に本音　１１月表明、米が最も評価する時期
http://mainichi.jp/select/biz/news/20111028ddm002020056000c.html

　ＴＰＰでアメリカがやろうとしている内容をつぶさに読んでいくと、エゴ丸出しでオバマ政権に要求を突きつけてくる米国企業の願望が、そのまま反映されているだけにしか見えない。
　ＴＰＰ反対論を聞くと、それなりに説得力はあるし、その裏付けとなる情報は、当のアメリカでのオバマ大統領を筆頭とする有力者の発言から端を発している事が多い。
　要するにアメリカが本気で日本から需要をとろうとしている面がありありと見て取れるわけだ。
　これに対し日本の賛成派は「反対派の主張は悪質なデマばかりだ」か「農業については…」としか、言っているように聞こえない。これで説得力などあろうはずがない。俺はむしろ、ＴＰＰ賛成派の人から、まっとうな日本のＴＰＰ戦略を聞きたいのだが。かなり本気で。

　ねぇ？日本のメリットって何があるのよ。ＴＰＰでさ。
　ホントに、ほぼ何も思いつかないのだけど。
　むしろデマ言っているの賛成派ばっかだと思うんだけどなぁ。

　政府もマスコミも、目立つ報道では医療の自由化目標はありえないだの、外国人労働者が増えるとかもデマだっていい続けているわけだが。

【反国家破産論】ＴＰＰ公的医療保険も対象と発覚
http://grandpalais1975.blog104.fc2.com/blog-entry-423.html

　こんな風に、次々とソースが出てくるわけだよ。
　ちなみにこの件のソースはこれ。ネットだけじゃなく、地方紙だけどちゃんと記事にしている報道もある。

【農業新聞】医療自由化目標　「入手していた」　米国文書で厚労相 (10月28日)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=10331

　口だけ番長も

【産経】前原氏、外国人労働者受け入れ拡大検討
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111031/stt11103121070009-n1.htm

外国人労働者の受け入れについて（中略）前向きに検討する考えを示した。

　とまあ、なんだか似たような方向性の発言をしだしているしな。
　

　要するに、ＴＰＰに賛成っつってる人って、言っている内容が建設的じゃないのよ。エゴ丸出しのアメリカ企業みたいな、テカテカむき出しの欲望が表面化してないと、ＴＰＰ交渉でコトを有利に運べるわけないやん。





「ＴＰＰ開国論」のウソ　平成の黒船は泥舟だった