関係筋 介入資金7.5-8兆円は非不胎化へ
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=128053
関係筋によると日銀は先月末の介入、7.5-8兆円の円資金について吸収を見送る「非不胎化」を行う方針を決めたとのこと。
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関係筋によると日銀は先月末の介入、7.5-8兆円の円資金について吸収を見送る「非不胎化」を行う方針を決めたとのこと。
さて。
非不胎化とは何か。
それは、「為替介入資金を回収しません」という意味である。
そもそも胎化というのは、「妊娠」という意味で。
不胎化とは要するに、
「『インフレ』という名の赤ん坊を産まないように、妊娠を防ぐ」
という意味なのであった。
ちなみに。金融用語としての「胎化」という言葉はなく。「不胎化」という言葉しかない。日銀って…。そこまでインフレが嫌いなのね…。
さすがに、「インフレになるくらいならデフレで日本国民総貧乏の方がまだマシだ」と豪語するだけあるわな。日銀。
で、「不胎化」処理ってのは具体的に何をすんのかと言えば。
日銀が、短期債券を発行して市場から円を回収する作業の事である。
そう。非不胎化っつーのは割といい事なのである。円が潤沢になるんだからな。
介入された円はドルに変わっているのだから、アメリカを潤す事になるにせよ、市場に8兆円程の資金が流入しているわけで、確かに景気回復の一助にはなると思う。
で。
実は非不胎化介入、今回がはじめてではない。
割と卑近な。2010年9月頃。つまり民主党時代に非不胎化介入が行われている。
そう。現総理であらせられる、野田元財務相の時代である。
あれは、非不胎化介入であった。
下記は、当時の日経の一文。
政府・日銀が円売り・ドル買い介入を実施する際、政府は日銀から円資金を借りて、金融機関が保有するドルと交換する。これによって介入額と同じだけの円資金が市場に出回ることになる。市場で増えた分の円資金は、通常ならば日銀が資金吸収オペ(公開市場操作)などで吸い上げ、市場に影響が及ばないようにする。これに対し、今回の局面では、日銀は介入で増えた円資金を吸収せずに市場に放置する方針だ。
もっとも、緩和効果は長続きしないとの指摘がある。日銀から借りた円資金を返すため、政府が国庫短期証券を発行するからだ。この資金調達の局面で市場からは資金が吸い上げられてしまう。
もっとも、緩和効果は長続きしないとの指摘がある。日銀から借りた円資金を返すため、政府が国庫短期証券を発行するからだ。この資金調達の局面で市場からは資金が吸い上げられてしまう。
そう。非不胎化とは、確かに日銀は市場から円を回収しないのだけど。
結局政府が後でこっそり国庫短期証券で吸収してしまうのである。
潤沢な円はドルに変えられてアメリカを潤し、そして日本国内からは短期証券で金を巻き上げているわけだ。
おそらくは、今回も同じと思われる。
いっくら探しても、今回はどこも円の回収の方を記事にしていない。
前はやったのにな。なんでだろうね。
…。ドル買ってシャッキンガーとか言うなら、復興を中心とした土木工事でシャッキンガーでええやん。
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